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【五輪情報】オリンピック会場で、ブラジルOPが開催

ブラジルOP
会場の様子。コートの両脇(写真の手前と奥)に今後、観客席がつくられる予定

11月24~29日にかけて、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにおいてブラジルOP(GP)が開催された。これは2016年8月に開催されるリオ五輪のプレ大会として、本番と同じ会場で実施されたものだ。会場は、バーハ(Barra)地区にあるコンベンションセンター「リオ・セントロ」の4番ホール。バーハ地区はリオ・デ・ジャネイロ市の中心部から車で40~45分ほどのところにあり、選手村やメディアセンターも開設される予定で、リオ五輪のメイン会場となる地区だ。

 

大会はコート5面が横に並んだ状態で開催されたが、オリンピック本番は3面で実施されるため、コート間隔なども本番とは異なる状態だった。また、観客席も大会時点では100席程度しかなく、今後会場内の大きなレイアウト変更の可能性もあるようだ。世界バドミントン連盟(BWF)事務局長のトーマス・ルンド氏も、「確かに、ブラジルではバドミントンはメジャーなスポーツではない。ただそれにしても、来年のオリンピックでこのような状態だったら大変なことだ。引き続き7000人収容できる観客席を建て、本番では北京やロンドンオリンピックの体育館と同規模にしたい」とコメントを残している。大会の運営はBWFが行なっており、大会で生じた問題点を本番までに解決していくことが期待される。

会場の外観。オリンピック用に建設されたものではなく、既存の施設が使用される

 

試合はオリンピック本番を想定し、各種目で予選リーグを行なってからトーナメントを実施した。男子シングルスでは北京・ロンドンとオリンピック2連覇中の林丹(中国)が参戦し、決勝でパブロ・アビアン(スペイン)を下してV。「来年、もしも4度目のオリンピックに参加できたら、バドミントン男子シングルスにおいては、とても困難で、とても貴重なこと。そして、僕にとって非常に光栄なことだ。どんなに年を重ねても、僕は最大限の努力をし、力を尽くして、リオ五輪の金メダルを取りにいくよ」と、オリンピック3連覇への意欲を見せた。残りの4種目でも、若手中心の中国勢がすべて制している。

男子シングルスで優勝した林丹。試合後の会見では「本番(オリンピック)のために出場しておいてよかった」と述べた

 

なお、大会中はオリンピック本番でも実施される「ストリンギングサービス」がヨネックスによって提供された。オリンピックのバドミントン競技において、シャトルとコートマットの唯一のサプライヤーであるヨネックス。公開競技だったソウル大会から数えると今回で8大会連続となるが、リオでは会場内でストリンガーと呼ばれる“職人”が最新のマシンを使い、各選手の好みに合わせて次々とストリングを張り替えていくサービスも実施する。ストリングの微妙な張り加減がパフォーマンスを左右するだけに、選手にとってはなくてはならない活動だ。リオ五輪でもストリンギングチームのリーダーを務めるイギリス人を筆頭にチームを組んで活動。本番に向けて、貴重な経験を積んだようだ(協力/ヨネックス株式会社)。

ストリンギングサービスを行なうヨネックスのストリンギングチーム

 

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