【全英OP2019】桃田賢斗が全英初制覇!渡辺&東野、松本&永原は準優勝!<S1000・決勝戦>

3月10日に開催されたBWFワールドツアー・Super1000の全英OP(イングランド・バーミンガム)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本からは3種目で決勝に進出し、歴史と伝統のある大会の頂点を争った。

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今年で109回目を迎えた全英OP。その決勝戦ラストゲームに臨んだのは、男子シングルスの桃田賢斗。第1シード、優勝候補のプレッシャーを押しのけて、多くの選手が憧れるセンターコートに立った。対戦相手は、同世代のライバル、ビクター・アクセルセン(デンマーク)。2017年世界王者は昨シーズン、ケガの影響で思うような結果を残していなかったが、今年に入って復調の気配を感じさせる戦いぶり。2月のスペインマスターズ(Super300)で優勝を飾って勢いをつけると、今大会も準決勝でワールドツアーファイナルズ優勝の石宇奇(シー・ユーチー/中国)を激戦の末に下すなど、気迫の勝ち上がりで桃田との決勝に挑んだ。

世界が注目した第1ゲームは、桃田が先制する。序盤から主導権を握って試合を進めると、13-11から8連続得点で21-11。一気に突き放し、優勝に王手をかける。しかし、久々のビッグタイトルをねらうアクセルセンも意地をみせる。第2ゲームは取っては取られのシーソーゲームとなったが、10-11の場面からアクセルセンが5連取に成功。このリードをきっかけに試合を優位に進めたアクセルセンが、21-15で第2ゲームを勝ち取った。

勝負の行方はファイナルゲームへ。ともに激戦の連続による疲労もあったが、前半はアクセルセンが仕掛けてポイントを奪いにくる。しかし、これをしっかり耐え抜いた桃田。12-11と拮抗した場面でポイントをつかむと、相手の集中力が途切れたところを見逃さなかった。スピードを上げた桃田が7連続得点で点差を広げると、そのまま押し切って21-15で勝利! 1963年に日本から初めて男子シングルスに出場(小宮好雄)して、56年−−。重かった歴史のトビラが、ついに開かれた。

日本勢初となる男子シングルス優勝を果たした桃田賢斗。過去には秋山真男(1966年)、田児賢一(2010年)が決勝に進出するも無念の準優勝。先輩たちの偉大な実績を乗り越えての頂点到達だ

全英OP決勝のオープニングゲームとなったのは女子ダブルス。ここに登場したのは、昨年の世界選手権で金メダルを獲得した松本麻佑(写真手前)/永原和可那。相手は2017年の世界女王・陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)だ。準決勝で第1シードの福島由紀/廣田彩花を退け、全英初優勝をねらってコートに立った。

第1ゲームから積極的な攻撃が展開されるなか、先にリードをつかんだのは松本/永原。11オールから15-11に差を広げると、後半も押し切って第1ゲームを先取した。この勢いで第2ゲームもつかみたかったが、中国ペアも意地の反撃。中盤の競り合いから一度は日本ペアが抜け出し18-15としたが、そこにしぶとく食らいつく。中国ペアが4連続ポイントなどで逆転に成功すると、20オールとなっても最後の2点を陳清晨/賈一凡がつかみとった。

最終ゲームに入ると、流れは一気に中国ペアに傾いた。松本/永原は序盤に6連続失点でリズムを失うと、相手の攻勢を止めらない。積極性が増す中国ペアに11-14から7連続ポイントを奪われ、万事休す。1−2で敗れた松本/永原は準優勝。あと一歩で、全英タイトルを取り逃した。

昨年、日本ペアとして初の混合ダブルス優勝という快挙を成し遂げた渡辺勇大/東野有紗。ねらうは栄光の2連覇だったが、その前に立ちはだかったのは中国の第一人者・鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)だった。前回の決勝で打ち破った相手であり、鄭思維はジュニア時代からしのぎを削る相手。世界ランク1位に対し、同3位の渡辺/東野が向かった。

第1ゲーム前半は渡辺/東野がリズムをつかみ、8−4とリード。しかし、ここから6連続失点で中国ペアに逆転を許すと、渡辺/東野は先行する相手をなかなか捕まえきれない。11-12と接近するも、再び離されて11-15。さらに14-16と迫ってみせたが、ここでも相手ペアの巧みな攻撃に苦戦し、17-21で第1ゲームを奪われてしまう。

第2ゲームは先に渡辺/東野が突き放した。テンポよく攻撃を仕掛けて得点を奪うと、12-4とリードを奪う。このままセーフティリードを保って試合を進めたかった渡辺/東野だが、鄭思維/黄雅瓊の追い上げを食い止めらない。14-13と急接近されると、ここから激しい競り合いを展開。20オールまで勝負はもつれたが、最後の最後で抜け出したのが中国ペア。渡辺/東野は第2ゲーム20-22で敗れ準優勝に終わったものの、2年連続決勝進出の好結果。この1年の成長を、思い出の場所でしっかり示してみせた。

女子シングルスは大会3連覇をねらう戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)と中国の陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)が激突。準決勝で奥原希望を破っている陳雨菲は、現役最強の戴資穎を相手に第1ゲーム21-17で先制。第2ゲームも17オールから気迫の4連続ポイントで制し、全英のタイトルを手中におさめた。男子ダブルスは2014年の全英覇者・セティアワン/アッサン(インドネシア)が、マレーシアの新鋭を抑えて2度目の頂点到達。五輪レースに弾みをつけるタイトルを獲得している。

決勝戦の結果は以下の通り。

【男子シングルス】

桃田賢斗②〔21−11、15−21、21−15〕1●ビクター・アクセルセン(デンマーク)81分

【女子シングルス】

陳雨菲(中国)②〔21−17、21−17〕0●戴資穎(台湾)41分

【男子ダブルス】

セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔11−21、21−14、21−12〕1●チア/ソーWY(マレーシア)48分

【女子ダブルス】

陳清晨/賈一凡(中国)②〔18−21、22−20、21−11〕1●松本麻佑/永原和可那83分

【混合ダブルス】

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−17、22−20〕0●渡辺勇大/東野有紗41分

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO


投稿日:2019/03/11
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