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【グッズ情報】初・中級者向け ラケット選びのコツ

この春から新たにバドミントンを始めるビギナーの方(初級者)、そして、継続してさらなるレベルアップに励む方(中級者)のラケット選びのコツを、専門店のスタッフに解説していただきました! 協力いただいたのは、「ラケットショップフジ」世田谷店の井上善之店長。信頼できる「相棒」選びの参考にしてください!

(バドミントン・マガジン5月号P108‐109では、「ビギナー向けラケット講座」として本稿のビギナー対象の内容をさらに充実させて記事を構成しています)

ラケットにはレベルやプレースタイル、機能に応じてたくさんの種類がある

 

――ビギナーの人が最初に使うラケットは、どういったものを選べばよいでしょうか?

井上 最初からラケットでシャトルをうまくとらえるのは難しいと思うので、まずは飛ばしやすいラケットがいいと思います。飛ばしやすいラケットというのは、シャフトがよくしなるもの。ラケットがしなる反動を使って、シャトルを大きく飛ばそうという考えですね。逆に、シャフトが硬いラケットを最初から選んでしまうと、シャトルに当たってもなかなか飛びづらい。無理に飛ばそうとして肩や腕を痛めてしまう可能性もあるので、打ち方をしっかりと身につけるうえでも、しなりやすいラケットを選んだほうがいいと思います。

ラケットにおける各部分の名称

――目安となる価格帯はありますか?

井上 7000円から1万円くらいのものでスタートして、まずは道具に慣れて打ち方を覚えることが大事だと思います。価格が高いラケットは高性能である一方で、基礎技術が身についていない段階では性能を発揮しづらい。シャトルに当たっても飛ばないからと力任せの打ち方をしてしまうと、正しい打ち方やスムーズな体の動きも身につきません。ビギナー向けのラケットを使って、しっかり飛んだという成功体験を得たほうが、より前向きになれて上達の助けにもなると思います。

――最初からトップ選手が使っているようなモデルは選ばないほうがいいのでしょうか?

井上 気に入ったラケットを使うことは、モチベーションを上げる意味ではいいとは思います。ただ、先ほどもお話ししたように、高い性能を引き出すにはある程度の技術や経験が必要になってきます。ビギナーにとって使いやすいかといわれたら、そうではない部分があるでしょう。

――ラケットは重さやバランス(重心)もさまざまですが、そのなかでビギナーにオススメなのは?

井上 実際にラケットを持ってみて、重く感じないもの。これならしっかり振れそうだなという感覚を得られたラケットを選ぶのも大事だと思います。重く感じるラケットでは、ラケットだけが動いて腕や体がきちんと使えていない、ということになってしまうかもしれません。バランスは、「イーブン」か「ヘッドライト」がいいでしょう。ビギナーのうちはラケットヘッドに重心がないほうが扱いやすいと思います。

編集部注:バランスの分類

・ヘッドヘビー…ラケットのヘッド側に重さ(重心)があるもの

・イーブン…ラケットの中央部に重さがあるもの

・ヘッドライト…ラケットの手元側に重さがあるもの

――ラケットに関して、そのほかでビギナーで知っておいたほうがよいことはありますか?

井上 ラケットのなかには、トレーニングや特定の目的に向けて作られたものもあります。試合などで使うラケットよりも30グラムほど重いトレーニングラケットは、練習時に用いることで筋力アップやリストの強化などが同時に行なえます。また、通常のラケットよりも面が小さく、スイートスポット(面の中心)でシャトルをとらえる感覚を磨くためのラケットや、素振りでの抵抗を増やすための商品もあります。いずれも上達をサポートしてくれるので、チェックしてみてください。

ラケットショップフジのオリジナル商品「TOP SWING」。フレームのトップ部分や半分に切って両サイドにつけてスイングを強化できる(重さ約10グラム)

 

――では、最初の1本を使い込んだあと2本目のラケットを選ぶとき、また中級者が新しいラケットを選ぶ場合はどのようなことに注意するべきですか?

井上 先ほどお話ししたように、シャフトがよくしなるラケットは飛びやすい半面、しなるぶんだけラケットのブレが大きくなるので、コントロール性能は劣ります。また、しなりでスイングの力が吸収されてしまうので、シャトルに対して力が伝わりづらい面もあります。ですから、2本目、3本目のラケットを選ぶ際には少しシャフトが硬めのラケットを選んで、より正確性を求めるケースが多いです。

ビギナー向けラケットのシャフトを“すごくやわらかい”とした場合、トップモデルのほどの硬さではないものの、その中間くらいの硬さのラケットであれば、飛びやすい特徴も残りつつ、正確性も上がると思います。

――バランスはビギナー向けとは変わってきますか?

