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【S/Jリーグ】V奪還をねらう日本ユニシス、NTT東日本が勝利!<男子>

11月4日に熊本県の県立総合体育館で開幕した『バドミントンS/Jリーグ2017』は5日、大会2日目を迎えて男子3試合、女子2試合が行なわれた。ここでは、男子のダイジェストをお届けしよう。

初日に続き、午前と午後の部にわかれて行なわれた試合は、午前に日本ユニシスと金沢学院クラブ、トリッキーパンダースと JR北海道が対戦。昨季2位に終わった日本ユニシスは、今季初戦となったこの試合でしっかりと力を示した。第1ダブルスの井上拓斗(写真右)/金子祐樹は、金沢学院クラブのエース・伊東克範/小林晃を11本、12本と寄せ付けず、役割を果たしてチームに弾みをつける。また、シングルスでもナショナルA代表の坂井一将が、宮本樹希にストレート勝ち。これでチームの白星を確定させた日本ユニシスは、主将の遠藤大由とリーグデビューとなった社会人1年目の岡村洋輝が第2ダブルスに勝利。V奪還に向けて順調な立ち上がりとなった。

▼試合結果
日本ユニシス(1勝)3−0金沢学院クラブ(2敗)

井上拓斗/金子祐樹②〔21−11、21−12〕0●伊東克範/小林晃

坂井一将②〔21−11、21−13〕0●宮本樹希

遠藤大由/岡村洋輝②〔21−12、21−18〕0●荒井大輝/吉森司

日本ユニシス・坂本修一監督
「開幕戦を勝ててホッとしたところがありますね。選手は海外遠征帰りの選手もいて、万全な状態ではないなかでの試合だったので、やはり不安はありました。その中で、試合に出場した選手もまわりのサポートをした選手も一致団結してやってくれた。その点はすごくよかったと思います。ミーティングでは去年のリベンジをしようと話しています。全日本実業団では優勝できたので、その勢いを持って今後に臨んでいきたいです」

昨季4位のトリッキーパンダースに挑んだのが、5年ぶりのAクラス入りをめざすJR北海道。両チームにとっては、上位進出のために落とせない大事な一戦。ここで、重要な役割を果たしたのが、JR北海道の牧野公亮/渡部大だ。牧野/渡部は、第1ダブルスでトリッキーパンダースの得点源である米田健司/リャオ・ミンチュンを、ファイナル11本で撃破。すると、シングルスの塚本光希もトリパンの福田春樹に第1ゲームを奪われながらも、第2、3ゲームを取り返して逆転勝利。JR北海道が開幕2試合目にして今季初白星を獲得した。JR北海道は第2ダブルスが敗れて3−0の快勝とはならなかったが、昨季は開幕節の連敗が響き苦しいシーズンを送っただけに、うれしい勝利となった。

▼試合結果
JR北海道(1勝1敗)2−1トリッキーパンダース(1敗)

牧野公亮/渡部大②〔21−19、22−24、21−11〕1●米田健司/リャオ・ミンチュン

塚本光希②〔18−21、21−18、21−14〕1●福田春樹

高島雅彦/岡村和輝●0〔17−21、17−21〕②井谷和弥/高階知也

午後の部では、Aクラス復帰、そしてさらなる上位をめざすNTT東日本と、S/Jリーグ2年目で初勝利をあげたい三菱自動車京都が対戦した。昨季はリーグに参加できなかった桃田賢斗と古賀輝という単複のエースを担う2人が復帰を果たしたNTT東日本は、第1ダブルスでその古賀と齋藤太一のペアが吉川改/疋田聖也をファイナル15本で退ける。また、続くシングルスでは「出させてもらえる責任と試合ができる喜びを噛みしめながら、しっかり自分の働きをしようと思ってコートに入った」という桃田が常山明良を16本、7本と圧倒。第2ダブルスでは、星野翔平/西川裕次郎が敗れたNTT東日本だが、単複のエースが役割を果たして開幕戦を勝利で飾った。

▼試合結果
NTT東日本(1勝)2−1三菱自動車京都(1敗)

古賀輝/齋藤太一②〔21−11、20−22、21−15〕1●吉川改/疋田聖也

桃田賢斗②〔21−16、21−7〕0●常山明良

星野翔平/西川裕次郎●0〔14−21、18−21〕②林谷理貴/内田裕次郎

NTT東日本・桃田賢斗
「去年のS/Jリーグは、チームに迷惑をかけて参加することができなかった分しっかりと。2−0で勝つことができたのでよかったと思います。熊本は観客の方もすごく応援してくれて、自分のモチベーションも上がりましたし、頑張ろうと思いました。試合が続いていて多少は疲れがあるんですけど、今はすごく楽しみながらプレーができています」

文/吉井信行 写真/江見洋子

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