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【大会情報】スーパーシリーズが後半戦がいよいよ再開! <SS2016>

8月20日に、世界中を熱狂させたリオデジャネイロ五輪・バドミントン競技が閉幕した。死闘を演じた多くのトップ選手は、4年に一度のオリンピックを目標の一つとして戦っており、1年間の五輪レースを含めた長き戦いが、ようやく一段落したことになる。

 

しかし、リオ五輪の終了は、次なる東京五輪への4年間がスタートしたことも意味している。また、6月上旬のオーストラリアOPから3カ月の間を置いていたスーパーシリーズも、いよいよ再開する。ここでは、主に日本A・B代表が出場する年内のスーパーシリーズの日程を紹介しよう。

 

<9月>

年間12大会開催されるスーパーシリーズの後半戦がスタートする。再開の初戦となるのは、日本で行なわれるヨネックスオープンジャパン(9月20日〜25日・東京体育館)だ。今年はリオ五輪で活躍した選手やメダリストが参戦。また、国内開催ということもあり、普段のスーパーシリーズなら日本A・B代表クラスの選手しか出場できないが、今回は他国のエントリー状況によっては、予選・本戦から国内若手選手の出場が可能となる。こういった貴重な経験は、きっと今後の活躍につながってくるはず。日本のトップ選手とともに、未来のエース候補の奮闘にも期待したい。

 

この翌週には、韓国OP(9月27日〜10月2日)が開催される。今回の注目は、韓国代表からの引退を表明している男子ダブルス・柳延星/李龍大。リオ五輪ではメダルを逃したものの、これまでスーパーシリーズなど数多くの大会で優勝し、世界ランクも1位の座に長く就いている。どちらもプレーヤーとしては続ける意向を示しており、完全にラケットを置くというわけではないという。しかし、これまで上位戦線を賑わした2人のプレーが、トップレベルの大会で観られなくなるのは、ファンにとっては寂しい話だ。韓国OPがラストマッチという話も出ており、2人の結果にも注目が集まる。

 

<10月>

欧州遠征となる日本代表は、デンマークOP、フランスOPに参戦する。デンマークOP(10月18日〜23日)は年間5大会行なわれるSSプレミアの一つで、伝統もある大会だ。過去には女子ダブルスで小椋久美子/潮田玲子(05年)、末綱聡子/前田美順(10年)が優勝しており、そのほかにも上位進出を果たした日本選手が多く、相性のよい大会といえる。

その翌週はフランスOPが開催(10月25日〜30日)。こちらもデンマークOPと同じく日本選手が活躍しており、最近では2013年に三谷美菜津が優勝を遂げている。

 

<11月>

ここでは中国OP、香港OPが行なわれる。中国OP(11月15日〜20日)は高ポイントの獲得が見込めるSSプレミアだが、中国のトップ選手のみならず、将来の中国を背負う金の卵たちが出場することもあり、他国にとっては一つ勝ち上がるのも大変な大会だ。最近好調の日本選手も、いまだ中国OPで優勝した実績はないのが現状だ。

中国OP後に開催されるのが香港OP(11月22日〜27日)。1年間のSS最後の大会となるため、12月のSSファイナル出場のボーダーラインにいる選手にとっては、なんとか上位に入りたい大会となる。この大会の結果を踏まえて、SSファイナルの出場選手が決定される。

なお、今年は香港OPの翌週に、日本のチャンピオンを決める全日本総合(11月28日〜12月4日)が開催される。日程的には中国から3週連続の戦いとなるため、代表組にとっては非常にタイトなスケジュールになる。当然日本一をめざすことになるが、選手にとってはコンディション調整がポイントになってくるのは間違いない。昨年はリオ五輪レースの疲労から、優勝を逃した選手も出てきている。日本A代表に確実に選出されるには、全日本総合で優勝(シングルスは準優勝まで)の成績を残さなければならず、B代表に選ばれるにも、ある程度の結果は求められる。日本代表をしっかり継続するためには、この中国・香港での戦い方は非常に重要になってくる。

 

<12月>

全日本総合を終え、翌々週にはSSファイナル(12月14日〜18日・ドバイ)が行なわれる。賞金総額が1億円近くに上るビッグな大会は、昨年男子シングルスで桃田賢斗が、女子シングルスで奥原希望が優勝を遂げている。今回はリオ後に引退する選手の影響もあって、必ずしもランキングトップ8全員が出てくるわけではない。しかし、賞金はもちろん、世界ランキングの高ポイント(SSプレミアと同等)を獲得できる大会だけに、出場する選手のモチベーションは高くなる。世界ランク1位の高橋礼華/松友美佐紀など、日本選手の出場も見込まれるだけに、ここで前回の歓喜の再来に期待したいところだ。

 

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