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【世界選手権2018】常山は惜敗…。奥原もメダルには一歩届かず<準々決勝>

8月3日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『24回世界選手権』(中国・南京)5日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは男子シングルスの常山幹太と女子シングルスの奥原希望の結果をお伝えしよう。

【男子シングルス】

1回戦から2−0のストレートで連勝した常山幹太は、初のメダルをかけて準々決勝に挑む。相手は高い打点の攻撃を仕掛けてくるダレン・リュウ(マレーシア)。第1ゲームはそのスマッシュに苦戦した常山。「前半からスピードについていけなかった」と、スピーディーな展開に持ち味のラリー勝負に持ち込めない。相手のアウトミスなどでスコアは接近したが、20-22で第1ゲームを落としてしまう。

第2ゲームは思わぬアクシデントが起こった。13オールの場面で、ネット前に踏み込んだリュウがの足がスリップ。足を捻ったことで試合は一時中断した。治療後、プレーが再開するも、動きが遅くなったリュウに対し攻めきれない常山。「(相手のケガを)気にしていたらプレーに集中できないので、そこだけは気にしないでやろう」としたが、相手もメダル獲得に向けて必死にシャトルを追ってくる。第2ゲームは常山が22-20で奪ったが「昨日も足が止まったけど、今日も止まってしまった」と、連戦の疲労が後半に出てしまう。

最終ゲームは動きにキレが戻ったリュウに11-17と先行されたが、常山も盛り返して20オール。なんとか終盤ねばりたかったが「最後はずっと手が震えていた」と、勝負所で自信を持って攻めきれず21-23で敗戦。絶好のチャンスをモノにできなかった常山はベスト8。あと一歩でメダルを逃した。

常山 前半から相手のスピードについていけなかった。最後に自信が持てないというか、そのあたりに(相手との)差があって、自分のプレーができなかった。最後はずっと手が震えていました。自信が持てなかったし、自信がないとああいうところで勝ち切れないのかな、と。昨日も足が止まっていて、今日も足が止まってしまった。きつかったですし、最後は気持ちで持っていかれた。悔しさしか残らない大会です。

▼準々決勝

常山幹太●1〔20−22、23−21、20−22〕②ダレン・リュウ(マレーシア)

【女子シングルス】

前回の世界選手権・決勝と同じ対戦カードとなった奥原希望VSプサルラ・V.シンドゥ(インド)の試合。第1ゲームは今大会、軽快なフットワークが冴えている奥原が、シンドゥの攻撃を落ち着いてレシーブしポイントを重ねる。前半は10オールとスコアも接近していたが、「シンドゥ選手のパフォーマンスがすごくよくて、自分の持ち味であるラリー勝負のところでやられてしまった」と奥原。中盤以降、常に先行したシンドゥが、第1ゲームを21-17で制した。

なんとか第2ゲームを手にして、最後のスタミナ勝負に持ち込みたい奥原だったが、「相手が仕掛けてほしいところで誘っても乗ってこなかった。相手が一歩上でした」。11オールから交互にポイントを奪い合う激しいシーソーゲームとなったが、終盤19オールで奥原が痛恨の2連続ミス。挑戦者の気持ちで臨んだ世界女王の戦いは、準々決勝で幕を閉じた。

奥原 我慢しきれなかったと思います。シンドゥ選手のパフォーマンスもよくて、それに対して自分の持ち味であるラリー勝負のところでやられてしまいました。相手が仕掛けてほしいところで、誘っても乗ってこなかった。相手が一枚上手でしたね。(8強について)現状、ここが自分の力かなと思います。

▼準々決勝

奥原希望●0〔17−21、19−21〕②プサルラ・V.シンドゥ(インド)58分

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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/北川外志廣

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