【全日本総合2018】引退表明の藤井&垣岩が予選突破!山口茜もダブルスで本戦へ!<初日>

日本の頂点を決める「第72回全日本総合選手権」が、11月27日に開幕した。昨年と同じく東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に繰り広げられる激しいバトルは12月2日(日)に決勝戦が行なわれ、2018年の日本王者が決定する。大会初日となった27日は、各種目予選が行なわれた。

全日本総合2018

女子ダブルスでは、今シーズンでの引退を表明している2012年ロンドン五輪銀メダリスト、藤井瑞希(写真左)/垣岩令佳(再春館製薬所)が登場。予選からの出場となったが、2試合を勝ち上がり本戦入りを果たした。曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)との予選2回戦では、ファイナルゲームにもつれる大接戦。20−15で先にマッチポイントを握ったものの、そこから5ポイント連取を許してデュースに。最後は会場が沸く中、2ポイントをもぎ取ってロングゲームを24-22でものにした。

個人戦としては最後となる今大会について「勝ち負けよりも、フジカキらしいプレーをしたい」と藤井がいえば、「1秒でも長くプレーをしたい」と垣岩。2人とも「明日も、試合をできることを楽しみたい」と笑顔で本戦に挑む。

また、女子シングルスの前年優勝者である山口茜は、10月頭に出身地である福井で開催された国民体育大会でペアを組んだ、綿矢汐里(福井県立奥越特別支援学校職員)と再結成で試合に臨み、3試合を勝ち上がって本戦に進出。試合前から「勝ちにこだわらず、楽しくやろう」と話し合っていた2人は、初戦、2戦目とファイナルゲームの接戦を展開したが、最後の3試合目は2−0のストレート勝利。混合ダブルスでも予選を戦った綿矢はこの日だけで合計4試合をプレーし、「1日にこんなに試合をする人がいるんだと思った」と山口が感心すると、「こんな経験は滅多にできない」と苦笑い。本戦も「今日と同じ感じでリラックスして臨みたい」と語った。

各種目の予選勝ち上がり選手は、下記の通り。

【男子シングルス】

常山明良(三菱自動車京都)、山澤直貴(法政大)、古財和輝(龍谷大学職員)、内藤浩司(日立情報通信エンジニアリング)、小本翔太(日本体育大)、馬場湧生(NTT東日本)、佐伯祐行(福井県スポーツ協会)、藤原圭祐(法政大)

【女子シングルス】

髙橋明日香(ヨネックス)、大家夏稀(NTT東日本)、髙木美季(三菱電機)、杉野文保(七十七銀行)、小林美紀(山陰合同銀行)

【男子ダブルス】

権藤公平/下農走(トナミ運輸)、玉手勝輝/山下恭平(日本体育大学)、牧野公亮/大嶋一彰(JR北海道/日立情報通信エンジニアリング)、西澤潤/宮嶋航太郎(JTEKT)、林谷理貴/疋田聖也(三菱自動車京都)、光島理貴/緒方友哉(日本大学)、鈴木大裕/和田周(東北マークス/JTEKT)、星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)、森田浩平/間瀬亮介(東海興業)

【女子ダブルス】

中村恭子/諸田彩(丸杉)、種岡遥/米山麻美(龍谷大)、藤井瑞希/垣岩令佳(再春館製薬所)、今野あゆみ/林樂(ACT SAIKYO)、下農麻結/杉山利奈(東海興業)、荒木茜羽/今井莉子(岐阜トリッキーパンダース)、綿矢汐里/山口茜(福井県立奥越特別支援学校職員/再春館製薬所)

【混合ダブルス】

渡邊達哉/小野菜保(再春館製薬所)、緑川大輝/齋藤夏(埼玉栄高)、桐田和樹/勝俣莉里香(法政大)、河崎駿輔/河崎綾佳(丸杉/七十七銀行)

取材・文/田辺由紀子

写真/菅原淳

投稿日:2018/11/27
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