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【静岡IH2018】埼玉栄が2年ぶり12度目の日本一!<男子団体>

『静岡インターハイ』(8月5日~9日/静岡県・浜松アリーナ、浜北総合体育館)の競技2日目、6日(月)は、浜松アリーナで男女団体戦の準々決勝~決勝が行なわれた。女子は、ふたば未来学園(福島)が決勝で青森山田を3-1で破って3連覇を達成。男子は埼玉栄(埼玉)がストレート勝ちで2年ぶりの頂点に立った。ここでは、男子のダイジェストをお伝えしよう。

選抜王者の埼玉栄(埼玉)が春夏連覇を遂げた
選抜王者の埼玉栄(埼玉)が春夏連覇を遂げた

【男子ダイジェスト】

ベスト8までの勝ち上がりはまさに順当そのものだったが、準々決勝ではちょっとした〈意外〉が発生した。4つのシード勢のうち、昨年準優勝の浪岡(青森)と選抜準優勝の瓊浦(長崎)が敗退。浪岡を3-1で退けた日章学園(宮崎)は昨年に続く準決勝進出を決め、瓊浦からすべてファイナルで3勝した東大阪大柏原(大阪)は準優勝した2015年以来の4強入りを果たした。優勝候補の最右翼・埼玉栄(埼玉)は水島工(岡山)に3-0の快勝。八代東(熊本)は聖ウルスラ学院英智(宮城)を3-1で退けた。

並み居る強豪校の前にいつも立ちはだかるのは埼玉栄だ。準決勝では日章学園が挑んだが、第1単の小川航汰が加藤太基から1ゲームを奪うのが精一杯だった。もう一方の準決勝は昨年の準々決勝と同じ顔合わせ。結果も同じとなり、八代東が東大阪大柏原を破って9年ぶりの決勝進出を遂げた。

全勝街道を突き進む埼玉栄の春夏連覇まであと一つ。最後に迎えた挑戦者は八代東だった。数々の難敵を倒してきた伝統校との対決だが、埼玉栄はここでさらにギアを上げ、〝最強〟までに上り詰めた。
3面で同時スタートした決勝は、まるで試合時間の短さを競うよう。第1複の中山裕貴/緑川大輝が15本、8本で1勝目をあげると、第1単の加藤が8本、7本で続いた。締めくくったのは、小学4年生からのコンビ歴を持つ武井優太/遠藤彩斗。全員で突っ走り、たどり着いた2年ぶり12回目の優勝というゴールだった。

第2複に起用された武井(左)/遠藤が埼玉栄の2年ぶりVを決めた
八代東の第1単を務めた野田統馬は決勝こそ敗れたが、4勝をあげてチームの準優勝に貢献した

大会3日目の8月7日(火)は、女子個人ダブルスの1回戦~準々決勝が浜松アリーナで、男子個人ダブルスの1回戦~準々決勝が浜松アリーナと浜北総合体育館で行なわれる。試合開始時間は9時半の予定。

【優勝コメント】

◆大屋貴司 監督
「選抜の王者として迎えた大会でしたが、もう一度チャレンジャーとして臨むんだという思いでスタートしました。夏の優勝にはやはり春以上の格別な感慨があります。これで3年生はチャンピオンとして卒業できますから。毎日練習に来てくれた大勢のOBたちへの感謝の気持ちも、苦しいところで大きな力になったと思います」

◆中山裕貴キャプテン
「最後まで誰も負けないで、3年生みんなが勝って終われたのが一番うれしい。周りからは勝って当たり前のように見られていたかもしれないけど、その分、プレッシャーの中で戦っていて、キツいときもあった。そんなときでも団体の優勝だけを見てきて、今日が自分たちのこれまでの集大成になったと思う」

2年ぶり12度目の優勝を遂げた埼玉栄(埼玉)
2009年以来の準優勝を果たした八代東(熊本)

【6日の試合結果】

🔻準々決勝
埼玉栄(埼玉) 3-0 水島工(岡山)
日章学園(宮崎) 3-1 浪岡(青森)
八代東(熊本) 3-1 聖ウルスラ学院英智(宮城)
東大阪大柏原(大阪) 3-0 瓊浦(長崎)
🔻準決勝
埼玉栄 3-0 日章学園
八代東 3-1 東大阪大柏原
🔻決勝
埼玉栄 3-0 八代東

中山裕貴/緑川大輝②〔21-15、21-8〕0●川原怜也/江藤佑太

武井優太/遠藤彩斗②〔21-19、21-12〕0●髙木凱登/田中一成

加藤太基②〔21-8、21-7〕0野田統馬

★男子団体の最終結果はこちら

★静岡インターハイの熱戦の模様は、8月22日(水)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します

取材・文/山口奈緒美 写真/江見洋子

 

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