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【世界選手権2018】世界一にあと一歩及ばず。園田&嘉村は銀メダル<決勝>

8月5日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『24回世界選手権』(中国・南京)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。ここでは男子ダブルスの結果をお伝えしよう。

園田啓悟/嘉村健士が昨年の世界選手権で手にしたメダルは銅。準決勝はインドネシアのアッサン/サプトロに完敗を喫したが、初めてのメダルに満足したことが勝ちきれなかった要因の一つでもあった。だからこそ、今大会は優勝を目標に臨み、準々決勝では世界ランク1位のギデオン/スカムルヨ(インドネシア)を撃破。準決勝では井上拓斗/金子祐樹を下して勝ち上がってきた陳宏麟(チェン・フンリン)/王齊麟(ワン・チーリン)を一蹴し、前回の銅メダルをあっさりと乗り越え、目標としていた金メダルに近づいていた。

決勝の相手は地元中国の李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン)。準決勝で昨年の世界王者で同胞の張楠(ツァン・ナム)/劉成(リュウ・チェン)を下して勢いに乗る。長身からのスマッシュは強烈で、大砲のごとく重い球で決勝まで勝ち上がってきた。

第1ゲームは前半から主導権の奪い合いとなる。低空戦や早いタッチのラリーで点数を手にする園田/嘉村に対し、李俊慧/劉雨辰はスマッシュやドライブからの展開を制した。10-11で接戦。しかし、ここから中国ペアが先行する。園田/嘉村のスピーディーなラリーにもしっかり対応し、強打を効果的に決めてきた。日本のスコアはなかなか動かず、第1ゲームは李俊慧/劉雨辰が21−12で手にした。

第2ゲームは、目まぐるしくスコアが動く大接戦となったが、園田/嘉村が15オールから19-15と先に抜け出す「リードしたときはいけるかなと思った」と嘉村。ファイナルゲームに突入かと思われたが、気持ちを切らさなかった中国ペアが2人の守備を崩し始める。園田/嘉村のポイントに余裕はなくなり、19オール。嘉村のスーパーレシーブなどで諦めずにシャトルを追ったが、流れを完全に断ち切れることはできなかった。最後は19-21で敗戦。惜しくも黄金のメダルには届かなかったが、得意の低空戦で手にした銀メダルは、さらなる進化を臨む2人にとって価値あるメダルとなった。

▼決勝

園田啓悟/嘉村健士●0〔12−21、19−21〕②李俊慧/劉雨辰(中国)50分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/北川外志廣

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