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【熊本IH2019】ふたば未来が埼玉栄との激闘を制し8強入り!V候補の浪岡は春夏制覇へ前進!<男子団体>

7月31日(水)に『熊本インターハイ』が開幕した。競技初日が行なわれた8月1日(木)は、男子団体の1~3回戦が八代トヨオカ地建アリーナ(八代市総合体育館)と八代市東陽スポーツセンターで、女子団体の1~3回戦が芦北町民総合センター、八代白百合学園高で開催され、それぞれベスト8が出そろった。ここでは、男子団体のダイジェストをお伝えしよう。

【男子団体ダイジェスト】

埼玉栄との激闘を3-2で制してベスト8入りを決めたふたば未来学園(福島)

初日から熱戦が多く繰り広げられた男子団体。なかでも3回戦で激突した埼玉栄(埼玉)と、ふたば未来学園(福島)の優勝候補対決は、第3単まで勝負がもつれる激闘だった。春の高校選抜では同じく3回戦で激突し、埼玉栄が3-0のストレート勝ち。しかしこの日は、雪辱を期すふたば未来に軍配が上がった。

試合は2面展開でスタート。激しい攻防の末にダブルスとシングルスをそれぞれ分け合い、勝負は第3シングルスに突入した。勝負所を任されたのは、ともにダブルスで勝利をあげているふたば未来の李正と、埼玉栄の百上拓海。このほかの対決が接戦だったように、李と百上の試合もまたファイナル勝負にもつれ込んだ。両校の応援がヒートアップするなか、最後に踏ん張ったのは李のほうだ。「苦しいときに応援が聞こえて、あきらめずに一歩を出せた」という李は、序盤から攻勢をかけて11-4と大量リードに成功。インターバル後は百上もスピードを上げて食らいついたが、最後まで足を動かし攻め抜いた李が15本で振りきり勝利をつかみ取った。

「ずっと自分がエースだといわれてきた。なにがなんでも勝たなければという気持ちだった」と李。強い責任感を持って戦い抜き、単複で2勝をあげた

その瞬間、ベンチから仲間が飛び出して李の上になだれ込み、喜びを爆発させたふたば未来。星大智監督は「選抜は気持ちで負けていたけど、今回は相手の勢いを押し返して勝ちたい気持ちを前面に出して戦えた」と勝因を語り、準々決勝から決勝までが行なわれる明日に向けては「目標は男女アベック優勝。達成できるように頑張りたい」と気を引き締めた。

第3シードから夏の連覇をめざした埼玉栄はベスト16という結果に(写真は単複で奮闘した百上〈左〉とパートナーの樋口輝)

そのほかの四つ角シード勢は、選抜王者の浪岡(青森)と同2位の聖ウルスラ学院英智(宮城)、そして東大阪大柏原(大阪)が実力を発揮し、3-0を重ねてベスト8入り。目標である優勝に向けて好調な滑り出しをみせた。

昨夏準優勝で地元の八代東(熊本)は、選抜8強の新田(愛媛)に1-3で敗れて無念のベスト16。伝統校を破った新田は、翌日の準々決勝で東大阪大柏原に挑む。

そのほかでは、上位常連校の日章学園(宮崎)を破った札幌龍谷学園(南北海道)と、昨夏8強の水島工(岡山)を3-1で下した富士見(静岡)が同校初のベスト8入り。V候補の一角である長崎の瓊浦は、高岡第一(富山)に3-0のストレート勝ちを収めて準々決勝進出を決めている。

V候補の東大阪大柏原は快調に白星を重ねてベスト8入り。第2複の平本(右)/高橋は2試合ともに勝利をあげてチームに貢献
新田は八代東を下して準々決勝進出を決めた(写真は鎌田〈右〉/河野)

大会2日目の2日(金)は、男女ともに八代トヨオカ地建アリーナ(八代市総合体育館)で準々決勝から決勝が行なわれる。男子団体・準々決勝の対戦カードは以下の通り。試合開始時間はともに9時半の予定。

【男子団体・準々決勝対戦カード】

浪岡(青森) ― 富士見(静岡)
新田(愛媛) ― 東大阪大柏原(大阪)
ふたば未来学園(福島) ― 札幌龍谷学園(南北海道)
聖ウルスラ学院英智(宮城) ― 瓊浦(長崎)

◆男子団体初日(1回戦~3回戦)の結果はこちら

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/桜井ひとし

 

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