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【日本代表情報】日本代表が高岡市での強化合宿を公開! 過酷な山上りを制したのは!?

7月4日、日本代表が富山県高岡市で行なっている強化合宿を公開した。

通常、日本代表は東京にある味の素ナショナルトレーニングセンターで強化練習を行なうことが多いが、今回は7月3日から8日までの6日間、富山県高岡市で合宿を実施。合宿2日目の4日は、午前中に竹平記念体育館で3時間の練習を行なったあと、午後は場所を移し、能登半島国定公園の一部でもある二上山の坂道をランニングするなど約1時間半のトレーニングを行なった。

山道を使ってのランニング、ダッシュトレーニングに取り組んだ日本代表選手たち

地元のハイキングコースとしても知られる二上山は、走って上るには厳しい急こう配。地元のトナミ運輸の選手たちも、ここでトレーニングすることもあるという。今回は頂上手前までの約3キロのコースを上ったあとに、さらにその坂道を使ってダッシュなどを繰り返した。

最初の山上りを制して、トレーニング最後のダッシュ1本も先頭でゴールしたのは、この山道で朝練も行なうこともあるという西本拳太(トナミ運輸)。

「自分は何度もここを走っているから、距離がわかっているだけ。普段のランニングでは、本気でやったら桃田(賢斗)選手のほうが速いですよ」と謙遜したが、「スディルマンカップ後、先を見過ぎていた自分を反省した。目の前のこと、目の前の練習に集中しようと思い直して、このランニングでも、苦しい場面でもそうした思いで向き合った」という取り組みを、目に見える形で遂行した。

山上りを制したのは地元・トナミ運輸に所属する(中央)西本拳太

この日、西本はじめ、記者の取材に応じた奥原希望(太陽ホールディングス)などが口々に「明日以降、筋肉痛になるはず」と語った厳しい走り込みだったが、朴柱奉ヘッドコーチは「韓国チームも砂浜を走る合宿を1週間行なうなど厳しい練習をしている。苦しいことをやっているのは自分たちだけじゃない」と選手たちを鼓舞。スディルマン杯決勝で中国に敗れ、「この悔しい気持ちをもって、個人戦で勝てるように」と語った朴監督の思いが反映されたような追い込んだトレーニング内容だった。

その練習内容に、ときに笑顔を見せながら食らいついた日本代表選手たちが、合宿を終えて挑むのは7月16日から始まるSuper1000のインドネシアOP、同23日から開幕するダイハツ・ヨネックスオープンジャパン、そして8月の世界選手権。オリンピックレース渦中の重要な大会が続いていく。

女子選手も厳しいトレーニングをしっかり消化していた

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

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