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【日本RC】A代表の井上/金子が苦しみながらも準決勝進出!<男女・混合ダブルス準々決勝>

5月25日から、サイデン化学アリーナ(埼玉県さいたま市)で開催中の「2019年日本ランキングサーキット」は大会3日目、各種目準々決勝が行なわれ、ベスト4が出そろった。男女・混合ダブルスのダイジェストと結果、明日の対戦カードをお伝えしよう。

【男子ダブルス】

第1シードから頂点をめざす井上拓斗(右)/金子祐樹(日本ユニシス)が準決勝進出

A代表で唯一出場している第1シードの井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)が、苦しみながらも準決勝進出を決めた。昨年準優勝の星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)との「右左ペア」対決は、序盤から攻めまくった星野/西川が21−11で先取。相手のコンビネーションを崩して仕留める見事なラリーを展開した。一方、そこから立て直せるのが、世界ランク12位の井上/金子の実力。インターバルで早川賢一コーチのアドバイスを受け、時に2人で話し合い、徐々にコンビネーションが復活。第2ゲームは序盤からリードして奪い返すと、ファイナルゲームはラリーを完全に支配。後手に回った星野/西川にミスが重なり、21−9でゲームオーバーとなった。

B代表の金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)は、世界ランクでは後塵を拝する竹内義憲/松居圭一郎(日立情報通信エンジニアリング)に勝利。第1ゲームは中盤から抜け出して21−16で奪うも、第2ゲームは竹内/松居に14本で奪い返された。接戦となったファイナルゲームは、最後まで互いに攻め合い24−22で決着。まずは国内大会で結果を出したい社会人2年目の金子/久保田が、ベスト4進出を果たした。

気迫あれふるプレーで勝利をつかみ取った金子真大(奥)/久保田友之祐(トナミ運輸)

B代表の岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)は、大学生で唯一勝ち残っていた光島理貴/緒方友哉(日本大)にストレート勝ち。3連覇をねらう古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は、持ち味のコンビネーションと攻撃力を発揮して、高野将斗/玉手勝輝(日立情報通信エンジニアリング)に快勝。会場に駆けつけた職場の応援団の前で躍動し、大きな拍手を浴びていた。

◆準々決勝・結果

井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)②〔11-21、21-17、21-9〕1●星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)
金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)②〔21-16、14-21、24-22〕1●松居圭一郎/竹内義憲(日立情報通信エンジニアリング)
岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)②〔21-11、21-17〕0●光島理貴/緒方友哉(日本大)
古賀 輝/齋藤太一(NTT東日本)②〔21-12、21-9〕0●高野将斗/玉手勝輝(日立情報通信エンジニアリング)

◆準決勝の組み合わせ(28日)
井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス) - 金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)
岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大) - 古賀 輝/齋藤太一(NTT東日本)

【女子ダブルス】

1、2回戦を2-1で突破した福万尚子(左)/横山恵里香。準々決勝はストレート勝ちを収めた

ペア結成間もない福万尚子/横山恵里香(山陰合同銀行)が、世界ランク47位の荒木茜羽/今井莉子(アメリカンベイプ岐阜)にストレート勝利。世界を舞台に戦ってきたベテラン・福万の速いタッチから、横山がコースをねらってスマッシュ。荒木/今井のローテーションの隙を突く会心のラリーで得点を奪い、第2ゲームはわずか8本に抑える完勝だった。

唯一のファイナルゲームとなったのは、ペア結成間もない同士、星千智/松田蒼(日本ユニシス)と與猶くるみ/宮浦玲奈(ヨネックス)の対戦。コースを散らしながら最後まで打ち続けた星/松田が、準決勝進出を果たした。ヨネックスペアは、混合ダブルスB代表の宮浦の前衛と、福万とのペアで世界を転戦してきた與猶の攻撃力は噛み合っていたが、ラリー終盤のミスで失点を重ねてしまった。

4月の大阪国際で優勝している曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)は、ペアを組み替えて出場してきた渡邉あかね/尾﨑沙織(NTT東日本)にストレート勝ち。加藤美幸/柏原みき(ACT SAIKYO)は、大学生で唯一勝ち残っていた朝倉みなみ/斉藤ひかり(龍谷大)を10本、15本に抑え、大学生だった2016年以来の準決勝進出を決めた。

ベスト4入りを決めた保原彩夏(左)/曽根夏姫(ヨネックス)。大阪国際チャレンジに続く優勝なるか

◆準々決勝・結果

星 千智/松田 蒼(日本ユニシス)②〔17-21、21-14、21-11〕1●與猶くるみ/宮浦玲奈(ヨネックス)
福万尚子/横山恵里香(山陰合同銀行)②〔21-19、21-8〕0●荒木茜羽/今井莉子(アメリカンベイプ岐阜)
加藤美幸/柏原みき(ACT SAIKYO)②〔21-10、21-15〕0●朝倉みなみ/斉藤ひかり(龍谷大)
曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)②〔21-15、21-19〕0●渡邉あかね/尾﨑沙織(NTT東日本)

◆準決勝の組み合わせ(28日)

星 千智/松田 蒼(日本ユニシス) ― 福万尚子/横山恵里香(山陰合同銀行)
加藤美幸/柏原みき(ACT SAIKYO) ― 曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)

【混合ダブルス】

注目を集めたのは、混合ダブルス専任のB代表ペア対決。浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)が、高校卒1年目の緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)に2−1で勝利した。浦井/宮浦は相手を左右に振って崩し、浦井が豪快なスマッシュを打ち込むパターンが機能。ラリーの組み立てと決定力で勝負を決めた。社会人ペアを倒して勝ち上がってきた緑川/齋藤は、ファイナルゲーム中盤にミスを重ねたのが結果につながる形に。それでも、第2ゲームを奪い返したのは立派な実力。すでに完成されつつあるコンビネーションを高め、さらなる成長に期待したい。

準々決勝で接戦を展開した緑川大輝(左)/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)

日本ユニシスの金子祐樹/中西貴映、岡村洋輝/星千智による同チーム対決は、一昨年優勝のサウスポーペア、金子/中西が勝利。互いに手の内を知るだけに長い戦いとなったが、ファイナルゲームは10本で決着をつけた。金子は男子ダブルスと2種目で、ベスト4入りを果たしている。

混合ダブルス専任B代表の山下恭平/篠谷菜留(日本体育大/日本ユニシス)は、渡邊達哉/小野菜保(再春館製薬所)に快勝。西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)は、鈴木大裕/今井優歩(東北マークス/ACT SAIKYO)にストレート勝ち。昨年に続く準決勝進出を決めた。

2017年大会の優勝ペアが準々決勝を2-1で突破してベスト4入り

◆準々決勝・結果

金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス)②〔11-21、21-16、21-10〕1●岡村洋輝/星 千智(日本ユニシス)
山下恭平/篠谷菜留(日本体育大/日本ユニシス)②〔21-8、21-16〕0●渡邊達哉/小野菜保(再春館製薬所)
西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)②〔21-16、21-17〕0●鈴木大裕/今井優歩(ACT SAIKYO)
浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)②〔21-17、19-21、21-16〕1●緑川大輝/齋藤 夏(早稲田大/ACT SAIKYO)

◆準決勝の組み合わせ(28日)

金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス) ― 山下恭平/篠谷菜留(日本体育大/日本ユニシス)
西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本) ― 浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)

 

取材・文/平田美穂

写真/井出秀人

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