【日本RC】男子ダブルスの星野&西川が第1シードを撃破!<混合・男女ダブルス準々決勝>

26日から埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で開催中の『2018年日本ランキングサーキット大会』。28日(月)は大会3日目、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、混合ダブルス、男女ダブルスのダイジェストをお伝えしよう。

【男子ダブルス】

第1シードを破る番狂わせを演じた星野翔平(左)/西川裕次郎(NTT東日本)
第1シードを破る番狂わせを演じた星野翔平(左)/西川裕次郎(NTT東日本)

星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)が、第1シードの松居圭一郎/竹内義憲(日立情報通信エンジニアリング)に、24−22、22−20で勝利。試合開始から気合全開で攻め続け、最後はレシーブがネットを弾いて相手コートにポトリ。気持ちで押し込んだかのような幕切れだった。敗れた松居/竹内は、竹内のラケットが折れ、松居は2回もガットが切れるアクシデント。それでも集中を切らさずラリーを続け、あきらめずに一本を取りにいく姿は見る者を魅了した。なお、勝った西川は混合ダブルスでも準決勝進出。社会人1年目から大きな存在感を放っている。

連覇をねらう古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は、第2ゲーム24−22と追われながらもストレート勝ち。全日本総合ベスト8の実力を持つ浦井唯行/三浦昂(丸杉)は、日本B代表の若手ペア・岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)を2−0で退けた。

4月の大阪国際を制したベテラン・橋本博且/佐伯祐行(福井県スポーツ協会)は、大学生ペアの小倉由嵩/三橋健也(日本大)と対戦。熟練のレシーブとコンビネーションでラリーを制して第1ゲームを奪うと、第2ゲーム中盤以降は小倉/三橋がミスを連発。わずか8本に抑えた橋本/佐伯が準決勝進出を決めた。

◆準々決勝・結果

星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)②〔24-22、22-20〕0●松居圭一郎/竹内義憲(日立情報通信エンジニアリング)
橋本博且/佐伯祐行(福井県スポーツ協会)②〔21-15、21-8〕0●小倉由嵩/三橋健也(日本大)
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)②〔21-11、24-22〕0●東野圭悟/渡部大(JR北海道)
浦井唯行/三浦昂(丸杉)②〔21-12、21-17〕0●岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)

◆29日の組み合わせ

星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本) - 橋本博且/佐伯祐行(福井県スポーツ協会)
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本) - 浦井唯行/三浦昂(丸杉)

【女子ダブルス】

社会人初タイトルをめざす川島里羅(右)/尾﨑沙織(NTT東日本)はストレート勝ちで準決勝進出
川島里羅(右)/尾﨑沙織(NTT東日本)はストレート勝ちで準決勝進出

国際大会2週連続優勝の第1シードの櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)は、この日も実力を存分に発揮。本田恵利奈/清水望(日立化成)の迫力ある攻撃を力強いレシーブで切り返して攻撃へと転じ、自分たちの得意な形で得点を重ねて勝利した。川島里羅/尾﨑沙織(NTT東日本)は、抜群のコンビネーションでストレート勝ち。地元・埼玉での社会人国内初タイトル獲得に向けて弾みをつけた。

ファイナルゲームにもつれ込む大熱戦だったのが、志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)vs栗原文音/篠谷菜留(日本ユニシス)、東野有紗/中西貴映(日本ユニシス)vs曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)の2試合。いずれも日本ユニシスペアが勝利を収めたが、どちらも最後の1ポイントはスマッシュによるもの。めまぐるしく攻守が入れ替わり、ギリギリのところで決まるラリーの連続に、スタンドが何度もどよめいた。

なお、勝ち残った8人のうち、尾﨑、篠谷、東野の3人が、混合ダブルスでも準決勝に進出している。

◆準々決勝・結果

櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)②〔21-16、21-19〕0●本田恵利奈/清水望(日立化成)
川島里羅/尾﨑沙織(NTT東日本)②〔21-11、21-13〕0●久後あすみ/横山めぐみ(山陰合同銀行)
栗原文音/篠谷菜留(日本ユニシス)②〔21-19、24-26、21-18〕1●志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)
東野有紗/中西貴映(日本ユニシス)②〔22-24、21-18、21-14〕1●曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)

◆29日の組み合わせ

櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス) - 川島里羅/尾﨑沙織(NTT東日本)
栗原文音/篠谷菜留(日本ユニシス) - 東野有紗/中西貴映(日本ユニシス)

【混合ダブルス】

A代表の東野有紗(左・日本ユニシス)と山下恭平(日本体育大)のペアがベスト4入り
A代表の東野有紗(左・日本ユニシス)と大学生の山下恭平(日本体育大)のペアは2-1で準々決勝を制してベスト4入り

注目は混合ダブルスB代表対決となった、権藤公平/栗原文音(トナミ運輸/日本ユニシス)と、三橋健也/篠谷菜留(日本大/日本ユニシス)の対戦。常に点差が離れない大接戦を制したのは三橋/篠谷。年上の篠谷が積極的に声をかけ、強気と冷静さを持ち続けてラリーを制した。結果は2−0だが、1時間近い大熱戦。第2ゲーム28−26での決着だった。

男女ダブルスA代表同士の保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)は、混合ダブルスB代表の浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)にストレート勝ち。西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)は、西川の左腕からの強烈な攻撃と、尾﨑の前衛での確実なプレーがかみ合って快勝。山下恭平/東野有紗(日本体育大/日本ユニシス)は第1ゲームを奪われたが、第2ゲームから立て直して2−1で勝利した。

◆準々決勝・結果

三橋健也/篠谷菜留(日本大/日本ユニシス)②〔21-18、28-26〕0●権藤公平/栗原文音(トナミ運輸/日本ユニシス)
西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)②〔21-14、21-18〕0●藤巻嵩寛/河崎綾佳(AC長野パルセイロBC/七十七銀行)
保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)②〔21-15、21-15〕0●浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)
山下恭平/東野有紗(日本体育大/日本ユニシス)②〔6-21、21-17、21-14〕1●鈴木大裕/今井優歩(東北マークス/ACT SAIKYO)

◆29日の組み合わせ

三橋健也/篠谷菜留(日本大/日本ユニシス) - 西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)
保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行) - 山下恭平/東野有紗(日本体育大/日本ユニシス)

 

29日は各種目の準決勝が行なわれる。混合ダブルス、女子シングルス、男子シングルス、女子ダブルス、男子ダブルスの順番で、10時試合開始予定。

取材・文/平田美穂

写真/井出秀人

投稿日:2018/05/28

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