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【バド×スピ! 連載〈第16回〉】沖縄キャンプ&東北大会の振り返り 「今年最初の大会で金を取れたので、この流れでいけるように頑張りたい」

奈良岡功大「一本集中」

小学生時代から頭角を現し、全国大会の男子シングルスにおいて“史上初”や“最年少記録”などの偉業を次々と成し遂げる奈良岡功大(浪岡高校2年)。この連載では、そんなスーパー高校生の日常や素顔に迫っていく。連載第16回は、チームで行なった沖縄キャンプと、東北大会(1月17日~20日)について振り返ってもらった。また、Q&Aのコーナーでは、読者からの質問に答えていただく。

皆さん、こんにちは! 僕の住む浪岡は、路面が凍結するほど寒い日が続いています。学校ではインフルエンザが流行っているので、体調管理には気をつけたいです。

今回は、少し前のことになりますが、浪岡ジュニアで年始に行なった沖縄キャンプと、東北大会(全国高校選抜大会の東北地区予選)についてお話ししたいと思います。

年始に行なった沖縄キャンプにて(奈良岡は後列右から3番目)

まず、沖縄キャンプは、1月4日から1週間ほど行ないました。テーマは、体づくりや体力強化。キャンプは今年で3回目なのですが、午前と午後の2部練で、みっちりトレーニングに取り組む1週間は、例年通りめちゃめちゃキツかったです…。

なかでも印象に残っているのは、砂浜で行なうリレーダッシュ。100メートル以上の距離を全力でダッシュして次の選手につないでいくのですが、砂浜で体力を削られるぶん、その距離が“無限”のように感じられました(苦笑)。疲れ切ってホテルに帰っても、学校の冬休みの課題をやらなければいけなかったので、精神的にもつらかったですね…。5日目くらいに課題が終わったときは、かなりの開放感がありました。

今年の合宿でも、いいトレーニングができた手応えがあるので、その成果を、試合で出していければと思っています。

砂浜トレーニングの様子①
砂浜トレーニングの様子②
砂浜トレーニングの様子③

東北大会で個人2冠!

 合宿の直後に行なわれた東北大会は、個人2冠という結果でした。2019年最初の大会で、金メダルを2つ取れたのはよかったです。

ただ、団体戦は、準決勝でふたば未来学園(福島)に2-3で負けてしまいました。自分は単複2本を取ることができましたが、全国大会で勝つためには、チームとして、もっと力をつけていかなければいけないと感じました。

個人戦のシングルスは、とくにプレッシャーもなく、自分の力を出すことができたと思います。でも、ダブルスは危なかったです。決勝で対戦した熊谷翔/藤澤佳史ペア(聖ウルスラ学院英智)は、去年の全日本ジュニアで優勝した強敵。過去2回の対戦と同じように、今回もファイナルゲームまで競りました。前に出てくるのがとても速いペアなので、どこに打っても捕まってしまい、『どうしよう』と焦る場面もあったんですけど、最後はねばって勝てました。ここっていう場面で集中して一本を取れたのも大きかったです(23-25、21-18、21-14で勝利)。

3戦負けなしですが、いつも競るので、全国でもしっかり勝てるようにしたいです。

次に参加する大会は、2月のラオスインターナショナルシリーズ(19日~24日)。今年はナショナルから外れてしまいましたが、監督と話し合って、できるだけ国際大会にも挑戦していこうと決めました。オリンピックという夢に向かって、世界ランキングを上げたいという思いが一番の理由ですが、やはり海外での経験も積みたいですし、ランキングを少しでも上げて、早くナショナルに戻れるように頑張りたいと思っています。

初めて参加する大会で不安もありますが、出場させてもらうからには、しっかり勝ちたいです。目標は、大きく言ったり、前を見すぎるとダメなので、“前を見つつも、一戦一戦”。まずは今年最初の大会(東北予選)で金を取ったので、この流れでいければと思います!

奈良岡功大選手に聞く!
なんでもQ&A

Q.奈良岡選手の好きな練習は何ですか?(小6・男子)

A.これっていうものはとくにないのですが、しいてあげるなら、ネット前の手投げノックです。この練習はヘアピンなどの感覚を磨けますし、無理なくできるのがいいところ。自分は朝練や休憩の合間とかにやることが多くて、ケガをしたときでもできるので、もしかしたら、いままでで一番やっている練習かもしれません。

ヘアピンの練習に多く取り組んでいる奈良岡

ちなみに、嫌いな練習もないですね。キツい練習のとき、最初はテンションが下がるんですけど、みんなで声を出したりしながら、「いこうぜ!」という雰囲気にして、気持ちを盛り上げてやっています。そうしているうちに、どんな練習も楽しくなってくるんです。もちろん体はキツいんですけど(苦笑)、何事も、前向きにやるのが大事だと思います!

★奈良岡功大選手への質問募集!

送り先…◎Eメール:bad@bbm-japan.com ◎FAX:03-5643-3841◎郵便:〒103-8482(株)ベースボール・マガジン社 バドミントン・マガジン編集部&バド×スピ!編集部「一本集中 Q&A」係まで。さまざまな質問、お待ちしています!

Profile

奈良岡功大◎ならおか・こうだい 2001年6月30日生まれ、青森県出身。浪岡南小-浪岡中。小学時代は全国小学生大会単3連覇、全国ABC大会単5連覇を達成。中学時代は全国中学校大会単3連覇という前人未踏の記録を打ち立てた。同年9月には、高校2年までが出場する全日本ジュニアで最年少V(16年・17年連覇)。高校1年時にはIH準優勝、選抜では優勝を果たした。そのほかにも、全日本総合本戦出場や日本ランキングサーキット単3位、18年は大阪国際準優勝など、国内外のシニアの舞台でも存在感を放つ日本のホープ。174㎝69㎏。血液型B。

構成/バドミントン・マガジン編集部

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