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【全日本総合】遠藤&渡辺がソノカムを下して決勝へ!<準決勝ダイジェスト-2>

12月2日に開催された第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは男女ダブルス、混合ダブルスのダイジェストをお伝えしよう。

【男子ダブルス】

第1〜4シードのペアが準決勝に勝ち上がった男子ダブルス。3連覇をめざす園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)は同じA代表の遠藤大由(写真右)/渡辺勇大(日本ユニシス)と激突した。第1ゲーム前半は、互いにポイントを奪い合い11オールとしたが、ここで一気に抜け出したのが遠藤/渡辺。8連続得点で19-11と点差を広げると、そのまま押し切り21-13で先制した。第2ゲーム前半も、再びシーソーゲームで試合は進んだが、中盤で先にリードしたのがユニシスペア。12-10、15-13と王者・園田/嘉村の猛攻をしのぎながら後半へ。すると、15-15から遠藤/渡辺が4連続得点を奪い、最後は21-16で勝利。堅いレシーブを崩さなかった遠藤/渡辺が、2年連続で決勝の切符をつかんだ。

保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)と井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)の対決は、第1ゲーム序盤から積極的に仕掛けた保木/小林が21-7で先制。第2ゲームは、流れを引き戻したい井上/金子が鋭いドライブでポイントを奪いにいったが、「1ゲーム目の序盤で自分たちがリードすることができて、後半もそのままでいけた」(保木)というトナミペアが落ち着いて攻撃をさばき21-15。ライバルを下した22歳ペアが、2年ぶりの決勝進出を決めた。

【女子ダブルス】

日本のエース・髙橋礼華(左)/松友美佐紀(日本ユニシス)に挑んだのは、準々決勝で福万尚子/與猶くるみ(ヨネックス)を下し勢いに乗る松本麻佑/永原和可那(北都銀行)。第1ゲームは長身からの攻撃で髙橋/松友を押し込んだ北都ペアが21-16で先制する。しかし、第2ゲームに入ると「第1ゲームは相手にいいように攻めさせすぎた」(髙橋)という前回王者が、きっちり修正。「アタックをしっかりレシーブできれば、コンビネーションで相手を崩せる」(髙橋)と、堅いレシーブから得点チャンスを作り、21-10で奪い返した。

ファイナルゲームでは再び点の取り合いとなったが、髙橋/松友が14-12でリードすると、ここから流れを渡さない。松本/永原が16-16まで追いついたが、髙橋/松友が3連続得点で引き離しに成功。挑戦者の攻撃をしのいだ女王が21-18で制し、6度目の総合優勝に王手をかけた。

福島由紀/廣田彩花(再春館製薬所)と米元小春/田中志穂(北都銀行)のA代表同士の対決は、福島/廣田に軍配が上がった。第1ゲームは9−9から12-9とした福島/廣田。ねばる米元/田中に一時15-13まで迫られたが、福島/廣田は焦らない。相手の速いドライブにもしっかり対応して攻撃につなげると、3連続得点などで引き離し21-16で先制した。

第2ゲームは米元/田中が13-9と先行するも、後半にスピードを上げた福島/廣田が15-13と逆転。すると、最後までペースを落とさなかった福島/廣田が、そのまま押し切って21-16。前回悔し涙を流した準決勝の壁をクリアし、初の決勝に進んだ。

【混合ダブルス】

優勝候補の渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)は、国内で上位の結果を出している米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)と対戦。第1ゲームを21-15で先制した渡辺/東野は、第2ゲームに入っても攻撃の手を緩めず。緩急で揺さぶってポイントをつかんだ渡辺/東野が、21-14で抑え初の決勝進出を決めた。

もう一つの山から勝ち上がったのは、小林優吾(写真左)/志田千陽(トナミ運輸/再春館製薬所)。緒戦から2−0のストレートで快勝してきた金子祐樹/栗原文音(日本ユニシス)に対し、小林/志田が5連続得点などで18-8と大きくリード。そのまま押し込み21-10で奪った小林/志田は、第2ゲームも主導権を譲らず21-12で圧勝。こちらも初の決勝進出を果たした。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

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