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「声援がモチベーションにつながる」桃田賢斗 世界選手権 初日Review

8月10日に開幕した世界選手権は、各種目で1回戦が行なわれた。日本は早川賢一/松友美佐紀、桃田賢斗がストレートで快勝し、2回戦に進出を決めている。

ここでは日本選手の試合の様子を紹介しよう。

【男子シングルス】桃田賢斗

 

会場に桃田の名前がコールされると、インドネシアの熱狂的なサポーターから大きな歓声が上がった。さらに桃田本人の姿が現れると、その声も一段と大きくなる。6月のインドネシアOP優勝で一気に知名度を上げたようで、この日は出場したインドネシアのトミー・スギアルトと同じくくらい、桃田に対する歓声が大きかった。

 

1回戦の相手はドイツのディター・ドンク。世界ランクは下位の選手だが、2m近い身長からの攻撃が持ち味の選手だ。試合序盤からペースを握ったのは桃田。「アクセルセン(ヴィクター・デンマーク)と試合をやっているので、身長が高くても怖い印象はない」と、相手の攻撃をなんなくさばいて1ゲームを奪う。2ゲームで桃田が風上のコートに立つと、鋭いカット、スマッシュを打ち込み相手を翻弄。「モモター」「ニッポン」コールも会場から沸き起こり、アリーナ全体が桃田を応援している。一方のドンクは、コートを広く動かされたことでスタミナが消耗し意気消沈。桃田が8本に抑えて完勝した。

 

桃田コメント

「1ゲームは(風下なので)相手に打たせないように心がけました。でも、逆に2ゲームのコートはシャトルが飛ぶので、ロブのコントロールが難しかったです。でも、林丹とかチョンウェイは、ほとんどアウトにしないんですよ。ゲームの最初はアウトするけど、そこで調整してくる。自分も視野は広がってきたけども、フィジカルがないので競ったときはダメかな。

 今回の目標は優勝。金メダルをとりたい。(会場の声援は)モチベーションにつながりますね」

 

【混合ダブルス】早川賢一&松友美佐紀

風に苦しみながらもしっかち勝ち星をつかんだ早川&松友

午前中に日本選手の一番手として出場。相手は世界ランク46位のスウェーデンペア。早川/松友は1ゲーム前半でコート環境や風などに苦しんだが、徐々に自分たちのペースをつかむ。すると13—13のイーブンから相手のアウトミスで連続得点。そのまま抜け出し21—17で1ゲームを奪った。

2ゲームは風下のコートに立った日本ペア。ここでもシャトルの流れをつかめずにミスの場面が続いたが、最後はうまく修正して力強く押し切り、21—16で勝利をおさめた。

 

早川賢一のコメント

「相手は対戦したことがないペアなので手探り状態だったけど、ビデオを見て研究はしました。女性選手はカットやスマッシュカットに対して前に入ってきたので、ショートリターンされても押し返そうと思ってやりました。相手のいい形、攻撃のスタイルを出させなかったのがよかった」

 

松友美佐紀のコメント

「女子選手とは女子ダブルスで何度かやったことがあって、そのときはどんどん前に詰めてきた印象です。ミックスでは見たことがないけど、前に詰めてくるのは注意しました。先にミックスの試合ができると、コート感覚などをつかめるので、ダブルスで変な緊張感が少なくなるのがいいですね」

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