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【世界ジュニア2019】ラストイヤーで銅メダルを獲得した2ペア「自信になった」〈帰国コメント-2〉

10月15日、世界ジュニア(ロシア・カザン/9月30日〜10月13日)に参加した日本代表選手団が帰国した。ここでは、個人戦で銅メダルを獲得した男子ダブルスの河村翼/川本拓真、女子ダブルスの鈴木陽向/大澤佳歩のコメントを紹介する。

*金メダルを獲得した郡司莉子のコメントはこちら

★男子ダブルス 銅メダル
河村翼(右)/川本拓真(埼玉栄・3年)

河村 準決勝で負けたことはすごく悔しいですが、メダルを取れたことについては、うれしい気持ちでいっぱいです。準決勝の中国ペア(王昶/邸子健〈ワン・チャン/ディ・ジージァン〉)とは4回目の対戦で手の内はわかっていたつもりでしたが、やはり相手は世界ジュニアチャンピオンで力がある。2ゲーム目は、自分たちの力を出し切ることができましたが、最後に勝ち切れないのは課題。そこに経験の差を感じましたし、相手のサービスまわりでやられてしまったのは反省点です。

でも、大会を通して自分たちの攻撃が通用したことは収穫。自信にもなりました。この後は全日本総合があるので、そこで上の選手たちに、しっかりチャレンジしていきたいです。

川本 世界ジュニアはジュニアの国際大会の中で一番大きな大会。負けて悔しい部分もあるんですけど、大きな大会で団体と個人戦でメダルを取れたのはうれしいです。個人戦で対戦した準決勝の相手には、過去3回、すべて負けていたんです。今回こそ勝てるようにコーチにアドバイスを受けて、球を上げないこと意識して入ったのですが、相手のサービスまわりがうまかったりして、自分たちが上げる場面が多くなってやられてしまった。翼と最後の試合になる全日本総合では、自分がしっかり前衛で落として相手に上げさせるようにしたい。それができたら、1回でも多く勝てるかもしれないので。

インターハイ勝って、世界ジュニアでここまで勝てたのは自信になりました。総合でも、自信を持って戦いたいです。

★女子ダブルス 銅メダル
鈴木陽向(右)/大澤佳歩(埼玉栄・3年)


鈴木 今大会で一番大きかったのは、準々決勝でインドネシアペア(マルワー/シャイカー)に勝てたことです。相手は第1シードで格上。向かっていく気持ちで思い切ってプレーできたし、競った場面では2人で話し合って、協力してラリーを組み立てることができた。相手よりも、勝ちたい気持ちが強かったから勝てたと思います。

今年は国内でも海外でもあまり成績が出ずに悩む時期が続いたのですが、今回、これまでとは違う自分たちのプレーができたり、心の部分で成長できたところがあったのはよかったですし、今後に向けて自信にもなりました。でもやはり、メダルを獲得できたといっても、準決勝で負けて悔しい気持ちがすごく強い。まだまだ細かい部分や気持ちの部分は、頑張って鍛えていかなきゃいけないなと感じています。

大澤 準々決勝で対戦したインドネシアペアは、2月頃にオランダ、ドイツに遠征したときに見てすごいと思ったペア。自分のなかでは、あこがれのようなペアでした。でも、8月の秋田マスターズで準優勝したと聞いて、同い年として負けていられない、ここに勝ってメダルを取りたいという気持ちが強かったです。準決勝は、ファイナルゲーム13オールまでいきましたが、そこから連続失点してしまって……。相手の背の高い選手に全部上で入られてしまい、技術面で、まだまだ劣っているのだなと感じました。

ここまで日本であまりいい成績が残せなかったので、こうして海外で成績を残せたことはうれしく思います。今大会を通して自分たちの課題も見つかったし、目標も見つかったのはよかったです。

▼日本選手団

【男子】川本拓真、河村翼(埼玉栄高③)熊谷翔、藤澤佳史(聖ウルスラ学院英智高③)稲光翔太郎(ふたば未来学園高②)内野陽太、柴田拓実(埼玉栄高②)西大輝(乙訓高②)武井凜生(ふたば未来学園高①)

【女子】鈴木陽向、大澤佳歩、宮﨑淳美(埼玉栄高③)内山智尋(ふたば未来学園高③)栗原あかり(西武台千葉高③)大竹望月(青森山田高③)郡司莉子(八代白百合学園高②)廣上瑠依(ふたば未来学園高②)杉山薫(ふたば未来学園高①)

【団長】長谷川博幸【総監督】友金幸雄【男子コーチ】リー・ワンワー、本多裕樹【女子コーチ】明神憲一、井田貴子【映像分析】萩森涼【トレーナー】竹下ひとみ

 

取材・構成・写真/バドミントン・マガジン編集部

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