【バドマガ連載】BWF公認審判員が解説『ルール講座!』<第5回>

新型コロナウイルスの影響により、体育館での練習や部活などができない日々が続いています。バド×スピ!では、利用者の皆さんに少しでもバドミントンの情報をお届けするべく、バドミントン・マガジンで掲載された企画や連載などをアップしていきます。今回紹介するのは、バドミントン・マガジンで連載中の『見て、考える! BWF公認審判員が解説 ルール講座!』です! 普段、なかなか学ぶことが少ないルールについて、これを機会にしっかり覚えていきましょう!

【今月のテーマ】
サービス時におけるセンターライン付近の判定

ルールブックをCHECK!

公認審判員規定
第6条 線審への助言 第2項
線審は担当ラインについて全責任をもつ。ただし、もし、線審が明らかに間違った判定をしたと主審が確信して、線審の判定を変更する場合を除く。


サービス時のセンターラインの判定について、誰が担当をするのか知らない人が多いようです。ここでは、ラインの担当や主審の対応を解説していきます。

市町村レベルの大会では、人数の関係上、配置する線審が2名(または4名)の場合が多いと思います。その場合、センターラインを判定するのは主審です。サービス時では、主審がセンターライン、そしてショートサービスラインの2本を担当し、線審が単複のサイドラインとロングサービスライン(ダブルス)、バックバウンダリーライン兼ロングサービスライン(シングルス)を担当します。

イラストでは、ロングサービスがセンターライン付近に落ちて、線審が「イン」の判定をしています。これは線審が判定するのではなく、主審が判定しないといけません。さらにこの後、主審は線審の判定が〝間違っている〞として、「コレクション・アウト」とオーバーコールをしていますが、これも必要ありません。このシーンでの正しい対応は、主審がアウトと判断した時点で、「アウト。サービスオーバー」とコールすればいいのです。

また、主審の立ち位置については、サービス側とレシーブ側の両方を見ることが必要なため、どちらも判定できる位置に立つのが必要です。立ち位置に関する規則はありませんが、サービス側に寄ると、レシーブ側の動きが見えにくく、ラインの判定もしにくいでしょう。そう考えると、両者が視野に入る支柱(ポスト)の前に立つのが望ましいと思います。

センターラインの判定は、主審には見えにくい角度のため、判断に迷いやすくなります。近くで見える線審の判定に頼りたくなる気持ちもわかりますが、ルール上、線審に聞いてはいけません。仮に判定ができない(選手が被って見えなかったなどの)ときは、線審が間違ってイン・アウトのジェスチャーをしても、主審の判断で「レット」にしなければなりません。また、線審が誤ってセンターラインのイン・アウトの判定をした場合、主審はセンターラインの担当が自分(主審)であることを伝えてください。

各大会でレフェリーや競技審判長を担当する方は、大会の審判員会議、試合の朝に審判員が集まる機会や、開会式で競技上の注意を話すことがあると思います。そこでセンターラインの判定についても話をして、正しいルールを浸透させるようにしましょう。

コラム:審判台の上から

※このコラムは2019年10月号に掲載されたものを一部修正しています

(昨年の)8月に開催された秋田マスターズで、私はアシスタントレフェリーを担当しました。ちょうどお盆の時期と重なったため、国内での移動手段が確保できなかったためか、キケンする海外選手が多くいましたが、大会自体は何事もなく終えることができました。

2018年にスタートした秋田マスターズですが、運営や施設に関しては高い評価を受けています。デピュティレフェリーを担当した方も「マスターズクラスでここまで会場をキレイに設営する国はない」と感激していました。スタッフの対応やコートの完成度に関しては、私から見てもかなり高いと思います。

秋田に限らず、日本で開催される国際大会は、各国の国際審判員の皆さんに人気です。秋田マスターズには11名の国際審判員が参加しましたが、これは普段の倍くらいの人数です。キレイな環境、親切な国民性などが気に入られており、〝審判を引退する前に、一度は日本で!〞と思う国際審判員が多いようです。

出場選手も、元世界王者や国内外のホープが参戦しており、試合のレベルもかなり高くなっています。素晴らしい大会ですので、あとは集客面が伸びてくれればうれしいなと思います。

監修/遠井 努(日本協会理事:競技審判担当)

イラスト/丸口洋平


投稿日:2020/05/26

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