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【編集部ブログ】10年後、20年後も語れるインターハイに

いよいよ南東北インターハイが開幕します。すでにソフトテニス競技は始まっていますが、総合開会式は7月28日に山形県総合運動公園総合体育館で行なわれます。そしてバドミントン競技は、山形県を舞台に7月30日から団体戦がスタート。今年も、熱い戦いが繰り広げられることを期待しています。

さて、前回コラムを書いた編集部の結は、何度もインターハイ取材をしていますが、私はたった一度しかありません。2005年千葉インターハイです。思い出といっても、一番印象に残っているのは会場の暑さ。ただでさえ日中は暑いのに、体育館の中は選手、応援団、保護者の皆さんの熱気で40℃近くまで達していました。

 

大人になってからのインターハイというのは、紹介できるような話はありませんが、高校時代なら……実はあるんです。手前味噌ではありますが、私はインターハイに出場したことがあります。個人戦・男子ダブルスで、2度ほど…。といっても、最高成績は2回戦敗退(言い方を変えるとベスト64)。「参加しただけのインターハイ」と仲間にいわれましたが、それでも、全国大会のコートに立てたのは大切な思い出です。

ただ、試合の内容は意外と印象に残っていません。どちらかというと、そのほかのことがスラスラ出てきます。

たとえば総合開会式。最初は「面倒だな」と思っていましたが、会場では他競技の選手と交流ができたり、全国紙の新聞記者に試合の意気込みを取材されたり、なんだかんだでエンジョイ。本番の開会式ではその興奮がピークに達したのか、入場の様子がテレビの全国放送で流れると聞き、全力で手を振って猛アピール。後日、ビデオ録画した親戚がテープを送ってくれたのですが、一度見ただけで、その後はしっかり封印。おそらく、今後も目にすることはないと思いますが、そうやって無邪気に弾けることができたのも、きっとインターハイだったからでしょう(参加する皆さんは、ほどほどに…)。

また、その開会式には、皇太子さまと皇太子妃・雅子さまがいらっしゃっていました。遠すぎてお顔はあまり見えませんでしたが、テレビでしか見たことがないお二人を肉眼でとらえたのは、高校生ながら感動したものです。

 

それ以外にも、宿舎では全国常連校の選手と話をする機会があったり、同じ県の女子選手と楽しくおしゃべりしたり(淡い青春だったな…)。部活漬けの毎日から解放された喜び、そしていつもとは違う“非日常”が、負けた悔しさもいい思い出に変えてくれます。バドミントン・マガジンでは大会レポートを中心に紹介していますが、インターハイは誌面で伝えられない楽しい時間がたくさんあるんです。

優勝をめざす強豪校の皆さんとは違った視点になりますが、参加する選手の皆さんには、勝ち負けだけではなく、ぜひともインターハイの時間を目一杯楽しんでほしいと思います。10年後、20年後、こうやって誰かに語れる思い出として残ることを祈っています。

 

バドミントン・マガジン編集部・和

 

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