【全日本ジュニア】中学3年生の奈良岡功大が史上最年少優勝を達成!<男子>

9月17日に開幕した全日本ジュニア選手権(愛媛・県総合運動公園体育館ほか)は、19日に各種目の準決勝・決勝が行なわれた。

全日本ジュニア

ジュニア男子シングルスで頂点に立ったのは、中学3年生の奈良岡功大(青森)。約1カ月前に全国中学校大会で史上初の3連覇を達成した逸材が、高校生を相手にもその強さを見せつけた。

奈良岡が決勝に迎えた相手は、埼玉栄高2年生の新エース・大林拓真(埼玉)。ここまで2−0のストレートで勝ち上がった両者の対戦は、白熱した好ラリーの連続となった。第1ゲームは奈良岡、第2ゲームは大林が競り合いをモノにして勝負はファイナルゲームへ。長期戦にもつれると体力のある高校生が有利、と予想した者は少なくなかっただろう。昨年も奈良岡功大は決勝に上がったが、ねばる相手に最後は体力負けを喫していた。

しかし、今年は違った。奈良岡はファイナルゲーム、11-10で後半に入ると、ここから一気にギアをアップ。大林のヘアピンをうまくとらえてプッシュで押し込むなど、積極的に攻めた奈良岡が主導権を掌握し、最後は鮮やかな5連続得点でフィニッシュした。

この大会では一昨年3位、昨年2位を経験し、今年ついに頂点にたどり着いた奈良岡。スーパー中学生の進化は止まることを知らない。

 

全日本ジュニア

ジュニア男子ダブルスは、第1シードの金子真大/久保田友之祐(福島)が圧巻のストレート勝ちを重ねて頂点に立った。決勝は山田尚輝/筑後恵太(福島)との同校対決。手の内をよく知る者同士の対戦となったが、金子/久保田は高校選抜2位、インターハイ3位という実力を発揮して16本、13本で優勝を決めた。

金子はこの日、男子のなかで唯一単複を兼ねており、ダブルス決勝前のシングルスでは大林に敗戦。シングルスでもインターハイ3位の実力を持つだけに、敗れたショックは大きかった。しかし、パートナーの支えでうまく気持ちを切り替えると、ダブルス決勝の舞台で躍動。得意の前衛で巧みにシャトルをさばき、サウスポーからの強打が光る久保田の攻撃へ次々とつなげていった。

 

全日本ジュニア

新人の部では、前回王者の山下啓輔(福島)が、全中8強の内野陽太(埼玉)を2-1で破って見事2連覇を達成。今年の全中は予選で敗れて出場を果たせず、「本当は全中で活躍して、高校生のいるジュニアの部に出たかった」と山下。その悔しさをしっかりと力に変えて、栄えある頂点に輝いた。

 

【優勝コメント】

◆ジュニア男子シングルス

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奈良岡功大(青森)

「優勝できてうれしいのと、ホッとしています。決勝はファイナルゲームになりましたが、『あと1ゲームしかないんだから、全力で行こう』と前向きにとらえて、その通りできたことがよかったと思います。全日本総合でも自分の力が出せるように、一戦一戦しっかり頑張っていきたいです」

 

◆ジュニア男子ダブルス

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金子(左)「シングルスで負けて気持ちの切り替えは難しくて、最初は足も動かなくてまずいかなと思ったんですけど、パートナーが支えてくれて、自分たちの得意の攻撃に持っていけたと思います。選抜やインターハイでは、これまで悔しい思いをしてきているので、まず団体戦で優勝できるようにしたい。その勢いでシングルスもダブルスもやっていきたいです」

 

久保田「普段は金子に声をかけてもらってリードしてもらっているんですが、今回は疲れもある金子をサポートしようと思いました。金子のやりやすいように前で球を作ってもらえれば、自分たちの流れに持っていけると思ったので。今後の目標は、選抜でもインターハイでもダブルスでしっかり優勝して、シングルスでも優勝します!」

 

 

各種目準決勝・決勝の結果は以下の通り。

 

◆ジュニア男子シングルス

▼準決勝

奈良岡功大(青森)2−0 村本竜馬(長崎)

大林拓真(埼玉) 2−0 金子真大(福島)

▼決勝

奈良岡功大②〔21-17、21-23、21-13〕1●大林拓真

 

◆ジュニア男子ダブルス

▼準決勝

金子真大/久保田友之祐(福島)2-0 田中湧士/森田新太郎(熊本)

山田尚輝/筑後恵太(福島) 2-0 中山裕貴/緑川大輝(埼玉)

▼決勝

金子真大/久保田友之祐②〔21-16、21-13〕0●山田尚輝/筑後恵太

 

投稿日:2016/09/20
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