「若い選手が上を倒さないと、いつまでたっても強くなれない」保木 全日本総合 注目選手コメント〜2

全日本総合(東京・代々木第二体育館)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、男子ダブルスに出場した選手のコメントを紹介しよう。

 

全日本総合

早川賢一(左)/遠藤大由(日本ユニシス)

【渡辺勇大/三橋健也(富岡高)に2-0で勝利】

早川「相手はナショナル合宿の合同練習で羽根を打つ機会があって、強いというのは重々わかっていたので、しっかり準備できました。低い展開で戦うと、相手はシャトルを当てる感覚がすごくいいので、五分五分になると思っていました。大きい展開をしていれば、いまのところフィジカルでは自分たちのほうがたぶん上だと思うので、そういう戦い方をしようと考えていました」

遠藤「まわりは相手を“高校生”と見ていますが、実力的には社会人でも十分に通用するのは知っていました。(前日も)世界で戦う前の日と同じような気持ちでいましたし、それに匹敵するくらいのプレーヤーだったと思います。今日は尋常じゃないほど緊張しました(苦笑)。高校生に負けたら、という変なプレッシャーがありました。ウェアーに『富岡高校』と書いてなかったら、もう少し気が楽だったんですけど(笑)」

 

渡辺勇大/三橋健也(富岡高)

【早川賢一/遠藤大由(日本ユニシス)に0−2で敗戦】

三橋「すごい楽しい準々決勝でした。自分たちの今できるプレーが出し切れたし、相手にも通用するプレーを感じ取りながら試合ができたのがよかった。観客のみなさんの応援がスマッシュを後押ししてくれましたね。相手はレシーブがとにかくすごくて、自分たちがこれまで練習してきた球が通じない、というレシーブ力があった。でも、逆にそれがおもしろかったなと感じています」

渡辺「1・2ゲーム目とも後半で流れが相手にいってしまったけれども、そこが実力の差だと思います。僕たちのまだまだな部分だし、勉強になりました。(攻撃が決まると)会場から「おお!」って声が聞こえてきましたが、最初は「おお!」で始まったけど、最後は「ああ…」で終わってしまった。今後は観客の「おお!」という声が続き、最後は拍手で終われるようなプレーができるようにしたい。僕たちはまだ若さで応援してもらっている部分があるので、早く実力で認められるように、プレーを見直して一からやっていきたいです」

 

 

全日本総合

保木卓朗(左)/小林優吾(トナミ運輸)

【数野健太/山田和司(日本ユニシス)に2-1で勝利】

保木「ファイナルゲームはリードしながら戦えましたが、全然勝っている気がしなかったですし、競り合いの気持ちで、引かないで戦ったのがよかったと思います。『若いから負けても仕方がない』ではなくて、若い選手が上を倒さないと、いつまでたっても強くなれないということを意識して、この大会に入っています。明日以降も頑張っていきたいです」

小林「相手は確実に自分たちより上の選手だと思っていましたが、実力が上の選手にどう立ち向かっていくかを2人で考えて、それを実行できたのが勝因だと思います。相手は攻撃力がありますが、自分たちも同じようなプレースタイルなので、相手よりも先に攻撃できるかが勝負だと思っていて、それができました」

 

数野健太/山田和司(日本ユニシス)

【保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)に1−2で敗戦】

数野「2ゲーム目リードした場面で、簡単に自分たちのミスからポイントを与えてしまった。(1ゲームをとった後)2ゲームを取りきれなかったことで、(ファイナルゲームは)切り替えようと思ったけど、ここぞという場面で自分たちのミスと、相手のスーパープレーやネッチン(ネットイン)などで勢いづいてしまった。ファイナルも8−11からチェンジ・エンズして、すぐに1本でも止めておけばよかったけど、勝負所で止められなかったのがダメでした」

山田「2ゲームのところで相手に流れがいってしまった。ミスなく相手を止めておけば、ファイナルに入っても自分たちの展開に持っていけないことはなかった。2ゲーム目の流れがとにかくもったいないなかった。あそこで2−0で勝たいないとダメですね」

 

 

全日本総合

 峠畑亮太(右)/佐伯祐行(日本ユニシス)

【平田典靖/橋本博且(トナミ運輸)に2-1で勝利】

垰畑「ずっと負けている相手だったので、自分たちは失うものもないし、思い切って攻めていこうという気持ちで最初からいきました。相手はドライブ戦が強いので、それにつき合わず、沈めて上から攻める自分たちの形をつくるように試合を進めることができました。次の相手は若くて勢いがありますが、僕たちもナショナルの選手には負けない気持ちでずっとやってきている。最初から優勝しか見てないので、決勝までいけるよう頑張ります」

佐伯「自分が前に入って落とすことができたら、後ろはパートナーが打ってくれるという信頼はあったので、自分はしっかり前に入って落とすことだけを考えてプレーしていました。今年のナショナルから外れて、この大会の優勝のことしか考えずに1年間やってきています。この試合は上出来でしたが、すぐに切り替えて、優勝めざして頑張っていきたいです」

 

園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)

【井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)に2-0で勝利】

園田「自分たちのプレーである低空戦で点数を重ねられたので、そこはすごくよかったです。あとはサービスまわりも3球目で点が取れていたので、それが勝ちにつながったと思います。(次は早川/遠藤との対戦だが、と聞かれ)優勝したい気持ちが強いので、早川さんと遠藤さんに名前で負けないように、本当に勝ちにいくプレーができるように2人で頑張ります」

嘉村「今日は自分たちの集中力が高くて、最後までその集中を切らさずに試合ができたのでよかったです。相手は昨年(の準々決勝で)負けていますが、意識は全然していませんでした。去年は自分たちがあたふたして、相手にそこを突かれた感じでした。今回は調子も悪くないので、落ち着いてレシーブするところはレシーブして、というプレーができました」

 

投稿日:2015/12/05
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