井上 たとえば、スマッシュをどんどん打っていきたいという攻撃的なプレーを考えているのであれば、ヘッドが少し重いタイプを選ぶといいと思います。ラケットを振ったときに遠心力が加わってより強くシャトルをたたけます。逆にクリアーをしっかり飛ばしたり、ネットプレーを強化したいというコントロールプレーヤーであれば操作性がより高いヘッドライトタイプがいいと思います。

――ビギナー向けラケットと同様に、2本目でもイーブンタイプのものを選んでもいい?

井上 もちろん、2本目がイーブンバランスでも構いません。攻撃や守備に偏らないオールラウンドなプレーには適していますし、まだそこまでプレースタイルが決まっていないというのであれば、イーブンを選ぶメリットは十分にあると思います。

――2本目のラケットを選ぶ上でやってしまいがちなミスなどあれば教えてください。

井上 一番多いのは、「このラケットは先輩や友だちが持っているから、別のラケット(または同じラケット)にしよう」という選び方。そうして選んだものが自分に合っているとは限りませんし、仕方なく選んだものではプレーもうまくいかないでしょう。自分のめざしたいプレーを考えてラケットを選んでほしいと思います。

――わかりやすい解説、ありがとうございました。

井上 われわれ専門店は敷居が高く入りづらいとか、趣味程度でやっているのに行ってもいいのかなと思う方もいらっしゃいますが、私たちも皆さんと同じように愛好家です。日々、バドミントン用品に触れているなかで知識も備えておりますので、お気軽にお越しいただければと思います。

 

◇ストリングについて

ビギナーであれば0.70mmの太さから入るのがいいと思います。耐久性も含めて、飛びやコントロールなどの性能がバランスよく備わっているからです。テンション(張力)は18~19ポンドがオススメ。硬く張りすぎないことで、シャトルがラケットに当たったときにストリングがたわみ、元に戻ろうとする力で飛ばしてくれます。高いテンションのほうがコントロール性は増しますが、ビギナーは飛びをアシストしてくれるテンションのほうがいいでしょう。

ストリングにもたくさんの種類がある

中級者であれば20~22ポンドくらいがオススメです。ただ、この硬さで張らなければいけないというわけではありません。19ポンドがちょうどいいという方もいるでしょうし、21ポンドで飛びすぎるのであれば22か23ポンドにしてもいいでしょう。ストリングもラケット選びと同様に、自分に合ったものでプレーすることが一番上達を助けると思います。

現在のストリングはナイロン製が多いのですが、ナイロンは気温や湿度の変化に敏感なので、使っていなくても伸びてしまいます。シャトルが飛ばなくなってきた、音が鈍くなった、編み目が乱れてきた、などは消耗しているサインです。また、それらがなくても、3カ月に1度くらいは張り替えたほうがいいと思います。また、ストリングは湿気に弱いので、なるべく濡らさずに汗がついたらから拭きするとよいでしょう。

 

井上善之店長(右)とスタッフの佐久間実友さん

 

ラケットショップフジ世田谷店

2018年2月にオープンした真新しい店舗は、京王線・千歳烏山駅から徒歩約2分のところにあり、ラケットショップフジとしては京王線沿線で初の出店。明るい店内には豊富な商品が並ぶ。「飾りつけを変えたり、お客様を飽きさせないようにして、つねに“新鮮な状態”にしておきたいと思っています」(井上店長)

店舗情報

東京都世田谷区南烏山6-4-13-2F

TEL:03-5314-9851

FAX:03-5314-9852

営業時間:10:30~20:00(日曜祝日10:00~19:00)

定休日:月曜

HPはこちら

世田谷店内の様子。ラケット、ストリング、シューズ、ウェアなどがずらりと並ぶ

フレッシュマンキャンペーン実施中!

ラケットショップフジでは全店で6月24日(日)までフレッシュマンキャンペーンを開催している。ビギナー向けのラケットとシューズがセットになって割引価格で購入でき、Tシャツもついてくるといううれしいキャンペーン。詳細は各店舗かHPにて(HPはこちら

 

取材・構成/吉井信行

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