【日本RC】男子シングルスは五十嵐優ら優勝候補がベスト4へ! <男女シングルス>

26日から埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で開催中の『2018年日本ランキングサーキット大会』。28日(月)は大会3日目、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、男子シングルスと女子シングルスのダイジェストをお伝えしよう。

【男子シングルス】

2年ぶりの優勝をねらう五十嵐優(日本ユニシス)はストレート勝ちで準決勝進出
2年ぶりの優勝をねらう五十嵐優(日本ユニシス)はストレート勝ちで準決勝進出

今年の4月に大阪国際を制した五十嵐優と渡邉航貴の日本ユニシス対決は、埼玉栄高校の先輩でもある五十嵐が勝利。渡邉の強気の攻めをうまくいなして攻めに転じ、鋭いスマッシュでノータッチエースを奪った。

全日本総合王者で日本A代表の武下利一(トナミ運輸)は、B代表の古賀穂(早稲田大)の挑戦を受けた。サウスポーの古賀は鋭いスマッシュをサイドに散らし、21−9で第1ゲームを先取。古賀は第2ゲームも攻め続けて中盤まで5点差をつけ、勝負あったかと思われた。しかし、武下が驚異的なねばりを見せて21−19で第2ゲームを奪取。互いに譲らぬ接戦となったファイナルゲームは、21−18で武下が制して勝利。最後は古賀のヘアピンがネットを越えなかったが、マッチポイントを握られながらも果敢に攻め続けての結末だった。

第1シードの上田拓馬(日本ユニシス)と松川直弘(勝山市役所)の同級生対決も、ファイナルゲームにもつれ込む接戦。ファイナルゲームは21−14での決着だったが、互いに丁寧なラリーと勝負どころでの鋭い攻撃が光る好ゲームだった。大学生で唯一勝ち残っている小本翔太(日本体育大)は、この日もコートで躍動。ベテランの山口容正(Shuttle&Sons)に対し、ライン際を突くナイスショットを連発。19本、10本で勝利して、準決勝へと駒を進めた。

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昨年のインカレで準優勝を果たした小本翔太(日本体育大4年)が4強入り

◆準々決勝・結果

上田拓馬(日本ユニシス)②〔23-21、17-21、21-14〕1●松川直弘(勝山市役所)
小本翔太(日本体育大)②〔21-19、21-10〕0●山口容正(Shuttle&Suns)
五十嵐優(日本ユニシス)②〔21-17、21-14〕0●渡邉航貴(日本ユニシス)
武下利一(トナミ運輸)②〔9-21、21-19、21-18〕1●古賀穂(早稲田大)

◆29日の組み合わせ

上田拓馬(日本ユニシス) - 小本翔太(日本体育大)
五十嵐優(日本ユニシス) - 武下利一(トナミ運輸)

【女子シングルス】

大阪国際で頂点に立った峰歩美(再春館製薬所)はファイナル勝負の接戦を制して準決勝進出
大阪国際で頂点に立った峰歩美(再春館製薬所)はファイナル勝負の接戦を制して準決勝進出

4試合中3試合がファイナル勝負となった女子シングルス。橋本由衣(NTT東日本)は、日本A代表の大堀彩(トナミ運輸)に逆転勝利を収めた。第1ゲームは21−23で奪われたものの、第2ゲームを21−18で奪い返し、ファイナルゲームは大堀のミスも重なり21−9。大堀は2014年、高校3年生以来の優勝はならなかった。

日本B代表の峰歩美(再春館製薬所)は、社会人1年目の林樂(ACT SAIKYO)と対戦。互いにねばりが身上の対決は、ファイナルゲーム21−15で峰に軍配。小柄な体を躍動させて力強いショットを打ち込み、相手からのネット前プッシュも拾ってつなげ、応援団を沸かせた。

昨年準優勝の齋藤栞(ACT SAIKYO)は、全種目を通じて高校生で唯一ベスト8に残っていた水井ひらり(ふたば未来学園高)に勝利。第1ゲームを奪い、第2ゲームを奪われる嫌な展開だったが、試合終盤になっても止まらず動き続けるスタミナで差をつけた。

唯一、2ゲームで決着をつけたのが、日本B代表の三谷美菜津(NTT東日本)。漆﨑真子(山陰合同銀行)をコーナーに追い込み、ねらいすましたクロスショットを次々と決めて会心の勝利。今大会はパフォーマンスの良さが際立っており、明日以降の戦いも楽しみだ。

◆準々決勝・結果

橋本由衣(NTT東日本)②〔21-23、21-18、21-9〕1●大堀彩(トナミ運輸)
齋藤栞(ACT SAIKYO)②〔21-17、16-21、21-10〕1●水井ひらり(ふたば未来学園高)
峰歩美(再春館製薬所)②〔21-18、19-21、21-15〕1●林樂(ACT SAIKYO)
三谷美菜津(NTT東日本)②〔21-13、21-13〕0●漆﨑真子(山陰合同銀行)

◆29日の組み合わせ

橋本由衣(NTT東日本) - 齋藤栞(ACT SAIKYO)
峰歩美(再春館製薬所) - 三谷美菜津(NTT東日本)

 

29日は各種目の準決勝が行なわれる。混合ダブルス、女子シングルス、男子シングルス、女子ダブルス、男子ダブルスの順番で、10時試合開始予定。

 

取材・文/平田美穂
写真/井出秀人

投稿日:2018/05/28

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