【バドマガ・ラケット講座】専門店スタッフに聞く『2・3本目の選び方』~自分に合う一本を見つけよう!~

左からラケットショップフジの深井雅孝店長、スタッフの羽迫まやさん、多川健介さん

中・上級者でも、正しいラケット選びができておらず、性能を生かしきれていない人は少なくありません。そこで、自分に合う一本を選ぶためのポイントや、ラケットの基礎知識について、ラケットショップフジ立川店の深井雅孝店長に教えていただきました。手にするラケット次第で、あなたのプレーは変わる!

※本稿はバドミントン・マガジン6月号P104-105に掲載している『2・3本目の選び方』を編集・再録したものです。

 

☆ラケット選びのコツ☆

はじめに、次のラケットの選び方について、深井店長にコツを教えていただきました!

 

上達するための一本を

ビギナーを卒業し、2本目を買う頃には、自分の好みや、やりたいプレーがわかってきていると思います。たとえば、球が上がってきたらスマッシュを打つのが好き、ねばり強く我慢して回していくほうがいいなど、選手によって好みはさまざま。そのため、2本目や3本目は、自分のレベル、自分が求めるものに合うラケットを選ぶことがポイントです。

たとえば、トップ選手にあこがれて、自分のレベルとあまりにもかけ離れたハイエンドのものを使えば、上達の妨げになることも。ただし、現在のレベルより少し上のものを上手に選べば、1、2年後に自分がラケットの性能に追いつく計算で、長く使えるというメリットもあります。先を見すえて、正しいラケット選びをするためにも、知識を深めてほしいです。

「こうしたい」を明確に

一般的に、中・上級者向けのラケットは初級者向けのものと比べて硬くできており、球のスピードの出方や飛び具合、コントロールなどの精度が上がります。そのなかで、しなり具合やバランスなど、それぞれ味付けが違ってくる。選択肢が豊富なぶん、何を選べばいいか迷う人は多いでしょう。

選び方としておすすめなのは、元々使っていたラケットをお店に持っていくこと。そのラケットが選ぶ基準になるので、「もっとこうしたい」という部分を明確にしやすく、我々店員としても、対象がわかれば力になりやすいです。自分が「こうしたい」と思うものに一つでも合うもの、「いいな」と感じるものを選べば、使っていて楽しいはず。それが、あなたの目標達成をサポートする一本になると思います。

ただ、求めるものとラケットの性能が合致しても、実際に使うとイメージと違う場合もあります。使う人の感覚というのは、すごく大切です。そのためラケットショップフジでは、ラケットを1週間無料で貸し出す試打のサービスを行なっています。購入までに時間はかかりますが、納得したものを選んでいただくためにも、こういったサービスがあるお店では、ぜひ活用してほしいと思います。

初級者向けから上級者向けのものまで、さまざまなラケットが並ぶ店内。選手の手となるラケットは、選手自身の要望やフィーリングが合うものを選びたい

 

☆ラケット選びの基礎知識☆

ここからは、ラケットを選ぶ際の”基礎知識”について、深井店長に教えていただきます!

 

CHECK❶しなり具合を見よ!

一般的に初級者向けはシャフトが柔らかく、よくしなるようにできています。弓矢と同じで、よくしなるほど反動を使ってシャトルを飛ばすことができます。一方の中・上級者向けは、シャフトが硬いものが多いです。ラケットを振ったときのしなりが抑えられているので、シャトルが当たって弾くまでの時間(面に触れている時間)が短く、ブレが抑えられる。これによりコントロール性が高まり、ねらった場所により正確に打てます。ただ、ある程度しならなければ、ラケット本来の仕事は果たせません。上級者は、しならないラケットをしならせるだけのパワーとスピードがある。そのあたりも、自分に合うものを選ぶ判断基準になるでしょう。

CHECK❷好みのバランスを見つける

ラケットによって、重量配分が異なります。そのバランスを大きく分けると、ヘッドヘビー、イーブン、ヘッドライトの3つ。ヘッドヘビーはトンカチと同じで、上から打つときに遠心力が効いてパワーが出ます。スマッシュのパワーを高めたい人や、ダブルスの後衛向きといえるでしょう。また、ヘッドヘビーは戻りが遅いといわれていますが、最近では、戻りの速いバランス設計にしているラケットも登場しています。ヘッドライトは、バランスが手元のほうにあるので、ヘッドが軽く、ラケットを細かく早く振りやすいのが特徴。ショットのキレやスピードを重視する人、操作性を求める技巧派の選手や、ダブルスの前衛選手向きといえます。

