【バド×スピ! 連載〈第12回〉】「インターハイの目標は優勝。一戦一戦、一生懸命に戦いたい」

奈良岡功大「一本集中」小学生時代から頭角を現し、全国大会の男子シングルスにおいて“史上初”や“最年少記録”などの偉業を次々と成し遂げる奈良岡功大(浪岡高校2年)。月に一度の連載では、そんなスーパー高校生の日常や素顔に迫っていく。第12回は、7月下旬に行なわれた「ヨネックス秋田マスターズ2018」(24日~29日)での戦いを中心に振り返るとともに、開幕間近のインターハイ(8月4日~9日/静岡県浜松市)への意気込みを語ってもらった。

皆さん、こんにちは!
今回はまず、7月に参戦した秋田マスターズについて振り返りたいと思います。この大会は今年が初めての開催。僕の地元である青森と同じ東北で行なわれる大会でしたが、そこはとくに意識しすぎず、いつも通り、一戦一戦全力で戦おうと思っていました。

秋田マスターズは2回戦に進出したが、タイの選手にストレート負けを喫した
日本B代表の合宿を経て、秋田マスターズに参戦した

1回戦は、オーストラリアの選手に13本、15本でストレート勝ち。風のある会場で自分のミスが多かったけれど、後半は対応できたかなと思います。2回戦は、第8シードのタイの選手に8本、15本で敗退。以前から強い選手だという印象はありましたが、今回の試合ではガンガン攻めてきて、気合もすごかった(編集部注:そのまま勝ち上がり、優勝)。先に主導権を握られてしまい、自分のペースにすることができませんでした。風がある環境のなかで、シャトルをうまくコントロールできなかったことが敗因の一つだと思います。

インターハイを目前に控える時期で、正直、この大会に向けて調整する難しさもありました。でも、また一つ貴重な経験を積むことができたので、次は同じ失敗を繰り返さないように、しっかり練習していきたいです。

インターハイでの目標は優勝です。シングルスは、絶対に優勝したいと思っています。でも、そこにとらわれすぎず、一戦一戦、一生懸命に戦っていくことを一番に考えてプレーしたい。インターハイの過酷さは、去年経験しているのでイメージできています。同じことを繰り返さないように練習してきたので、大会中は自分の体をしっかりケアしながら、コンディションを整えてやっていきたいです。

ダブルスはあまり練習できていませんが、パートナーの武藤(映樹)と頑張って、行けるところまでいきたい。団体戦は、相手がどのチームであっても、みんなで全力で戦うことが大事かなと思います。自分としては、しっかり単複2本を取って、みんながあと1本取ればいいという状況を作れればいいなと思っています。目標の優勝ができるように、一生懸命頑張ります!

昨年のインターハイでは、団体とシングルスで準優勝という結果を残した奈良岡(後列左端)。今年は悲願の優勝をめざす
昨年のインターハイでは、団体とシングルスで準優勝という結果を残した奈良岡(後列左端)。今年は悲願の優勝をめざす(写真は2年連続でインターハイ出場を決めた浪岡チーム

奈良岡功大選手に聞く!
☆なんでもQ&A☆

Q.レシーブが苦手で、甘くなって相手に決められることが多いです。奈良岡選手はとてもレシーブが上手ですが、コツやポイントを教えてください。(中3・男子)

A.レシーブで一番大事なのは、しっかり構えて準備をして、体の前で打つことだと思います。体の前で打つことができれば、ラケットを振る空間ができるので打ちやすく、コントロールもしやすい。このとき、打点が体から離れすぎるとレシーブのコースがクロスになりやすいので注意してください。
また、体の前で打つためには、準備が不可欠です。僕の場合は、相手をしっかり見てコースを読むようにしています。また、ロブのコースによって相手のスマッシュのコースを限定させることもあります。予測できていれば、レシーブしやすいだけでなく、守備から攻撃に転じやすいです。レシーブは難しいので、練習で感覚をつかむしかないと思います。たくさん練習してください。
あとは、メンタルも大事ですね。気持ちが引いてしまうとミスにつながりやすいので、「取ってやる!」くらいの強い気持ちを持つようにするといいと思います。

★奈良岡功大選手への質問募集!★

送り先…◎Eメール:bad@bbm-japan.com ◎FAX:03-5643-3841◎郵便:〒103-8482(株)ベースボール・マガジン社 バドミントン・マガジン編集部&バド×スピ!編集部「一本集中 Q&A」係まで。さまざまな質問、お待ちしています!

Profile

奈良岡功大◎ならおか・こうだい 2001年6月30日生まれ、青森県出身。浪岡南小-浪岡中。小学時代は全国小学生大会単3連覇、全国ABC大会単5連覇を達成。中学時代は全国中学校大会単3連覇という前人未踏の記録を打ち立てた。同年9月には、高校2年までが出場する全日本ジュニアで最年少V(16年・17年連覇)。高校1年時にはIH準優勝、選抜では優勝を果たした。そのほかにも、全日本総合本戦出場や日本ランキングサーキット単3位、18年は大阪国際準優勝など、国内外のシニアの舞台でも存在感を放つ日本のホープ。日本B代表。174㎝69㎏。血液型B。

構成/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2018/08/01
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