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【秋田マスターズ2019】韓国の17歳、アン・セヨンが秋田で頂点に!五十嵐、鈴木は準優勝!<決勝-1>

8月18日に開催されたヨネックス秋田マスターズ(Super100/秋田市)は、各種目決勝戦が行なわれた。日本代表やS/Jリーグ所属の選手などが出場した今大会で、日本勢は5種目で決勝に進出している。ここでは男女シングルス決勝戦をダイジェストでお伝えしよう。

【女子シングルス】

17歳ながら、ワールドツアーSuper300で優勝経験を持つ韓国のアン・セヨン(写真)に、元日本代表の鈴木温子が挑戦した女子シングルス決勝戦。第1ゲームは前半からラリーの主導権を握ったアン・セヨンがリード。クリアー戦から勝機を探る鈴木に対し、高さを生かした攻撃でポイントを奪い11-5で先行する。中盤以降もアン・セヨンのペースは変わらない。「第1ゲームはなかなか攻略方法が見つからず、苦しかった」という鈴木が、カット、ドロップで崩しにかかるも、しっかり返球した韓国のホープが21-10で第1ゲームを制した。

第2ゲームに入ると、ベテランの鈴木が逆襲。「戦略的にはファイナルゲームでの勝負だと思っていた」と、風の影響でアウトミスが増えるアン・セヨンに対し、鈴木がうまく試合を運びながらポイントを重ねた。前半は8−5で鈴木がリード。ここからは互いにポイントを奪い合ったが、ネット前への素早いラッシュが光った鈴木が第2ゲームを21-17で取り返した。

第2ゲームはねばり強くシャトルを拾った鈴木温子が、相手のミスを誘って得点を重ねた

最終ゲームに入ると、「ファイナルは我慢して、11点からいこうと思った」と鈴木。しかし、風の流れをうまくつかめず甘い返球が多くなる。7-11でチェンジ・エンズすると、再びアン・セヨンの攻勢につかまり7-14。一度は13-16まで追い上げた鈴木だったが、反撃もここまで。勝負所でスマッシュを打ち込むアン・セヨンが鈴木の追走を振り切り、最後は21-14で勝利。「優勝できて本当にうれしいです。走ってシャトルを拾い続けたのが勝因」と、笑顔で喜ぶアンが大会初優勝を飾った。

ニュージーランドOP(S300)、カナダOP(S100)に続き、今季3勝目を秋田であげたアン・セヨン

▼決勝

アン・セヨン(韓国)②〔21−10、17−21、21−14〕1●鈴木温子64分

【男子シングルス】

準決勝の下農走戦を終えた五十嵐優(写真)は、決勝に向けての意気込みをこう語っていた。「B代表に入ってだいぶ経つけど、まだこのクラス(Super100)で優勝をしていない。なんとか優勝したい」。前回の優勝も昨年9月に果たして以来(ICで優勝)長らく遠ざかっており、なんとしてもこのチャンスをつかみたい気持ちがあった。相手は準決勝で同僚の小野寺裕介を下している、インドネシアのフィルマン・アブドゥル・コリック。切れ味の鋭いスマッシュを武器に勝ち上がってきた選手だ。

攻撃的な展開が得意な相手に対して、五十嵐は第1ゲーム前半からスピード勝負を仕掛ける。積極的にスマッシュやカットを打ち込んでペースを握り、8−5とリードを奪った。しかし、打ち合いの勝負は相手も得意とするところ。ネットプレーで分があるコリックが鋭いスマッシュで攻勢をかけると、守備で崩された五十嵐は失点し、第1ゲームを18-21で落とした。

第2ゲームは「飛ばないコートのほうに入ってから、上げる場面が多くなってしまった」(五十嵐)と、ここでもコリックのアタックに苦戦し7−11。一度は15-13と逆転、さらに19オールと接戦に持ち込んだが、終盤に入っても相手のスマッシュが攻略できない。20-21で王手をかけられた五十嵐は、最後もコリックの強打に打ち抜かれて万事休す。0−2のストレートで敗れた五十嵐は惜しくも準優勝。久々の優勝にはあと一歩届かなかった。

切れ味鋭いスマッシュが何度も決まったコリック。インドネシア代表で活躍するジョナタン・クリスティ、アンソニー・ギンティンらと同世代の選手で、これからの飛躍にも期待がかかる

▼決勝戦

フィルマン・アブドゥル・コリック(インドネシア)②〔21−18、22−20〕0●五十嵐優51分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

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