バドスピ | BADMINTON SPIRIT

【松友美佐紀インタビュー】「成長を感じたのは、トップ選手に話しかけてもらえるようになったこと」

5月22日発売のバドミントン・マガジン6月号別冊付録『2018 SPRING & SUMMER MIZUNO BADMINTON』では奥原希望、松友美佐紀両選手(ともに日本ユニシス)のインタビューを掲載しています。二人にはそれぞれ11の質問に答えてもらっていますが、付録に掲載できたのはそのうちの5つのみ。ここでは誌面の都合で掲載できなかった松友選手のインタビューを特別に公開します!

Q1 試合中にリードしているとき、競っているとき、リードされているとき、それぞれ考えていることは違いますか?

松友「自分がしっかり状況判断できているときは、正直、あまり点数を気にしていません。いいときは、いまの状況がどうなっているのか、ということを考えている感じです。悪いときは、勝たなきゃいけないとか、負けちゃうとか…。そういう邪念が入っているときはうまくやろうとして、点数も気にしはじめますね。

ただ、自分たちがマッチポイントをとっていれば、それまでの状況を踏まえてここはこうしようとか、ある程度決めたものになってきます」

Q2 前衛に入ったとき、心がけていることは?

松友「当たり前ですけど、後ろと前では見え方が違います。その上で、打った後に自分で処理しようとするのか、相手に取らせたあとパートナーに打ってもらおうとするのか、はっきりするように心がけています」

Q3 バドミントンをやってきて、これまでで一番つらかったことは?

松友「つらかったこと……難しいですね。(しばらく考えて)リオ・オリンピックが終わってなかなか覚悟が決まらず、フラフラしていた状態が一番苦しかったかもしれないですね。いまはもう大丈夫ですけど」(*一番うれしかったことは、別冊付録で掲載)

Q4 これまでで、とくに自分の成長を感じた出来事はありますか?

松友「試合では練習でやってきたことを試して『できたか、できないか』ということを常に考えています。成長ということで一番感じるのは、もう引退していますけど、於洋(ユー・ヤン/中国)、馬晋(マー・ジン/中国)、趙蕓蕾(シャオ・ユンレイ/中国)といった世界のトップ選手に認識されるようになって、あいさつしてくれたり、話しかけてもらえるようになったとき。最初は認識もされていなかったと思うので、すごくうれしかったです。やってきてよかったな、と思える出来事でした」

Q5 試合前に必ずやること、ゲン担ぎなどがあれば、教えてください。

松友「とくにないですけど…、アップが終わって入場する前に、靴ひもを結び直すくらいですかね。どちらの足から結ぶとか、そのあたりのこだわりはないですけど。

音楽も、試合前に聞いたり聞かなかったり、そのときの気分によります。食べるものも、試合をする場所によって状況が違うので、とくにないですね。ただ、大会期間中に食べる朝ごはんは、無意識に同じようなものを食べているかもしれないです。海外はだいたいパンなので、そうなるとずっと同じ感じになりますし(笑)」

Q6 オフのリラックス法は?

松友「オフというか、海外の大会で負けてしまうと練習する時間が限られるので、そういうときは、ずっと動画を見ています。あと遠征から帰ってきた日なんかは、連続ドラマ1本を通して見終わってしまうこともあります(笑)」

 

プロフィール◎まつとも・みさき/1992年2月8日生まれ、徳島県出身。徳島中―聖ウルスラ学院英智高―日本ユニシス。高校の1学年先輩・髙橋礼華との「タカマツ」ペアで世界の第一線を走り続ける。159.5㎝、右利き。

取材日/3月29日

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

取材協力/ミズノ株式会社

バドスピTOPへ
モバイルバージョンを終了