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【YOJ】中国のホープが躍動し3種目制覇!<決勝戦ダイジェスト> 

9月25日に開催されたヨネックスオープンジャパン2016(東京体育館)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、決勝戦の各種目ダイジェストを紹介しよう。

決勝戦の結果は こちら

 

【男子シングルス】

男子シングルスの栄冠をつかんだのはリー・チョンウェイ(マレーシア/写真)。13年のフランスOP優勝以来のスーパーシリーズ制覇に挑むヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)の猛攻をしのぎ、見事6度目の優勝を飾った。

第1ゲームはチョンウェイが18本で先制するも、第2ゲームはヨルゲンセンが奮起して15本で奪い返す。優勝の行方はファイナルゲームに持ち越されると、ここでスピードを上げたのがチョンウェイだった。疲れがみえるヨルゲンセンにアタックを仕掛け、最後は16本に抑えて勝利! 70分におよぶ激闘を制したチョンウェイが、有言実行でチャンピオンに輝いた。

 

【女子シングルス】

中国同士の決勝となった女子シングルスは、孫瑜と何冰嬌(写真)の次世代エース候補が激突した。ともに世界ジュニアのファイナリストである2人(孫瑜は12年優勝、何冰嬌は14年準優勝)。王儀涵、王適嫻ら偉大な先輩がリオ五輪で代表を離れ世代交代となったが、その女王たちのバドンを受け継いだホープ2人がしっかりセンターコートを独占した。

勝負は何冰嬌がファイナル勝負の接戦を抜け出して優勝。孫瑜の強打をしのぎながら、ねばり強くラリーを展開してポイントを重ねた。初Vに初々しい笑顔を見せた19歳の新女王は、今後も女子シングルスを盛り上げる存在となりそうだ。

 

【男子ダブルス】

決勝戦の第1試合に組まれた男子ダブルス。昨年からGPGなどで結果を出している劉雨辰/李俊慧(中国/写真)と、ペアリングを模索中の韓国から高成炫/金基正(韓国)が勝ち上がった。

勝負は中国ペアが37分の圧勝劇で優勝。第1ゲームはドライブ戦から中国ペアがチャンスを作ってアタックを連発。12本で先制パンチを食らわすと、続く第2ゲームも中国ペアのペースで試合が展開された。劉雨辰/李俊慧のレシーブは堅く、急造ペアとなった韓国の強打をことごとくはね返してリードを広げると、第2ゲームも12本で勝利。

劉雨辰/李俊慧はスーパーシリーズ初制覇。今回はエントリーをしていないリオ五輪金メダリスト・傅海峰/張楠の、後継者一番手として名乗りを上げた。

 

【女子ダブルス】

日本のファン、メディアが注目した一戦。リオ五輪と同じ対戦カードとなった女子ダブルスの決勝は、リターユール/ペデルセン(デンマーク/写真)が髙橋礼華/松友美佐紀をファイナル勝負の末に下し、見事YOJ初優勝を飾った。

第1ゲームは髙橋/松友が21−19で先制するも、デンマークペアはここからが強かった。今大会、逆転勝利で勝ち上がり続けた結果が2人の自信となったのか、第2ゲームは攻撃的に攻めたデンマークペアが奪い返す。すると、第3ゲームは疲れがみえた髙橋/松友が徐々に失速。ペースを握ったデンマークペアが破壊力のあるアタックでタカマツを押し切り、最後は21−12。リターユール/ペデルセンがリオ五輪の雪辱を果たした。

リターユール/ペデルセンは、12年マレーシアOP以来のSS優勝(13年SSファイナル優勝は除く)。大会を通して銀メダリストの意地をみせたベテランが、久々の栄光をつかんでいる。

 

【混合ダブルス】

15年世界ジュニア優勝の実績を持つ中国の新星が、混合ダブルスの頂点に立った。ともに19歳の鄭思維/陳清晨は、今年5月のトマス杯/ユーバー杯にも出場しており、陳清晨は決勝の舞台にも立ってチームの世界一に貢献した。

今大会も強敵を下して決勝に勝ち上がると、優勝候補の一角だった韓国の高成炫/金荷娜を10本、15本のストレートで一蹴。見事スーパーシリーズ初優勝を飾った。

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