CHECK❸形やフレーム厚、面のサイズも確認

ラケット面の形は現在、四角いスクエア型と卵型があり、スクエア型が主流です。ラケットには「スイートスポット」と呼ばれる、弾きがとくによいエリアがありますが、スクエア型はこれが広いのが特徴。このエリアでシャトルをとらえれば少ない力でシャトルを遠くまで飛ばすことができ、よい感触が得られます。また、スクエア型でも、面の大きさに違いがあり、小さいものは空気抵抗が少ない。そのため速く振れますし、ヘッドが軽くてスピードも出やすいです。そのほかでは、フレームが厚いものは構造上よく弾く特徴があります。そのため、非力な方でもドライブやレシーブを飛ばしやすい。一方、薄いものは、シャトルが面に触れている時間が長いので、スマッシュなどのパワーが出やすいです。

並べてみると面の大きさの違いが一目瞭然。小さくなるほど空気抵抗が少ないが、スイートスポットは面が大きいほうが広い
フレームが厚いラケット(左)はよく弾き、薄いもの(右)はパワーが出やすい特徴がある

 

☆店長’sアドバイス☆

レベルの判断基準はクリアーが飛ぶか飛ばないか

中・上級者といっても、バドミントンは「段」などがあるわけではないので、自分がどのレベルなのか判断が難しいですよね。そこで、私が思う判断材料は、追い込まれた場面でクリアーがしっかり飛ぶか飛ばないか。試合で勝つことが目標ですから、逃げのクリアーが打てるかどうかが重要です。そこでクリアーが飛ぶなら、ある程度しっかり振れている証拠。ラケットをどんどんレベルアップしても使いこなせると思います。

3カ月から半年に一度は張り替える

ストリングは常に引っ張られている状態ですから、たとえ使っていなくても伸びてしまいます。伸びればシャトルに当たった後に戻ろうとする力が弱まるため、ラケットの性能の半分も出せなくなってしまうのです。そのため、理想は3カ月に一度、最低でも半年に一度は張り替えるようにすること。豆知識としては、自分よりレベルの高いラケットを買いたいときは、ストリングのテンションを柔らかめに調整すれば使いやすくなります。

「ラケットの性能を生かすためにも、ストリングにはこだわってほしい」と深井店長

グリップはバランスが崩れない程度に

直接手に触れるグリップ部分。細いものを好んで、もともと巻いてあるグリップを剥がす人は少なくありません。じつはラケットのバランス設計は、元グリップの重さを入れたもの。剥がせば本来ヘッドが軽いものでも重く感じるなど、バランスが崩れてしまいます。ちなみに元グリップは買うことができますが、通常のグリップより値段が高いです。

 

☆INFORMATION

ラケットショップフジ 立川店

今回取材に協力いただいた立川店は、JR立川駅から徒歩7分と少しばかり歩くが、品揃えの豊富さと高い知識を持つスタッフ、そしてガット張りに自信あり。「迅速に!丁寧に!」がモットーだ。「ご来店いただいたお客様に少しでもご満足いただけるよう、最高のおもてなしでお迎えさせていただきます。相談事があれば何なりと!ご来店を心よりお待ちしております」(深井店長)。

舗情報

所在地:東京都立川市錦町1-8-2 2F

TEL&FAX:042-527-9554

*立川店のHPはこちら

 

 

☆フレッシュマンキャンペーン実施中
ラケットショップフジ全店で6月23日(日)までフレッシュマンキャンペーンを開催している。ビギナー向けのラケットとシューズのセットが割引価格で購入でき、Tシャツもついてくるうれしいキャンペーン。詳細は各店舗かHPにて(HPはこちら)。

☆限定デザインが豊富!
ラケットショップフジでは、ラケットやTシャツなど、さまざまなグッズで限定デザインを展開している。お店でしか手に入らないレアグッズを身につけて、ライバルに差をつけよう!

 

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/阿部卓功


投稿日:2019/05/22

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