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【全日本総合】「今回の総合で日本一になることも、すごく意味がある」(廣田)<記者会見>

11月26日(月)に、第72回全日本総合選手権の記者会見が駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行なわれた。日本一を決める本大会は、明日27日から6日間の日程で開催される。ここでは、記者会見に参加した前回大会の優勝者4名の意気込みや、今大会にかける思いなどを紹介しよう。

会見には、昨年の優勝者が参加。左から福島由紀、廣田彩花(ともに岐阜トリッキーパンダース)、山口茜(再春館製薬所)、武下利一(トナミ運輸)

◆男子シングルス


武下利一(トナミ運輸)

「連覇をめざせるのは昨年優勝した選手だけ。厳しい大会になると思いますが、しっかり準備して頑張りたいです。男子シングルスは昨年と違って、いま桃田選手は世界ナンバーワンですし、同じチームのトナミ運輸にいる西本(拳太)選手も常山(幹太)選手も、世界でどんどん結果を出しています。昨年は自分が優勝したんですけど、今年はそういった選手に対して、自分がどれだけできるのか、そこに挑戦したいという気持ちです。海外で戦うとき、日本の一番だと思って戦うのは自分の強さになると思うので、そういった部分でも、今大会の優勝をめざしたいです。

(観客の皆さんに、ここを見てほしいという部分は)試合後、あの選手のスマッシュが速かったなとか、動くスピードが速いなとか、そういうところで少しでも楽しんでいただけたらと。自分自身も、そういったプレーを少しでも見せていけたらいいなと思います。

◆女子シングルス


山口茜(再春館製薬所)

「全日本総合は出場している選手全員のレベルが高いと思うので、初戦から集中して、いいプレーができるように頑張っていきたいです。(連覇について)もちろん優勝は目標にしていますが、連覇や優勝というものに対して、こだわりすぎるということはありません。初戦からしっかり集中して、自分のプレーが出せれば結果はついてくると思う。結果にこだわりすぎず、まずは自分の100パーセントのプレーをしていければと。

(観客の皆さんに、ここを見てほしいという部分は)トップの選手は技術力がとても高いので、真似したいプレーがいっぱい出てくると思います。そのなかでも、選手はみんな、フットワークなどの基本や土台となる部分がしっかりしていると思うので、そういった部分の大事さもわかってもらえるように頑張っていけたらと思います」

◆女子ダブルス


福島由紀(左)&廣田彩花(岐阜トリッキーパンダース)

福島「世界でも日本の女子ダブルスはすごく強いので、今回の総合は本当に厳しい戦いになると思います。相手に向かってこられると思うんですけど、向かい返す気持ちでやりたい。去年と同様に自分たちらしく、一戦一戦、2人で頑張っていきたいです。海外でも日本人対決はすごく多いので、総合で優勝するということは、海外で試合をするうえでもすごく大事になると思いますし、すごく自信がつく大会になるのかなと感じています。

国内での試合は数少ないので、自分たちのプレーや、いろんな選手のプレーを、たくさんの方に見てもらえたら。どの種目も世界で活躍している選手が多いので、自分がこういうショットを打ちたいとか、こうなりたいっていうのを、見て、真似してもらえればいいなと思います」

廣田「優勝は目標にしていますが、自分たちらしいプレーを一戦一戦やって、100パーセントの力を出しきれるように頑張りたいです。女子ダブルスはすごくレベルが高いですし、気持ちのぶつかり合いにもなると思う。そこを2人でしっかり準備したいです。

この1年間、国際大会を回らせてもらって、自分たちの通用するところや、そうでない部分など、いろいろなことを感じることができました。その経験を生かして今大会もやっていきたいです。今後は海外での日本人対決が増えると思うので、そこで勝つこともすごく大事になる。今回の総合で日本一になることもすごく意味のあることかなと思うので、優勝をめざして頑張っていきたいです。ただ、特別と思わず、いつもの一大会と思ってやっていきたい。日本のファンの皆さんの前でプレーできる数少ない大会なので、自分たちのいいプレーを出せればと思います」

 

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

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