【東京五輪】渡辺&東野がミックス日本勢初の4強入り! 準決勝で中国ペアに挑む<5日目レポート-2>

東京2020オリンピックのバドミントン競技は、7月28日、5日目の試合が行なわれている。午前9時からのセッションでは、女子シングルス予選リーグとミックスダブルスの準々決勝を実施。渡辺/東野は、世界ランク2位のデチャポル/サプシリーを破って、準決勝進出を果たした。ミックスダブルスでは日本勢初のベスト4入りとなる。

大会結果・選手コメント一覧は こちら

渡辺/東野の対戦相手は、2019年の世界選手権銀メダリスト。2021年1月に行なわれたタイOP2連戦と、それに続くワールドツアーファイナルズの計3大会で3連勝している勢いのあるペアだ。

第1ゲームは風の影響もあり、相手のスピードに押され、防戦を強いられた渡辺/東野だが、チェンジエンド後の第2ゲームは、逆に攻撃力を発揮。渡辺の配球や緩急で主導権を握り、このゲームを奪ってファイナルゲームに持ち込んだ。

そのファイナルゲームは序盤から接戦に。シャトルコントロールが難しい前半のコートで、11-10で折り返すと、後半は渡辺のスマッシュや東野のネットインをねらった絶妙なショットで連続得点。相手のパフォーマンスがわずかに落ちたところを見逃さずに、たたみかけた。

最後は渡辺がクロスドライブを決めて21-14。渡辺/東野はこの緊張感のある接戦を、逆転で制した。

デチャポル/サプシリーは予選リーグ2位での通過だったため、準々決勝での対戦となり、渡辺/東野にとってはタフなドローだった。この一戦はメダル獲得に向けて大きな山場だったのは間違いない。

次は、決勝進出をかけて中国の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)と対戦する。中国のナンバー2で、世界ランキングは3位。過去の対戦成績は1勝9敗と分は悪いが、コロナの影響によるワールドツアー中断などもあり、1年半以上の間対戦していない。渡辺/東野にとっては、二人の成長を示す大きなチャンスでもある。試合は、29日午前9時スタートの予定だ。

また、予選リーグの2試合目に臨んだ山口茜、奥原希望はそれぞれストレートで勝利。両選手とも決勝トーナメント進出を決めている。

【混合ダブルス】

▼準々決勝

渡辺勇大/東野有紗(日本)②〔15−21、21−16、21−14〕1●デチャポル/サプシリー(タイ)67分

【女子シングルス】

▼予選リーグ

山口茜(日本)②〔21−9、21−18〕0●カースティ・ギルモア(イギリス)36分

奥原希望(日本)②〔21−6、21−16〕0●エフゲニア・コセツカヤ(ロシア)36分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/JMPA

投稿日:2021/07/28

人気記事ランキング

閉じる