【S/Jリーグ】実力拮抗! 上位争いは大混戦!<女子展望>

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11月4日から国内最高峰の戦いが繰り広げられるS/Jリーグが開幕する。バドミントン・マガジン11月号では、S/J開幕特集として男子・女子リーグのそれぞれの展望を掲載している。今回は開幕直前の特別企画として、それぞれの展望をバド×スピ!読者にも紹介しよう。

女子:混戦模様の戦いを制すのは!?

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昨季は殊勲選手賞と新人賞を受賞した山口茜(再春館製薬所)。今年も勝負所での起用が予想される

昨季の最終戦は、優勝をかけて再春館製薬所(以下、再春館)と日本ユニシスが激突した。3-0での勝利が優勝への条件だった日本ユニシスは、途中2-0とリードするも、最後は再春館が第2ダブルスでのファイナル勝負を制して、S/Jリーグ初代チャンピオンとなった。今季もこの2チームが優勝争いの中心となりそうだが、他のチームの戦力アップにより、王座への道はいっそう厳しいものとなりそうだ。

今季のチームを見てみると、まず再春館は今季、世界選手権で銀メダルを獲得するなど成長著しい福島由紀/廣田彩花をダブルスの軸に、リオ五輪代表の山口茜をシングルスのエースに据えて臨むことになりそうだ。福万尚子/與猶くるみは移籍したものの、ロンドン五輪銀メダリストの藤井瑞希が国内復帰を果たし、垣岩令佳との“フジカキ”ペアが復活。若手の志田千陽/松山奈未の台頭もあり、連覇を達成する戦力に申し分はない。

もちろん、リオ五輪金メダリストの髙橋礼華/松友美佐紀と、世界女王の奥原希望を擁する日本ユニシスも安定感は抜群。故障を抱える奥原がどれくらい出場できるのか見えないが、シングルスには昨季5勝をマークした髙橋沙也加もいる。加えてナショナルA代表の栗原文音や、7月の全日本実業団で活躍した若手など、単複ともに穴は見当たらない。

この2チームに迫りたいのが、北都銀行、NTT東日本、ヨネックスの3チーム。昨季、初の3位に入った北都銀行は、米元小春/田中志穂、松本麻佑/永原和可那といったダブルスが上位陣にも引けを取らない。NTT東日本は昨季3勝4敗と負け越した悔しさを、エース三谷美菜津を中心に晴らせるかに注目だ。そして、福万/與猶が加入して課題だったダブルスの軸が確立したヨネックスは、シングルスエース佐藤冴香との両輪で優勝もねらえる位置に上がってきた。

着実に経験を積んでいるACT SAIKYOやS/J2年目の山陰合同銀行、3年ぶりのトップカテゴリー復帰を果たした七十七銀行なども戦力を整えて臨む。下位チームの巻き返しにも期待が高まる。

序盤から注目対決が集まる

女子日程は こちら

好調・北都銀行は米元小春(奥)/田中志穂を軸に初Vをめざす
好調・北都銀行は米元小春(奥)/田中志穂を軸に初優勝をめざす

序盤戦でまず注目したいのが、11月4日の開幕戦・再春館とヨネックスの一戦だ。地元・熊本で開幕を迎える再春館としては是が非でも勝ちたい試合だが、戦力充実のヨネックスが相手となれば、波乱が起こっても不思議ではない。また、12月23日の北海道大会では、昨季3位の北都銀行と4位のNTT東日本が対戦する。上位進出のためには、どちらにとっても負けられない試合となるのは間違いないだろう。

そして、優勝争いは年明けから本格化する。1月14日には、日本ユニシスVS NTT東日本と再春館VS北都銀行が行なわれ、最終戦の前週である1月28日には、日本ユニシスと北都銀行が対戦。王者をめざすチームにとっては、これらの試合を落とすことなく、最終節の東京大会まで駆け抜けたいところだ。

また、今年も最終戦で再春館とユニシスの対戦が組まれている。3カ月間の長丁場ながら、気を抜くことのできない対戦が続いていくことになる。

 

文/吉井信行 写真/菅原淳

投稿日:2017/11/03

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