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「全体的にみれば、今日の試合が今大会で一番よかった」 全日本総合 クローズアップ〜山口茜 

全日本総合

貫禄の勝利だ。山口茜の準々決勝の相手は、同じ高校3年生の川上紗恵奈(富岡高)。ニュージーランドOP、ベトナムOPなど国際大会での優勝経験がある川上は、今大会の2回戦で社会人の峰歩美(再春館製薬所)を破り、準々決勝に進出。勢いもあり、山口にとっては侮れない相手でもあった。

第1ゲームは序盤で川上が3連続得点で好スタートを切ったが、山口は落ち着いていた。すぐさま5連続得点で盛り返すと、その後は川上に連続得点を与えず終始ペースをつかむ。3連続ポイントが3回などでリードを広げた山口が、21—12で1ゲームを奪う。

第2ゲームは、川上が山口の攻撃をうまくさばきながら、ねばり強く戦ってチャンスを作った。山口がリードしてもすぐに追いつき、一時は川上が14—16から18—16と逆転。さらには20—19と先にゲームポイントを奪い、女王にプレッシャーをかける。

しかし、この場面で山口は冷静だった。「2ゲームの最後のところはしっかり我慢できた」と振り返ったように、あと1点でファイナルゲームに持ち込まれる緊迫した状況でも、川上の動きを見極めながらコースをねらう。「ファイナルに入ったらその時に考えればいいと思った」(山口)と、スコアでは追い込まれながらも、気持ちにはゆとりがあった。

すると、“あと1点”を取りにくる川上のプレーが雑になった瞬間を、山口は見逃さなかった。攻め急ぐ相手をさばいて20−20のイーブンに持ち込むと、その勢いのまま2連続得点。瀬戸際からの逆転で白星をつかんだ。

「競った場面ではミスがあったけど、全体的にみれば今日の試合が今大会で一番よかった」という山口は、この勝利で3年連続4強入りを確定させた。次の相手はナショナルA代表の三谷美菜津をストレートで下した佐藤冴香。長期の海外遠征で疲れが見える山口だが、準決勝は追われる立場となった女王の真価が試されることになりそうだ。

◇山口茜コメント

「今日は相手のミスに助けられた部分も大きかったと思いますが、2ゲーム目の最後はしっかり我慢してプレーできて、2ゲームで終われてよかったです。全日本総合で高校生との対戦でしたが、インターハイとかでもあまり相手が高校生だからと考えたことはなかったので、今日もいつも通りの気持ちでできました。国際大会では、まだ自分が追いかける展開のほうが多いですし、頑張ってやっと競れるという感じなので、競ったときに引くのではなくて、そこでさらに(攻めて)いこうという気持ちが持てていると思います」

川上との高校生対決を制した山口茜(右)

 

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