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【熊本IH2019】V候補の奈良岡が接戦を乗り越えベスト4入り! 高橋は選抜準Vの秦野を破る<男子シングルス>

『熊本インターハイ』は8月4日(日)、大会4日目を迎えて、男女で個人シングルスの1回戦から準々決勝までが行なわれ、ベスト4が出そろった。ここでは、八代トヨオカ地建アリーナ(八代市総合体育館)と八代市東陽スポーツセンターで行なわれた男子シングルスのダイジェストをお伝えする。

【男子ダイジェスト】

個人戦は前日のダブルスに続いて準決勝進出を決めた奈良岡。4回戦以降は接戦となったが、優勝への強い思いで勝ち抜いた

最終日に行なわれる準決勝にコマを進めたのは、第1シードの奈良岡功大(浪岡)と高橋洸士(東大阪大柏原)、そして開催地・熊本の期待を背負って戦う野田統馬(八代東)と池端元哉(熊本学園大付)の4人。相手の棄権により準々決勝の試合が行なわれなかった野田以外は、それぞれ2回戦から登場して4試合を戦い抜いた。

奈良岡が前日に「最強に大事な日」と話していたこの日。悲願の優勝に向けて体力の消耗を最小限にしたい思いがあったが、4回戦では小柄な体を躍動させる中島巧(瓊浦)にファイナル勝負を強いられた。ここをなんとか15本で切り抜けたものの、約25分後に始まった準々決勝でも川本拓真(埼玉栄)に苦戦。「風があって、スマッシュが全然決まらない」(奈良岡)状況のなか、それでも攻め抜いて第1ゲームは21-18。第2ゲームは、アグレッシブな動きを見せる川本に手を焼き、25-23の辛勝だった。「4回戦でファイナルをして、体力を消耗してしまった。最後は気持ちでした」と奈良岡。明日に向けては、「相手にやられることもあったなか、切り替えて勝てたのは自信になる。明日は絶対に金メダルを取ります」と力強く宣言した。

奈良岡は5度目のマッチポイントのあと、ようやく勝利を決めるとコート上に”大の字”に倒れ込んだ

その奈良岡と同じ会場でベスト4入りを決めたのは、東大阪大柏原の高橋だ。初戦から2-0を重ねて迎えた準々決勝では、選抜準Vの秦野陸(埼玉栄)を2-1で撃破。その第1ゲームは秦野の角度ある攻撃に押されて17本で失ったが、2、3ゲームは「球を上げずに打たせないようにして、相手のクセも読んで攻めていけた」と主導権を掌握。巧みな試合運びで勝利をつかんだ高橋は、初タイトルへ向けて自信を深めた。

選抜8強の高橋(東大阪大柏原)は、同2位の秦野(埼玉栄)を2-1で破ってベスト4入り

地元Vをめざす池端は、勝負所と見られた李正(ふたば未来学園)との準々決勝をストレートで突破。持ち味のスピードを武器に第1ゲームを16本で奪うと、第2ゲームは12本と圧倒した。池端はそのほかの試合も危なげない戦いぶりを見せており、タイトル奪取への期待も高まる。

同じ熊本勢の野田は、ダブルスに続くベスト4入り。4回戦では四つ角シードの稲光翔太郎(ふたば未来学園)を14本、11本に抑えて勝利を決めると、続く準々決勝はノーシードから快進撃をみせて勝ち上がった日章学園の小川航汰の棄権により、試合は行なわれず。1試合分の体力を温存して、最終日は個人2冠をめざす。

2-0を重ねて準決勝進出を決めた池端(熊本学園大付)
ダブルスに続いてベスト4入りを果たした野田(八代東)

大会最終日となる5日は、男女のシングルスとダブルスで準決勝から決勝までが、八代トヨオカ地建アリーナ(八代市総合体育館)で行なわれる。

◆個人男子シングルス準決勝のカード(5日)

奈良岡功大(浪岡) - 池端元哉(熊本学園大付)
野田統馬(八代東) - 高橋洸士(東大阪大柏原)

★個人戦の結果などはこちら

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/桜井ひとし

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