【全日本総合】「やるべきことを明確にできた」(福島)<1回戦コメント-2>

11月28日に開幕した第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。ここでは、注目選手・ペアのコメントを紹介しよう。

【女子ダブルス】

全日本総合髙橋礼華(左)/松友美佐紀

(日本ユニシス)

結果:1回戦は米元/中村(ACT SAIKYO)に2-0で勝利

髙橋「初戦が大事だと思っていたので、しっかり準備して入れたと思います。今年はスーパーシリーズファイナルに出られないので、全日本総合が個人戦での今年最後の大会。SNSでファンの方に『楽しみにしている』という言葉をもらったりして、自分たちのプレーを見てもらいたい気持ちが出てきました。そういった部分では自分の気持ちが以前とは少し変わってきているかなと思うし、ワクワクもしています。

優勝したいというより、対戦する相手に負けたくないという気持ちが強い。それが優勝ということにつながるのかもしれませんが、1試合1試合、自分たちの力を出しきりたいです」

松友「1回戦でいろいろとできた部分もありましたが、もっとこうしたいという部分もたくさんあります。自分たちにとって世界で勝つということは変わらず一番の目標ですが、今年(スーパーシリーズ)ファイナルに出られなかったということも、3年後の東京オリンピック、2年後のレースで勝つために、自分たちにとって必要なことだったと思います。今大会では1試合でも多く試合をして、いろんなことを経験して、自分たちのプレーや、プレー中の感覚をあらためて思い出せたらいいなと思います」

全日本総合福島由紀(手前)/廣田彩花

(再春館製薬所)

結果:初戦は同チームの先輩・藤井/垣岩に2-0で勝利

福島「まさか1回戦で身内と対戦するとは思わなかったですが、1回戦で負けるために来ているわけではないので、そこは割り切って勝ちにいく気持ちを出してコートに入りました。長い試合になるだろうと想定していたし、2ゲーム目は攻めすぎたり、自分たちのミスもあって苦しいところもありました。でも、途中から話し合いながら、やるべきことを明確にできたのがよかったと思います。自分たちの力を出しきれば優勝もできると思うので、そこまで一戦一戦、二人で頑張りたいなと思います」

廣田「昨日、抽選で対戦相手が決まったときはマジか…と思いましたが、自分たちがやるべきことをやろうと割り切って試合に入りました。今年は体育館も変わって、雰囲気も例年と違いましたし、初戦ということで緊張はありました。でも、1ゲーム目をいい流れで取れて、二人で落ち着いてできたと思います。2ゲーム目は自分たちが攻めすぎて、相手はレシーブがうまいし、回されている感じだったので、我慢して簡単にミスをしないことを意識してプレーしました。今年はA代表として大会を回らせてもらったり経験を積んできたので、優勝をめざして一戦ずつ二人で準備して頑張りたいと思います」

全日本総合藤井瑞希(右)/垣岩令佳

(再春館製薬所)

結果:1回戦は同チームの福島/廣田(再春館製薬所)に0-2で敗戦

藤井「(相手を含む)4人とも緊張していた中で、内容的にはそれほど悪かった印象はないんですが、細かい技術の差やスピードの差がこの点差になったと思います。来年またA代表と対戦したときに、しっかり勝てるように力をつけていきたいです。

今年の2月に復帰会見したときにこの場に立ちたいと思いましたが、立てるという自信は正直ありませんでした。令佳もケガをしたあとでしたし、私も第一線から退いたあとで、実力が落ちた中でも出場できたことはよかったです。二人で楽しむことができました」

垣岩「長いラリーになって、ここぞというときに自分たちはなかなかスピードを上げられませんでしたが、相手は上げることができて、その対応が少し遅れたりというのがありました。ただ全体では、二人で最後まで声を掛け合ってできてよかったなと思います。

私は去年(ケガのため)この大会でチームメイトを応援していました。またこの場に立ちたいとは思ったんですが、1年後に本当に復帰できるかどうかというのもわかりませんでした。藤井先輩をはじめ、チームやいろいろ方に感謝の気持ちでいっぱいです」

 

取材・構成/田辺由紀子、バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

投稿日:2017/11/29
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