【S/Jリーグ】北都銀行が女王・再春館に2−1で勝利!<横浜大会>

1月14日にバドミントンの最高峰リーグ『S/Jリーグ2017』第6日が、宮城県仙台市、埼玉県戸田市、神奈川県横浜市で開催された。ここでは横浜大会の男女結果をお伝えしよう。

【女子】

S/J2連覇をめざす再春館製薬所は、初のリーグ制覇をねらう北都銀行と激突。注目の第1ダブルスは、昨年12月のスーパーシリーズファイナル決勝を争った福島由紀/廣田彩花と米元小春/田中志穂が起用され、ここでもハイレベルな試合を展開する。

第1ゲームは北都銀行の米元/田中が、6連続得点で先制。続く第2ゲームは、福島/廣田がテンポよく得点を重ね21-11で奪い返す。勝負の行方はファイナルゲームに持ち越されると、ここでリードをつかんだのは北都ペア。米元/田中が11-7で折り返すと、福島/廣田の攻撃を抑えながらポイント加え18-14。SSFからの連敗は避けたい福島/廣田も追走したが、なんとか振り切った米元/田中が21-18で勝利。北都銀行が貴重な白星を手にした。

S/Jリーグ2017
ファイナル勝負を制した米元小春(右)/田中志穂

シングルスは再春館のエース・山口茜と、今年A代表に抜擢された川上紗恵奈が対戦。第1ゲームは山口が21-8で圧倒したが、第2ゲームは猛攻を仕掛ける川上紗恵奈が肉薄。終盤18オールまで競り合ったが、最後は勝負強さを発揮した山口が21-19で逃げ切り、第2ダブルスに望みを託した。

S/Jリーグ
2−0で勝利した山口

その第2ダブルスは、再春館が昨年の全日本社会人優勝の志田千陽/松山奈未、北都銀行が今年A代表に選出された松本麻佑/永原和可那が登場。互いに1ゲームを奪い合った後の最終ゲーム、12-14から松本/永原が7連続ポイントで19-14とし、逆転に成功。すかさず再春館ペアが5連続得点で19オールに持ち込んだが、勝利への気迫を見せた松本/永原が2連取。上位対決を制した北都銀行が3勝で2位に浮上。今季初黒星を喫した再春館は、3勝1敗で3位に順位を下げた。

松本麻佑(右)/永原和可那が殊勲の白星
松本麻佑(右)/永原和可那が殊勲の白星をあげた

北都銀行・佐々木翔監督

「再春館とは去年の仙台大会でストレート負け。全日本実業団では勝ちましたが、S/Jの借りはS/Jでしか返せない、と取り組んできました。まずは1ダブ。総合では負け、SSファイナルでは勝った相手と望み通りガチンコのA代表対戦を取れたのが大きいですね。シングルスの川上は敗れ、2ダブもファイナルは2点差でチェンジエエンズ。相手も勢いがありましたが、開き直って自分のプレーをしてくれ、すぐに追いつけたのが自信になりました。これで3連勝。 優勝、という言葉はメディアには口にしたことがありませんし、まだまだこれからです」

 

S/Jリーグ

米元小春(左)

「2ゲーム目は飛ばないコートなので、しっかり我慢していこうと思いましたが、思ったより点数を離されて…。3ゲーム目はできるだけ攻撃を多くするように持っていくつもりでした。終盤追いかけられ、SSFと似た展開でしたが、追い上げられても引かないで点を取りにいこうとしたのがよかったです」

田中志穂

「前回のリーグでは負けているので、SSファイナルでは勝っていても、挑戦者のつもりでやりました。相手は追い上げる展開が多いので、そこを頭に入れ、追い上げられても楽しくできたと思います」

▼結果

北都銀行(3勝)2−1再春館製薬所(3勝1敗)

米元小春/田中志穂②〔21−12、11−21、21−18〕1●福島由紀/廣田彩花

川上紗恵奈●0〔8−21、19−21〕②山口 茜

松本麻佑/永原和可那②〔13−21、21−8、21−19〕1●志田千陽/松山奈未

【男子】

開幕2連勝を飾った日立情報通信エンジニアリングは、Bクラス脱却をねらうJR北海道と対戦。地元応援団の声援を受けた日立情報通信Eは、エース格となった竹内義憲/松居圭一郎を第1ダブルスに起用。JR北海道の東野圭悟/渡部大とファイナル勝負を演じたが、最後は竹内/松居が21-17に抑えてチームに勢いを与える。

竹内義憲/松居圭一郎(左)が先制点をゲット
竹内義憲/松居圭一郎(左)が先制点をゲット

シングルスの丸尾亮太郎はJR北海道の塚本光希と、こちらも第3ゲームまでもつれる接戦。すると、地元で勝利をつかみたい丸尾が18-17から3連続ポイントをあげて勝利。日立情報通信Eが3勝目をつかんだ。

チームの勝利を決めた丸尾亮太郎
チームの勝利を決めた丸尾亮太郎

続く第2ダブルスも、日立情報通信Eの塚本好喜/高野将斗が、牧野公亮/岡村和輝とのファイナル勝負を制し、チームは3−0で完封。日立情報通信Eは次戦のトナミ運輸との対決に向けて弾みをつけた。

塚本好喜/高野将斗(右)もファイナル勝負を制した
塚本好喜/高野将斗(右)もファイナル勝負を制した

日立情報通信E・杉山勝美監督

「1ダブから競る展開になり、それが接戦の流れにつながった気がします。すべてファイナルですから(笑)。とはいえ、みんな勝ちきってくれたのは、精神面が強くなったことが大きい。メンタルトレーニングの成果でしょうか、本番でも100パーセントのパフォーマンスができていますね。ホームの試合で、(会社の)グループで1800人も応援に来てくれ、大いに力になりました。開幕からの3連勝は初めてですが、ここからもチャレンジャー精神で、やってきたことを信じてぶつかるだけです」

▼結果

日立情報通信エンジニアリング(3勝)3−0JR北海道(1勝3敗)

竹内義憲/松居圭一郎②〔21−16、13−21、21−17〕1●東野圭悟/渡部大

丸尾亮太郎②〔21−13、18−21、21−17〕1●塚本光希

塚本好喜/高野将斗②〔20−22、21−14、21−14〕1●牧野公亮/岡村和輝

取材/楊順行、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

投稿日:2018/01/14
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