【世界選手権2019】渡辺&東野が準々決勝進出! 保木&永原は敗退<混合ダブルス>

8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会4日目の22日は、各種目の3回戦が行なわれている。ここでは、混合ダブルスの保木卓朗/永原和可那、渡辺勇大/東野有紗の試合をレポートする。

2回戦の大逆転勝利を経て勝ち上がった保木/永原だったが、チャン・ペンスン/ゴー・リューイン(マレーシア)にはファイナルの末に敗れた。

第1ゲームは保木のスマッシュから長身の永原がネット前で押し込むという攻撃的な形で、21-17と先制。続く第2ゲームは速い展開で先にミスが出て中盤に離されると、ファイナルは長いラリーで決めきれずに、先にミスをして失ったポイントが最終的に勝敗の差となった。

「自分たちの形をぶつけて、うまくいったときはゲームがとれるが、それに対応されたときにどうしたらいいのかがまだわかっていなかった。それが相手との力の差」と永原。それでも、混合ダブルスでのベスト16は男子ダブルス、女子ダブルスを兼ねる二人にとっては、十分に評価できる結果だろう。

このあと、「僕たちの最大の仕事」(保木)と語る男子ダブルス、女子ダブルスの3回戦を控え、それぞれ表情を引き締めた。

渡辺/東野はアドコック夫妻を下して、世界選手権では初の準々決勝進出を決めた。

第1ゲームは渡辺の動きのよさが光った。後ろからスマッシュ、ドロップで攻め、切れ味鋭いハイバックをクロスにコントロール。そのテクニックとスピードに会場からはため息が漏れた。

「僕らのほうがスピードで上回っていたので、攻撃のリズムがつくれた。スピードで勝っていたので、上からとらえることが多くて相手のスペースが見えていた」と渡辺。第2ゲームでは、東野も後ろからスマッシュを連打してポイントを決める攻撃力も見せ、ストレートで快勝した。

準々決勝では、保木/永原を破ったチャン/ゴーと対戦する。ここを勝てばメダル獲得が決定するという一戦だが、「僕らは優勝をめざしてやってきているので、そこは意識していない。メダルが獲得できればうれしいですが、硬くならずに挑戦者の気持ちでプレーしたい」(渡辺)と次戦へ向かう思いを語っている。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

投稿日:2019/08/23

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