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【世界選手権2018】「この優勝は一人じゃできなかった(桃田)」<優勝会見>

8月5日、世界一を決める最高峰の舞台「第24回世界選手権」(中国・南京)の決勝戦が行なわれた。男子シングルス決勝戦に臨んだ桃田賢斗は、中国の石宇奇と対戦し2−0で勝利。同種目で日本選手史上初の世界チャンピオンとなった。ここでは優勝記者会見のコメントを紹介しよう。

―日本男子シングルス初の世界チャンピオンになってどんな気持ちか。

桃田 日本男子バドミントン史上初、世界選手権で金メダルを取れたことは、いままでの先輩たちが築き上げたものに自分が乗っかって優勝できたと思っていますし、この優勝は一人じゃできないと思っているので、これからも周りの人への感謝の気持ちを忘れず、もっともっとレベルアップしてきたいなと思います。

―復帰してからこれまでにリー・チョンウェイ、アクセルセン、石宇奇、いろいろな選手に勝っているが、自分のレベルは世界トップレベルになったと思うか。

桃田 いまは世界のトッププレーヤーと、そのときになってみないとどちらが勝つかわからないんですけど、互角に渡り合えるくらいまで、自分のレベルが上がってきているんじゃないかと思います。

―試合に出られなかったとき、世界トップになろうと思っていたのか。

桃田 試合ができない期間、本当にいろいろな方に支えられてこうして試合ができている。その当時、自分が世界トッププレーヤーになるんだというよりは、自分をサポートしてくれた皆さんに恩返しをしようと思って試合に臨めているので、そこの感謝の気持ちが、いまの自分の勝因かなと思います。

―世界ランク2位だった当時と比べて、いまのランキングからみて何か目標があるか。また、将来は何をターゲットにするか。

桃田 世界ランキング2位になったときよりも、いまの自分はバドミントンを楽しめているし、いまの自分のほうが強いと思います。ランキングに対しては自分がこのままバドミントンを続けて、このまま感謝の気持ちを忘れずプレーできればもっともっと上がってくると思うので、そこは気にせず頑張っていきたいと思います。将来的なことでいうと、林丹選手やリー・チョンウェイ選手みたいに、できれば長い時間、観客の皆さまを楽しませられるようなプレーヤーになりたいと思っています。また、世界中の方から愛されて応援されるようなプレーヤーに、自分もなりたいなと思います。

―今日の試合はすごく余裕を持って勝ちました。この試合に対してどんな感想がありますか。

桃田 今日の試合はどっちが勝つかわからない戦いだと思っていましたし、決勝までいけば、あとはやるだけだと思っていたので、冷静にリラックスして臨めたかなと思います。石宇奇選手に対しての印象は、上からの攻撃的なショットが得意な選手で、自分も何度か決められたんですけど、しっかり足を動かして、石宇奇選手の上からのショットを取って、それが少しずつ相手へのプレッシャーになっていたので、今日は自分のプレーのディフェンスがよかったかなと思います。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/北川外志廣

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