【世界選手権】初出場の福島&廣田がファイナル進出!<女子ダブルス>

8月26日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)6日目は、各種目準決勝が行なわれた。

世界選手権日本の女子ダブルスエースである髙橋礼華/松友美佐紀が中国ペアに敗戦。決勝進出の望みは、福島由紀/廣田彩花に託された。その相手となるのが、米元小春/田中志穂を準々決勝で破ったリターユール/ペデルセン(デンマーク)。ファイナルゲーム27-25で制した84分の激闘を乗り越え、準決勝まで勝ち進んだ。

第1ゲーム、大会を通して好調を維持する廣田が積極的に前に飛び込み、デンマークペアにプレッシャーかける。福島もドロップ、スマッシュの緩急を使った攻撃でリターユール/ペデルセンを揺さぶり、廣田の前衛につなげた。前半は9-9と互角に戦い。

しかし、前日の疲れが尾を引いたのか、動きにキレがないデンマークペア。14-10と先にリードを奪ったが、ここで足が止まる。逆に積極性が増した福島/廣田は8連続得点で18-14逆転。そのまま振り切り、第1ゲームを先取した。

第2ゲームは、息を吹き返したデンマークペアが意地を見せる。ゲームの前半こそ福島/廣田が主導権を握り14-7としたが、デンマークペアがジワジワと点差を詰め、ついに18-18。慎重になる日本ペアのねらいを読み取ったリターユール/ペデルセンは、終盤も攻めの姿勢を貫き21-19で第2ゲームを奪い返した。

勝負の行方はファイナルゲームへ。2ゲーム後半からデンマークに傾きかけた流れを引き戻したのは、日本ペアだった。ネットプレーになっても、ひるまず押し込む。4−0で先手を取ると、6-5となった場面から気迫の8連続ポイント。14-5と一気に引き離した。

攻め急ぐ相手のミスも続いたが、それ以上に福島/廣田も執念で1点を奪いにいく。気づけば20-12。あきらめないデンマークペアがここで2ポイントを上乗せしたが、最後の1点を手にしたのは福島/廣田だった。初出場の世界選手権で決勝進出。日本40年ぶりの世界の頂点まで、あと一歩に迫った。

 

【女子ダブルス】

福島由紀/廣田彩花②〔21−17、19−21、21−14〕1●リターユール/ペデルセン(デンマーク)78分

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2017/08/27
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