【高校選抜】激闘を制した埼玉栄が2年ぶりの王座奪還!<男子団体>

「第46回全国高校選抜」(3月24日~28日/愛媛県・愛媛県武道館、松山市コミュニティーセンター体育館)の競技2日目、26日(月)は、愛媛県武道館で男女団体の準々決勝~決勝が行なわれた。男子は、ノーシードから勝ち上がった埼玉栄(埼玉)が頂点に立っている。ここでは、男子のダイジェストをお伝えしよう。

選抜では2年ぶりの栄冠をつかんだ埼玉栄(写真は決勝戦で優勝を決めた武井〔左〕/遠藤)
気迫あふれるプレーで2年ぶりの栄冠をつかみ取った埼玉栄(写真は決勝戦で優勝を決めた武井〔左〕/遠藤)

男子ダイジェスト】

熱戦が展開された準々決勝を勝ち上がりベスト4へと駒を進めたのは、瓊浦(長崎)、旭川実(北北海道)、八代東(熊本)、埼玉栄(埼玉)の4チーム。昨年の春夏優勝校・ふたば未来学園(福島)を3-0で破った瓊浦は、続く準決勝でも旭川実をストレートで下して大会初の決勝進出を決める。反対の山では、準々決勝で浪岡(青森)を3-1で撃破した埼玉栄が、八代東との準決勝を3-0で制して2年ぶりのVに王手をかけた。

決勝戦は第1・2ダブルスと第1シングルスが3面展開で同時にスタート。ここで最初に白星をあげたのは、埼玉栄だ。第1ダブルスの緑川/中山が滝口/山田にストレート勝ちしてチームに勢いをもたらすと、シングルスの加藤も1年生の町を10本、18本で振りきる。瓊浦は、第2ダブルスの中島/杉本が武井/遠藤から第1ゲームを奪ったが、勝利には届かず。2、3ゲームは中盤の競り合いを抜け出した武井/遠藤が埼玉栄の優勝を決めた。

埼玉栄の優勝は2年ぶり11度目。昨年のインターハイでは3回戦で浪岡に敗れ、初めて準々決勝に進めないという苦い経験をしたが、この選抜では悔しさを力に変えて悲願の“王座奪還”を成し遂げた。

大会3日目の3月27日(火)は、男女ともに愛媛県武道館で個人ダブルスの1回戦~準々決勝、個人シングルスの1回戦~2回戦が行なわれる。試合開始時間は9時の予定。

強敵を次々と破って決勝に駒を進めた瓊浦。滝口キャプテン(写真左)は「3年生が抜けたなかでも準優勝という結果を残せてうれしい。チーム全員が勝ちにこだわってやってきたのがよかった」と胸を張った
強敵を次々と破って決勝に駒を進めた瓊浦。滝口キャプテン(写真左)は「3年生が抜けたなかでも準優勝という結果を残せてうれしい。チーム全員が勝ちにこだわって強い気持ちで戦えたのがよかった」と胸を張った(右は山田)

【優勝コメント】

大屋貴司監督

「準々決勝の浪岡戦が事実上の決勝戦だと思っていました。昨年のインターハイで浪岡に敗れてから、次に対戦したときには絶対に勝ちたいという気持ちで練習量も増やして取り組んできたので、その成果を出せたと思います。でも、次に浪岡と戦って勝てる保証はありませんし、準決勝の八代東、決勝の瓊浦にも苦しめられたので、夏に向けてまたイチからチームを作っていきたいです」

中山裕貴キャプテン

「インターハイで浪岡に負けて、今大会は負けられないというプレッシャーがありました。でも、OBの方や3年生が大会直前まで相手をしてくれたので、その恩返しをしたい気持ちが強かった。今回の優勝は、自分たちだけのものではなく、先輩たちと一緒に勝ち取った優勝だと思います」

2年ぶり11度目の優勝を果たした埼玉栄
2年ぶり11度目の優勝を果たした埼玉栄
初の決勝進出を果たした瓊浦
チーム初の準優勝に輝いた瓊浦

【26日の試合結果】

▼準々決勝
瓊浦(長崎) 3-0 ふたば未来学園(福島)
旭川実(北北海道) 3-2 聖ウルスラ学院英智(宮城)
八代東(熊本) 3-1 東大阪大柏原(大阪)
埼玉栄(埼玉) 3-1 浪岡(青森)
▼準決勝
瓊浦 3-0 旭川実
浪岡 3-0 八代東
▼決勝
埼玉栄 3-0 瓊浦
中山裕貴/緑川大輝 2-0 滝口友士/山田 麟
武井優太/遠藤彩斗 2-1 中島 巧/杉本一樹
加藤太基 2-0 町 祥英
中山裕貴 打切り 滝口友士

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文/バドミントン・マガジン編集部 写真/江見洋子

投稿日:2018/03/27
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