【高校選抜2021】男子複は1年生の大田&佐々木、男子単は森口が栄冠をつかむ!〈男子個人〉

第49回全国高校選抜大会」の競技4日目、28日は、福島県郡山市の宝来屋郡山総合体育館で試合が行なわれた。男女ともにダブルスが準決勝から、シングルスが準々決勝から実施され、各種目で優勝者が決まった。ここでは、男子のダイジェストをお伝えする。

【男子ダブルス】

気迫を前面に押し出して強気のプレーを貫いた大田(右)/佐々木。優勝を決めると喜びを爆発させた

先に行なわれた男子ダブルスで決勝進出を決めたのは、埼玉栄の馬屋原光大郎/宮下怜と、高岡第一の大田隼也/佐々木大樹。埼玉栄ペアは第1シードの武井凜生/小林倫太朗(ふたば未来学園)を15本、17本に抑えて勝ち上がる。一方の高岡第一ペアは、南茂斗羽/竹澤陽生(勝山)との北信越対決をファイナル14本で撃破。2ゲーム目を失っても気持ちで引かず、攻めの姿勢を崩さなかった。

その大田/佐々木が、決勝も躍動する。硬さの見える馬屋原/宮下に対し、サービスまわりから上げさせる展開でリズムをつかむと、第1ゲームを17本で奪取。第2ゲームは勝負所でミスが出て15本で失ったが、ファイナルゲームは攻めのレシーブから相手のミスを誘発するなど、強気のプレーで攻めきった。最後はねばる相手を振りきって21-18。北信越予選3位の1年生ペアが快進撃を見せ、勢いよく男子ダブルスの頂点に立った。

準決勝では馬屋原(右)が前、宮下の後ろの形での攻撃が光ったが、決勝は持ち味を発揮できず。「自分が前で決め切れなかったところが反省点。気持ちの部分でも負けてしまっていたので、インターハイまでに日頃の練習からもっと意識を高めてやっていきたい」と馬屋原

【優勝コメント】

大田隼也(右)/佐々木大樹(高岡第一・富山)

大田「素直にうれしいです。決勝は団体戦でボロ負けした相手でしたが、一度対戦しているぶん特徴がわかっていて。頭を使ってしっかりラリーできました。ただ、今回の1位は組み合わせに恵まれた部分が大きい。実力的に全国1位なわけではないので、夏の地元のインターハイでは実力で取りたい。本当の1位になれるように、また練習を頑張っていきたいです」

佐々木「まだ優勝した実感がないのですが、すごくうれしいです。決勝は少し緊張して硬くなる部分もありましたが、声を出して向かっていけた。プレー面では、サービスを浮かせずに入れて、自分たちの攻めの形を作れたのがよかったと思います。でも、内容がよかったとは言えないですし、実力はまだまだ下。夏までにもっとレベルアップして、もう一度優勝して、自分たちの強さを証明できるようにしたいです」

【男子シングルス】

2019年JOC3位の森口航士朗(埼玉栄)が全国初優勝。団体戦との2冠を達成した

シングルスは、最終日に勝ち上がったジュニアナショナルメンバー3人のうち、第1シードの齋藤駿(ふたば未来学園)、後藤拓人(浪岡)の2人が準々決勝で姿を消した。

順当に駒を進めたのは、埼玉栄のエース・森口航士朗。地力の差を見せつけて準々決勝と準決勝を勝ち上がると、決勝は九州チャンピオンの田中市之介(瓊浦)に苦しみながらも2-1で勝利。優勝候補の齋藤や、埼玉栄の馬屋原光大郎をねばり強く下した勢いある相手だったが、「最後は気持ちの勝負だった」と森口。決めたい気持ちからミスを重ねた第2ゲームから立て直しを図り、ファイナルゲームは我慢強くチャンスメーク。持ち味の角度あるショットを生かして得点を重ねていった。

最後はスマッシュを相手コートに突き刺して21-17。観客はいないが、この日の最後の試合を見守った大会関係者たちから、両者の健闘を称える温かい拍手が送られた。

持ち味のスピードとねばり強さで強敵を次々と撃破した田中。これまで全国大会はベスト16が最高。「悔しさもあるけど、準優勝はうれしい。楽しんでやれたのでよかったです」と清々しかった

【優勝コメント】

森口航士朗(埼玉栄・埼玉)

「全国では初めての優勝で……まだ実感が湧かないですが、とにかくうれしいです。準決勝で馬屋原が相手を苦しめてくれて、周りに期待してもらっているぶん緊張したんですけど、ベンチで山田(秀樹)コーチが声を掛けてくれたのが心強くて。踏ん張ることができました。自分一人だったらきっと、勝てなかったと思う。すごく感謝しています。今のままではインターハイで3冠できないと思うので、体力とか気持ちの部分を、埼玉に戻ってまた一から鍛え上げていきたいです」

【男子個人戦の結果】(28日)

◆男子ダブルス

▼準決勝

馬屋原光大郎/宮下怜(埼玉栄・埼玉)②〔21-15、21-17〕0●武井凜生/小林倫太朗(ふたば未来学園・福島)

大田隼也/佐々木大樹(高岡第一・富山)②〔21-8、17-21、21-14〕1●南茂斗羽/竹澤陽生(勝山・福井)

▼決勝

大田隼也/佐々木大樹②〔21-17、15-21、21-18〕1●馬屋原光大郎/宮下怜

準優勝の馬屋原光大郎(右)/宮下怜(埼玉栄)

◆男子シングルス

▼準々決勝

田中市之介(瓊浦・長崎)②〔21-16、21-15〕0●齋藤駿(ふたば未来学園・福島)

馬屋原光大郎(埼玉栄・埼玉)②〔18-21、21-13、21-15〕1●増田翔(柳井商工・山口)

川島一将(高岡第一・富山)②〔21-10、21-18〕0●後藤拓人(浪岡・青森)

森口航士朗(埼玉栄・埼玉)②〔21-17、21-9〕0●千葉倫也(聖ウルスラ学院英智・宮城)

▼準決勝

田中市之介②〔21-11、17-21、21-19〕1●馬屋原光大郎

森口航士朗②〔21-8、21-11〕0●川島一将

▼決勝

森口航士朗②〔21-19、13-21、21-17〕1●田中市之介

準優勝の田中市之介(瓊浦)

★高校選抜2021の熱戦の模様は、4月22日発売予定の『バドミントン・マガジン』5月号でも紹介します!

取材・文/バドミントン・マガジン編集部 写真/井出秀人


投稿日:2021/03/28
■関連キーワード

               

人気記事ランキング