２単３複で行なわれるスディルマン杯で、毎回、中国がもっともライバル視するのがダブルス王朝・韓国だ。70年代から80年代にかけ、バドミントンの本格強化に協会が乗り出したとき、まずはダブルスからという方針があったという。
その甲斐あって最初に大きく花開いたのが、79年に世界デビューし、国際大会で数多くのタイトルを獲得した朴柱奉だ。ダブルスの神様といわれたほどの実力者・朴柱奉が、85年、韓国にとって初めてとなるビッグタイトル、世界選手権優勝の栄光をもたらすと、他のダブルス種目も急速に力をつけていく。92年のバルセロナ五輪の男女ダブルスではアベック優勝を果たし、96年のアトランタ五輪・混合ダブルスでは、同国決戦を演じた。
プレースタイルは泥臭いまでのねばり。猛打を拾い続け、相手のしびれを切らせミスを誘うスタイルは、どんな困難にも決して屈しまいという韓国の強い決意を示しているようだ。