【ギア対談】「ラケットのこだわり」教えます! 内藤浩司×高野将斗

「ラケットのこだわり」教えます! 

内藤浩司×高野将斗

日立情報通信エンジニアリング

ミズノラケット 対談

日立情報通信エンジニアリングは、ミズノとオフィシャルサプライヤー契約を締結した。選手は4月から全員がミズノのラケット、シューズ、ウエアを使用し、同社製品とともに日々、レベルアップをめざしている。ここでは内藤浩司と高野将斗の2選手に登場いただき、ラケットへのこだわりなどについて聞いた。

 

ミズノの印象が変わった?

――4月からミズノのラケットを新たに使っているとのことですが、これまでミズノのラケットに対して、どういうイメージを持っていましたか。

内藤 前にもミズノのラケットを使わせていただいたことがあるんですが、思いきり振ったときにすっぽ抜けるような感覚があったんです。スイングの感覚と打球感がフィットしていなくて、パワーがシャトルにうまく伝わっていない感じがありました。

高野 正直にいうと、ミズノ以外のメーカーを使っている選手も多いじゃないですか。なので、ミズノのラケットを使うと聞いたときは最初、どうなるのかなと思っていました。

――そんな中で実際に使ってみて、どうでしたか。

内藤 前と比べてだいぶ改良されたと感じています! 打球感もすごくいいし、ラケットも自分好みの重みがあって振り抜きやすい。気持ちよく振り抜いて、強いスマッシュ、アタックができています。

高野 自分も、ほかのメーカーと比べてまったく遜色ないというか、むしろ使いやすい印象があります。何が違うのかと聞かれたら難しいんですが、重さもちょうどよく、振り抜きもよいので使いやすいです。

――もともとお二人は、ラケットにはどういうこだわりを持っていますか。

内藤 自分は上から強い球を打つタイプなので、振ったときにヘッドに重みがあって、しっかり打てるラケット。加えて、振り抜きがいいものを求めています。

高野 好んで使っていたのは、軽いラケットです。あまり重いと振りが遅れてしまうので…。もちろ

ん強い球も打ちたいんですが、(ダブルスなので)打った次のスピードを上げたいので、軽いラケットが好みです。ただ、学生時代はなるべく折れないようにしたかったので、折れにくいイメージがある重いラケットを使っていました(苦笑)。

 

スマッシュもドライブも

――お二人は現在、同じラケット『CALIBER VF TOUR』を使っています。あらためて、使用感を教えてください。

内藤 前に使っていたモデルとはいい意味で、全然違うという印象しかありません。僕の好みにフィットしていますし、ただ強い球を打てるだけではなくて、そのなかで振り抜きやすさもある。いままで以上に、パワーだけでなくコントロールもついたショットが打てるイメージがあります。

高野 前に重いラケットを使っていて、スマッシュを打たれたときに食い込まれたり、振り遅れたりしたことがありました。いまは押されずに振り抜けるし、上からのショットもしっかりした球が打てるので、いいなと思っています。

――高野選手はダブルスでドライブが得意なイメージがありますが、ドライブ合戦でもこのラケットは生きますか。

高野 そうですね。打った次、打った次をねらえるので、前でさばきやすくなりましたし、ダブルスでスピードを出せるプレーが前よりもできています。

――話によると10種類以上の試打モデルからこれを選んだとか。

内藤 いろいろ試打させてもらって何が決め手かといったら、単純にただ重いというだけではなく、自分にしっくりくる重さだったということです。これが一番自分にフィットしました。

高野 自分は軽いラケットがいいといいましたが、軽すぎるとパワーがシャトルに伝わりづらいところがあります。かといって、重くなりすぎると打った次のプレーへのスピードも出せない。そのなかで、このラケットはほどよい軽さと打ちやすさがありました。

――VF TOUR を使って、どんなプレーを見せたいですか。

内藤 ぜひ僕のスマッシュ! スマッシュ! スマッシュ! を見ていただきたいです(笑)。それと同時に、スマッシュ以外でもクリアーやカットといったやわらかい球も打てるということも見てもらいたいし、それができるラケットだと思います。どちらにしても、攻めを主体としたプレーをお見せしたいです!

高野 自分はダブルスでもあるので、「次、次、次」というふうに、スピードのあるプレーを見ていただきたいです。

 

コレが、日立の9選手中7人が使用しているCALIBER VF TOUR だ!

CALIBER VF TOUR

内藤浩司、高野将斗のほかにも、日立に所属する7 選手が使っているのが、このラケット。スマッシュ重視の攻撃的モデルだ(画像をクリックすると詳細ページに移動します)。

 

CALIBER VF TOUR

(キャリバー・ブイエフ・ツアー)

・品番/73JTB60109

・素材/高弾性グラファイト、グラファイト(ソリッドカーボンコンセプト)、RFカーボン、HGレジン

・ウエイト/3U

・グリップサイズ/5

・カラー/ブラック×レッド(写真)

・推奨ガットテンション/24~30ポンド

・価格/24,000円+税

 

こんな選手におすすめ!

CALIBER VF TOUR
内藤浩司

「パワーヒッターでガンガン攻めたい、打ちたいという選手に、すごくおすすめです!」(内藤)

ないとう・こうじ◎1990年10月9日生まれ、神奈川県出身。富岡高―日体大―JR北海道を経て、15年に日立情報通信エンジニアリングへ移籍。12年インカレ単優勝、14年総合単8強など。プレーはもちろんパフォーマンスでもファンを魅了する。

 

 

CALIBER VF TOUR
高野将斗

「僕自身はあまり重く感じていないので、スピードやテクニックを求める選手にもおすすめです!」(高野)

たかの・まさと◎1995年1月16日生まれ、茨城県出身。埼玉栄高―明治大を経て今年、日立情報通信エンジニアリングに入社。15年インカレ複優勝、単3位など。昨季は内定選手ながらS/Jリーグ3試合に出場。飛躍が期待されるルーキーだ。

 

 

~ミズノ・ラケットの「開発のこだわり」~

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選手とのやりとりを通して、ミズノのラケットは作られる――。選手が行なう試打の様子をじっと見守り、その後、選手から発せられる使用感に耳を傾け、意見交換を行なう。

この日も試打のあと、日立・塚本好喜とコミュニケーションをとるミズノ・スタッフの姿があった。「軽いラケットなので、操作性がよくて素早くスイングできるが、軽いぶん、上から打つ球が生きないこともある。そのバランスをどうとっていけばいいか、という話になりました」(ミズノ・三宅達也氏)。対話で生まれた選手の「感覚」を具現化し、ラケットに落とし込んでいくのだ。

「選手から意見をいわせてもらうことで、製品開発に生きることもあるでしょうし、それによって新たに製品が改良されれば、僕らの競技力向上につながっていく。とてもいいことだと思います」(日立・内藤浩司)。選手にとっても、またミズノにとっても、〝幸福なラリー〞であることは間違いない。

ミズノのラケットは、選手とともに進化していく。

 

CALIBER VF TOUR
試打のあと選手の使用感を聞きながら、話を深めていく。このやりとりが新たなラケットのヒントになっていく(写真右端は塚本好喜)
投稿日:2017/06/01

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