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【パラ国際大会】日本勢は9個の金メダルを獲得! 山崎は3冠を達成!!

9月26日から東京・町田市で開催されている「ヒューリック・ダイハツJAPANパラバドミントン国際大会2018」は30日に大会最終日を迎え、18種目でチャンピオンが誕生した。日本勢は昨年の3個を大きく上回る、9個の金メダルを獲得している。ここではクラス別のダイジェスト、選手コメントをお伝えする。

【車いす】
WH2(クラス分けは下表参照)で女子の山崎悠麻と小倉理恵が女子単複・混合複の3種目で決勝戦に進み、山崎がねらっていた3冠を達成した。女子ダブルスで山崎と組んだ20歳の里見紗李奈もWH1の女子シングルスを制し2冠。2ゲーム23オールから2連続得点すると祝福の声が飛び、喜びで瞳をうるませた。

山崎悠麻(NTT都市開発、3種目優勝)
「3冠はいままで一度もしたことがなかったんです。いままで何かしら落としてしまっていたので、とうとうという感じ。この1年、体づくりをしっかり行なったことがいまの結果につながっています」

里見紗李奈(パシフィック、2種目優勝)
「パラバドミントンを始めたのは2017年5月から。国際大会は今回が2回目です。シングルスで優勝した直後は緊張が抜けていなくて、実感が湧かなかったんですが、観客席から“ワーーッ”という声が聞こえたらうれしくて涙が出ました」

【立位下肢】
昨年と同じ顔合わせとなったSL3の男子シングルス決勝。2連覇を狙った藤原大輔はイングランド選手にストレート負けを喫した。しかし、SL4のタイ選手と組んだSL3―SL4の男子ダブルスでは、2ゲーム目を奪われながらも落ち着いた試合運びで逆転し、初優勝を決めた。

藤原大輔(LINE、写真右)
「シングルスは、直近の大会でラリーできずに負けたのに、今回、去年勝ったラリーの形で勝とうとしてしまいました。ダブルスはパラリンピックにない種目なので、国を越えて組んでいます。互いをいいなと思い組み始め、大会に出るのは2回目。やりやすい相手です」

【立位混合】
SU5は、男子シングルスで昨年3位の今井大湧(日体大)が初Vし、6日から始まるアジアパラ大会に向けて弾みをつけた。
女子シングルスSU5・世界ランク1位の鈴木亜弥子は、SL4の選手とも戦うSL4+SU5にエントリーし2連覇。世界ランキング5位の杉野明子との決勝は、2ゲーム目をわずか5本で奪う圧勝で、「先を読む力がすごい。動かされた」と杉野を嘆かせた。

今井大湧(日体大)
「応援の力を感じ、心が折れそうなときにこらえて強気で行けました。今年は下半身を強化し、羽根の下に早く入れるようになったので、体幹を使わなくても羽根をとれるようになっています。アジアパラ大会では、今回以上にいいプレーをしたいです」

鈴木亜弥子(七十七銀行、2種目優勝)
「シングルスは杉野さんが疲れていて配球のクセがわかったので、嫌だろうと思う箇所に打っていきました。ダブルスはどのコースに打っていいかわからず、1ゲームをとられましたが、高いクリアーのあと、ネット際に山なりに落ちるカットを使ったらはまりました」

【低身長、立位下肢―立位混合】
4組によるリーグ戦で優勝が争われたSS6の男子ダブルス。フランス選手と組んでいる畠山洋平が最終戦でイングランドペアと優勝を争ったが、世界ランク1位の牙城は固く、ストレートで敗れた。
また、SL3-SU5は、女子ダブルスで鈴木亜弥子が山田麻美(SL3)と組み、2種目制覇に成功した。混合ダブルスでは末永敏明(SL3)/杉野明子(SU5)がタイペアにストレート勝ちして、世界ランク2位の面目を保った。

末永敏明/杉野明子(昭和電工、写真左/ヤフー)
末永「後衛に下がったとき、2人とも強打できるのがこのペアの強み。もちろん2020年パラリンピックでの金メダルをめざしています」
杉野「緊張してコートに入りましたが、今大会で一番いい動きができました。優勝できてよかった。いつも勝てると信じてやっています」

日本人選手の優勝種目は以下の通り。
・WH1女子単:里見紗李奈
・WH2女子単:山崎悠麻
・SU5男子単:今井大湧
・SU5女子単:鈴木亜弥子
・WH1-WH2女子複:里見/山崎
・WH1-WH2混合複:山崎(韓国選手とのペア)
・SL3-SL4男子複:藤原大輔(タイ選手とのペア)
・SL3-SU5女子複:鈴木/山田麻美
・SL3-SU5混合複:末永敏明/杉野明子

写真/井出秀人

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