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【年末年始企画】JAPANの躍進〜2017年を振り返る1<日本代表の新たな船出>

2017年振り返り

世界の中でも常に躍進を続けている日本。2017年も日本代表選手を中心に、数多くの栄光を手にしています。今回は年末特別企画として、2017年の日本代表の活躍や主な出来事を、数回に分けて振り返ります。第1回は、1月から2月にスポットを当てて紹介します。

東京五輪への船出

めざすべき頂点が、リオから東京へと変わった2017年。新たな顔ぶれを加えてスタートした日本代表には、前年の全日本総合で活躍した選手や、海外で実績を残す選手たちが選ばれていた。男子シングルスには、その総合で初優勝を果たした西本拳太(当時・中央大4年)や、高いパフォーマンスをみせた五十嵐優(当時・中央大3年)など、有望な若手もA代表に選出。女子ダブルスでは、福島由紀/廣田彩花、米元小春/田中志穂など、成長著しいペアが初めてA代表に選ばれている。

その日本代表の初陣は、2月に開催されたアジア混合団体選手権(ベトナム)だった。5月のスディルマン杯(オーストラリア)の前哨戦ともいえる大会で、日本はアジアの強豪国を下して優勝。予選リーグこそタイに敗れて2位通過だったが、決勝トーナメント・準々決勝ではインドネシアを3−2で退け、続く準決勝では中国に3−1で勝利。決勝戦でも韓国と激突したが、ここを3−0で制した日本が同大会の初代チャンピオンに輝いた。

トップ選手が不在の強豪国もあった中でも、きっちり結果を残したことに関し、日本代表の朴柱奉監督は「新しい大会で、世界チャンピオンの中国、韓国、インドネシアといい勝負をして、勝つことができて本当にうれしい。今大会の目標はベスト4で、優勝までは考えていませんでしたが、(優勝できて)自信がつきました」と振り返っている。

また、女子ダブルスを担った髙橋礼華は「全体がレベルアップしている証拠だと思います」と話せば、男子ダブルスの嘉村健士も「チームワークが抜群で、本当に全員で戦って勝ち取れた優勝だと思います」と、新星JAPANの幸先のよい船出を喜んだ。

取材に応じた嘉村健士(左)と髙橋礼華

S/J初代覇者はトナミ運輸と再春館製薬所

国内大会では、アジア混合団体の直前に「S/Jリーグ2016」の最終戦が、東京・代々木第二体育館で開催されていた。2016年に大会名を日本リーグ1部から「S/Jリーグ」に改称。同年11月初旬に北海道で開幕した最高峰リーグだが、男子はトナミ運輸、日本ユニシスが最終戦まで優勝争いを演じ、7戦全勝で勝ち抜いたトナミ運輸が初代王者に輝いた。

また、混戦の女子リーグは、最終戦を6勝1敗で再春館製薬所、日本ユニシス、北都銀行が並んだものの、最後はマッチ率の差で再春館製薬所が制し、S/J初代女王の座に就いている。

優勝の瞬間、コートになだれ込むトナミ運輸メンバー
優勝を決めた再春館製薬所メンバー
リオ五輪男子ダブルス8強の早川賢一が2月に現役を引退。S/Jリーグ埼玉大会が現役最後の試合となった

<第1回終わり>

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/北川外志廣、菅原淳、井出秀人、バドミントン・マガジン編集部

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