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【全日本ジュニア】秦野陸、熊谷&藤澤が全国大会初優勝!<男子・ジュニアの部>

9月15日に開幕した全日本ジュニア選手権(長野・真島総合スポーツアリーナほか)は、17日に各種目の準決勝・決勝が行なわれた。ここでは、高校2年生以下が参加する「ジュニアの部」男子のダイジェストをお伝えする。

【男子シングルス】

決勝の同士討ちを制して優勝を果たした秦野陸(埼玉)

男子シングルスは高橋洸士(大阪)、秦野陸(埼玉)、川本拓真(埼玉)、野田統馬(熊本)の4選手が準決勝へ進出。そして決勝は、秦野と川本による埼玉栄の同校対決となった。手の内を知る者同士、試合は第1ゲームを23-21で秦野が、第2ゲームを21-18で川本が奪いファイナル勝負に突入。そこで先に20-16とマッチポイントを握ったのは川本だったが、最後まであきらめずにミスの少ないプレーを心がけた秦野が4連続得点で追いつくと、シーソーゲームの末に22オールから抜け出したのは秦野。全国大会では初めてとなる栄冠を獲得した。

<優勝コメント>

秦野陸(埼玉栄・埼玉)

「全国大会に出てくる選手に、弱い選手は一人もいない。1回戦から一本一本を大事にしていこうと思っていました。ファイナル勝負になる試合もありましたけど、自分のプレーを続けられたことが結果に結びついたのかなと思います。今後は高校選抜やインターハイに向けていままで以上に努力して、いい結果を残せるように頑張りたいです」

◆男子シングルス・結果(17日)

▼準決勝
秦野 陸(埼玉栄・埼玉) 2-0 高橋洸士(東大阪大柏原・大阪)
川本拓真(埼玉栄・埼玉) 2-0 野田統馬(八代東・熊本)
▼決勝
秦野 陸②〔23-21、18-21、24-22〕1●川本拓真

【男子ダブルス】

混戦を抜け出し頂点に立った聖ウルスラ学院英智(宮城)の熊谷翔(右)/藤澤佳史

男子ダブルスは、熊谷翔/藤澤佳史(宮城)が初タイトルを獲得した。決勝で河村翼/川本拓真(埼玉)と対戦した熊谷/藤澤は、得意の低い展開で優位に立つと、藤澤の前衛と熊谷のアタック力が噛み合って、河村/川本にリードを許さず第1ゲームを16本で制す。続く第2ゲームは、18-14とリードしながら河村/川本に逆転されたが、ここで集中力を切らさなかった2人は、19オールからの3連続ポイントで優勝をつかみ取った。

<優勝コメント>

熊谷翔(右)/藤澤佳史(聖ウルスラ学院英智・宮城)

熊谷「自分たちにとっては初めての全国大会優勝なので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。今大会は、ずっと自分たちが挑戦者の気持ちで戦っていくことができました。最後まで我慢して、しつこくプレーできたのが勝因になったと思います」

藤澤「最後は気持ちで勝ててとてもうれしいです。決勝は2ゲーム目の終盤に逆転されましたけど、優勝したいという気持ちで勝ちにいきました。(選抜やIHを考えると)この大会はスタートライン。もっと練習してこれからも優勝できるように頑張りたい」

◆男子ダブルス・結果(17日)

▼準決勝
河村 翼/川本拓真(埼玉栄・埼玉) 2-0 寺田浩太朗/山下蒼羽(東大阪大柏原・大阪)
熊谷 翔/藤澤佳史(聖ウルスラ学院英智・宮城) 2-0 小室直椰/野田好希(淑徳巣鴨・東京)
▼決勝
熊谷 翔/藤澤佳史②〔21−16、21−19〕0●河村 翼/川本拓真

取材・文/吉井信行
写真/井出秀人

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