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【世界選手権2019】井上&金子は2回戦進出。渡辺&東野、保木&永原は激戦制して3回戦へ<男子ダブルス/混合ダブルス>

8月19日よりスイス・バーゼルで開幕した『第25回世界選手権』。大会2日目の20日は、各種目の1回戦残り試合および2回戦が行なわれた。ここでは、男子ダブルスの井上拓斗/金子祐樹、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗、保木卓朗/永原和可那の試合をレポートする。

 

1回戦に臨んだ井上拓斗/金子祐樹は、世界ランキング87位のインドペアを21-18、21-11で退けた。第1ゲームの入りで「初戦ということもあり、興奮しすぎてしまった」と井上が反省したように、序盤は接戦となったが、中盤からリードを奪ってゲームを先取すると、第2ゲームは攻守ともに相手を上回り、危なげなかった。

2回戦の対戦相手は第9シードのアーロン・チア/ソウ・ウィーイク(マレーシア)。「相手は初戦になるので、自分たちはすでに会場の雰囲気もわかっているので、出だしをしっかり戦うことができれば、優位に進められるのかなと思う」(井上)と展望した。

 

混合ダブルス第3シードの渡辺勇大/東野有紗は、初戦となる3回戦に臨み、ファイナルにもつれる接戦を制した。

第1ゲームを21-13で先取したが、第2ゲームは中盤でリードを奪われ、15-20でゲームポイントを握られる。しかし、ここから渡辺のスマッシュ、東野のレシーブから前に入ってのプッシュなどで追い上げ、19-20。このゲームは奪われたものの、ファイナルゲームはその流れで先行。17-7から7ポイント連取を許すなど試合の締め方に苦労したが、最後は攻め切った。

流れが激しく行き来する試合だったが、「若干(シャトルが)飛ぶ、飛ばないというのがコートによってあったので、(ファイナルの)前半、点差を離せた」と渡辺は冷静だった。結果的に辛勝だったが、二人らしい躍動感あふれるプレー、スーパーレシーブなどは、スイスの観客を大いに沸かせた。

 

保木卓朗/永原和可那は、これまで2戦2敗のゴー・スンファット/ライ・シェボンジェミー(マレーシア)に、大逆転勝利で3回戦進出を果たした。

第1ゲームを19-21で失った保木/永原。続く第2ゲームでは17-20と崖っぷちから、気迫あふれるプレーで3本のマッチポイントをしのぐと、25-25から積極的なプレーで2ポイント連取。ファイナルゲームは勢いの勝った保木/永原が、終始リードし、格上ペアを突き放した。

「自分はパフォーマンス的にはよくなかったですが、そういった場面でも永原がサポートしてくれて勝つことができた」と保木がパートナーに感謝すれば、永原は「日ごろは私が助けられているほうなので、ダブルスはどちらかがうまくできないときに助けられるのがいいところ。自分がダメなときに保木に助けられたところもありましたし、そこがいい内容につながった」と笑顔で試合を振り返った。

3回戦の相手は第5シードのチャン・ペンスン/ゴー・リューイン(マレーシア)。「今日の試合で一度負けたようなもの。次も格上なので、思い切りぶつかっていけたら」(保木)と意気込みを語っている。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

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