【S/Jリーグ】戦力充実の日本ユニシスが連覇をねらう<男子展望>

明日5日からバドミントン国内最高峰のリーグ戦である『S/Jリーグ』が開幕する。ここでは、バドミントン・マガジン11月号で掲載された男子リーグの展望を紹介しよう。

 

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S/Jリーグ2016−2017大会日程は こちら

 

拮抗する中位から上位勢

S/Jリーグ
国内では圧倒的な実力を持った早川(左)/遠藤のほか、単複で層の厚さを誇る日本ユニシス

 

『日本リーグ』としては最後になった15年シーズンの男子1部は、日本ユニシスの2年ぶり6度目の優勝で幕を閉じた。『S/Jリーグ』となる今季、各チームの戦力を見てみると、例年以上に上位から中位チームの力が拮抗している。そんな1年目のS/Jリーグについて、各チームの状況とともにシーズンを通しての注目カードを見ていきたい。

まず、優勝筆頭候補に挙げられるのは、昨年の王者・日本ユニシスだ。戦力に大きな変化はないが、リオ五輪複8強の早川/遠藤をエースに、同混合複8強の数野健太や若手の成長株・渡辺勇大など、ダブルス陣は層の厚さと質のどちらをとっても盤石。また、単も上田拓馬と坂井一将のナショナルA代表2名が他チームの前に立ちはだかるだろう。

対抗とされるトナミ運輸は、主力の世代交代が進む。長年チームをけん引していた平田/橋本が第一線から退き、単の佐々木翔もリオ五輪後に現役を引退。それでも、エースペア・園田/嘉村を筆頭に、15年の総合ファイナリスト・保木/小林と、シングルスの中軸を担ってきた武下利一は、すべてA代表に籍を置く。新生トナミとしてV奪還に挑む。

また、3強の一角とされてきたNTT東日本は、4月に発覚した違法賭博問題の影響で苦しい戦いが予想される。近年はシングルスを中心に勝ってきたチームだけに、いままで以上にダブルス陣の奮起が順位を左右しそうだ。

それら上位陣の状況に対して、チャンスをうかがいたいのが、トリッキーパンダースと日立情報通信エンジニアリングの2チーム。トリパンはリャオ・ミンチュンの加入以降、井谷/高階や米田健司を中心としたダブルス陣のベテランと若手がうまくかみ合った。上位陣を倒して2年連続でAクラス入りを果たすなど、近年は充実したシーズンを送っている。

一方、6月の全日本実業団で日本ユニシスをあと1歩まで追い詰めた日立情報通信エンジニアリングは、今年が優勝を目標にした3年計画の最終年。複の大嶋/山﨑や単の松川直弘といったベテラン勢から、山村/塚本、丸尾亮太郎などの若手まで、選手の充実で上位崩しを果たせるか。

その他、昨季1部復帰1年目で6位に入ったJR北海道や、北京五輪男子複銅メダリストの黄智万(韓国)を補強した金沢学院クラブにも上位進出のチャンスはある。初のトップカテゴリー参戦となる三菱自動車京都の戦いにも注目したい。

 

開幕から波乱の可能性も

昨年から単複の柱が抜けたトナミ運輸だが、それを感じさせない布陣を保っている(写真は園田〔右〕/嘉村)
昨年から単複の柱が抜けたトナミ運輸だが、それを感じさせない布陣を保っている(写真は園田〔右〕/嘉村)

 

今季は11月5、6日に北海道札幌市で開幕し、2月11、12日の東京大会が最終節となる約3カ月の戦い。

日程を見てみると、開幕節から日本ユニシスvsトリッキーパンダースや、トナミ運輸vs

日立情報通信エンジニアリングといった昨年の上位対中位チームの対戦が組まれており、開幕から波乱の可能性もある。日立情報通信エンジニアリングは、開幕節に続いて12月24

日の高岡大会では日本ユニシスとの対戦が予定され、優勝候補との2連戦をどう乗りきるかが勝負になるだろう。ほかにも開幕節では、トップカテゴリーの初試合となる三菱自動車京都と、チームの立て直しを図るNTT東日本の対戦など注目カードが目白押しだ。

中盤戦になると、昨シーズンの上位チーム同士の対戦がスタート。1月22日の熊本大会では、トナミ運輸とNTT東日本が対戦。現状の戦力を考えるとトナミ運輸が優勢だが、NTT東日本が伝統チームの意地を見せて、どこまで食い下がれるか。さらに、1月29日の島根大会は、トリパンと日立情報通信エンジニアリングが対戦。Aクラス入りやさらなる上位進出のために、どちらにとっても落とせない試合になってくる。

そして、2月12日の最終節には、日本ユニシスvsトナミ運輸の大一番が控えている。国内トップレベルの選手たちによる対戦は見応え十分で、この一戦で優勝が決まる可能性も高い。他の試合も結果次第で順位が変わってくるため、実力差に関係なく、白熱の戦いが繰り広げられるだろう。

 

■過去3大会の結果(日本リーグ1部)

◆2015年

1位 日本ユニシス

2位 トナミ運輸

3位 NTT東日本

4位 トリッキーパンダース

5位 日立情報通信E

6位 JR北海道

7位 金沢学院クラブ

8位 東北マークス

◆2014年

1位 NTT東日本

2位 トナミ運輸

3位 トリッキーパンダース

4位 日本ユニシス

5位 日立情報通信E

6位 東北マークス

7位 金沢学院クラブ

8位 丸杉

◆2013年

1位 日本ユニシス

2位 トナミ運輸

3位 NTT東日本

4位 日立情報通信E

5位 金沢学院クラブ

6位 トリッキーパンダース

7位 丸杉

8位 JR北海道(※)

※チームの活動自粛により出場辞退

 

文/吉井信行(バドミントン・マガジン11月号・P36-37)


投稿日:2016/11/04
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