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【帰国コメント】「忘れていたことを思い出せた」(髙橋)

1月29日、マレーシア&インドネシアマスターズに出場した日本代表が帰国した。ここでは、インドネシアマスターズ優勝を遂げた髙橋礼華/松友美佐紀と、朴柱奉ヘッドコーチのコメントを紹介しよう。

◇髙橋礼華&松友美佐紀

−−優勝したインドネシア・マスターズを振り返って。

髙橋「昨年は気持ちの部分で苦しんだ1年でした。(11~12月の)全日本総合が終わって、小宮山さん(監督)と松友と3人で話をして、『やるならしっかり東京(五輪)まで頑張りたい』という気持ちになった。スッキリして、スーパーシリーズファイナルに出られなかったこともあって、練習がしっかりできました。マレーシアは(準々決勝で)韓国ペアに負けましたが、去年とは違うプレーができそうな手応えがありましたし、インドネシアは最後までいいプレーができました」

松友「(リオ五輪以降)1年半苦しんだ時期が無駄じゃなかったと思えるスタートでした。それがあったからこそ、2人で東京五輪をめざしてやっていく気持ちになれましたし、苦しんだ時期がなかったら強い気持ちが定まらなかった。でも、まだまだこれからだと思うので、さらに頑張りたいです」

−−今年のテーマは?

松友「1試合でも多く勝つ試合ができるようにしたいですし、アジア大会ではまだ勝ったことがないですし、全英でももう一度優勝したい。東京(五輪)のレースに向けて、もっといろんなことができるようになりたいです」

髙橋「12月の練習で、いままで自分たちが忘れていたこと、中国ペアの動画を見て、ずっと縦にこだわっていて、横の攻めを忘れていたことに気づきました。私はハーフから前に詰めていくことにこだわっていましたが、今回も風がある会場でしたが、横からの2人の連続攻撃がよかった。忘れていたことを思い出せました」

−−今年から国際大会のカテゴリー分けが変わって、出場を義務付けられる大会数(=12大会)も増えたが。

髙橋「去年までも、(コンスタントに)出ていけば12大会ぐらいになっていたので、あまり変わらないです。今年はアジア大会があるので、その点では多いですが、結果を出していく必要がある。ただ出るだけではなく、目標を持って試合をできれば、と思っています」

松友「いままで普通に15(大会)ぐらい出ていたので変わらないです。今回の2大会で思い出したのは、勝ち負けも大事ですが、自分たちが楽しんで、『こういうのができた』『こういう決め方やラリーは久しぶりだな』とか、久しぶりに2人で戦って、2人でバドミントンをやっている感覚になれたこと。(準決勝の)デンマークペアとの試合は3ゲームとも競った展開で、久しぶりに試合をしていて楽しく、ワクワクするバドミントンができました。今年はどの大会でも1試合1試合成長できればと思っています」(成田空港にて)

構成/バドミントン・マガジン編集部

◇朴柱奉ヘッドコーチ

−−インドネシアとマレーシアでの戦いを振り返って

「今回はS/Jリーグがあったので、日本代表全員が(2大会に)参加できませんでした。でも、マレーシアでは西本(拳太)選手が準優勝、ベスト4も2つ(山口茜と福島由紀/廣田彩花)の成績。インドネシアでは髙橋礼華/松友美佐紀ペアの優勝と、坂井(一将)選手の準優勝。トータルでみれば、いい結果を残せました。男子シングルスが2つの大会で決勝に進んだのはよかったですね。桃田(賢斗)選手がケガで出られませんでしたが、カムバック(復帰)できればシングルス選手のモチベーションがさらに上がると思います」

−−男子シングルスの活躍について

「2人とも決勝までは厳しい戦いだったけど、どの試合も自信を持って戦っていました。それにゲーム中での作戦も、相手によって“このパターンで戦おう”というように、いろんな戦い方ができたと思います」

−−髙橋/松友ペアもジャパンOP以来の優勝です

「今回はマレーシアで負けましたが(ベスト8)、負けた後でも2人が試合についてディスカッションしている様子があったし、前に比べてプレッシャーを感じずにエンジョイしながらやっていたように思います。インドネシアでは1回戦から決勝まで、非常にいいパフォーマンスができていました。決勝はインドネシアペア(ポリイ/ラハユ)と対戦しましたが、相手ホームの中でどういう戦いができるかと思っていましたが、とくにそこは関係なくプレーをしていたし、レシーブがよかったと思います。2人らしいプレーができていました」(羽田空港にて)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

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