【バドマガ短期連載〈第3回/最終回-2〉】バドマンガ『シャトルアイズ』から学ぶ“パフォーマンスアップ考”

 

ただおもしろいというだけでなく、上達に役立つヒントやノウハウがたくさん描かれている『シャトルアイズ』。主人公・項羽が成長していく物語の中から、パフォーマンスアップにつながるポイントを片山卓哉氏に教えていただきます。連載第3回-2では(第3回ー1の記事はこちら)、体幹トレーニングやフォーム、クリアーの練習方法の上達のヒントを紹介!

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※本稿はバドミントン・マガジン9月号(P70-72)に掲載中の記事を編集・再録したものです。より詳しい内容はバドミントン・マガジン9月号をチェックしてください。


【シーン③】

入部から1カ月後、体幹トレーニングを
ウオーミングアップに取り入れる

上達Point

股関節の上手な使い方を身につける

項羽がジュニアクラブのみんなと行なっている「だるま」。やり方は、イラスト通りの体勢を作り、横に倒れては起き上がることを繰り返します。ただ股関節を柔らかくするだけでなく、股関節を上手に使える体をめざすこのメニュー。じつは、バドミントンの動き出しの起点は股関節。ここが上手に使えると、体幹や全身の筋肉を連動して、適切に力を使えるようになります。また、子どもは骨が弱いので、強い負荷がかかるトレーニングよりも、体の使い方を上手にする体幹トレーニングをやっておくと、ケガの防止にも効果的。体を上手に使えれば、力を効率よく発揮できるようになる可能性が高いです。

【シーン④】

コーチが項羽の キレイなフォームに感心

上達Point

きれいなフォーム=力をうまく使える

初心者ながらフォームがキレイな項羽に感心する夕依コーチ。きれいなフォームは、体をうまく連動して使えているため、自身が持つ力をしっかり使うことができ、ケガのリスクが低くなると思います。ですが、勝ちを急いで基本を疎かにし、自己流のフォームを身につけてしまう人も。ビギナーのうちから基礎の土台をしっかり作れば、その後の伸び方は違ってくるはずです。フォームの改善を考えている人は、腕や足などの部分的なところを見直すのではなく、体幹部を意識してみてください。たとえば、オーバーヘッドのテークバック。理想は腕を引くことでひねりを作るのではなく、まず体幹をグッとひねって腕がついてくるイメージです。体幹から全身をうまく使えると、スムーズに体を動かせます。

【シーン⑤】

コーチによるマンツーマンレッスン!
打つ直前に出される指の本数は何本?


上達Point

視野が広がり、姿勢も正される

フォームがよくても、打つタイミングが合わないことに悩む項羽。そのタイミングをつかむためにコーチとクリアーを打ち合い始めたところ、打つ前にコーチが出す指の本数を数える課題が出されました。これは、打つことだけに集中せず、相手の状況を確認しながら打つ意図があるようです。さらに、相手を自分の視界にとらえるという意味では、視野を広げること、それにより姿勢が正されてフォームが安定する効果もあると思います。猫背のようにつぶれてしまうような姿勢で打つとショットのバリエーションが少なくなり、安定性も低下します。逆によい姿勢で打つと視野も広がり、安定性は向上します。

【連載第3回ー1の記事はこちらから】

【連載第2回の記事はこちら】

【連載第1回の記事はこちら】


【あらすじ(第6話まで)】

中学3年生の主人公・鎹項羽は整体師の息子で、体を見ることで動きのクセがわかる“目の よさ”を持っていた。ひょんなことからバドミントンの試合を見ることになった項羽は、同い年の世界ジュニアチャンピオン・四乃 流星(しの・りゅうせい)の動きを見て、何を打つか先読みする能力を披露する。そこに興味を持った流星が項羽に声をかけ、試合をすることに。それからすっかりバドミントンの虜となった項羽は、ジュニアクラブで練習を始めた。そこで流星が進学する白陽高校のマネジャーと出会い、マンツーマンレッスンを受けることに。恋心(?)と、バドミントンへの意欲が湧き上がり中。

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【解説】片山卓哉

かたやま・たくや●1972年、静岡県生まれ。越谷南高、中央大を経てNTT東日本に入社。96年、2000年に全日本総合男子ダブルスで優勝。引退後は理学療法士の資格を取得し、総合病院などで勤務。様々な競技のトップ選手の身体作りにアプローチしながら、バドミントンの講習会なども積極的に行なう。16年に独立し、埼玉県川口市に『コンディショニングルームKATAYAMA』を開業。 バドミントンを中心に、初心者から日本代表クラスまでの身体作りをサポートする。

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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
協力/『週刊ヤングジャンプ』(集英社)

 


投稿日:2019/08/27

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