【ユ杯】日本女子が格下を圧倒! 予選リーグの突破を決める

5月17日に開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)3日目は、各予選リーグが行なわれた。ここではユーバー杯の日本戦ダイジェストをお送りしよう。

 

【日本戦ダイジェスト】

この日のナイトセクションには日本女子が登場。どの試合も危なげない試合内容で5-0の勝利。16日の初戦・ドイツ戦に続き、1ゲームも落とすことなくオーストラリアに快勝した。

予選リーグの山場となるインド戦を18日に控え、日本はオーダーを初戦から変更。第1単の奥原希望、第1複の髙橋礼華/松友美佐紀の起用に変わりないが、山口茜と福万尚子/與猶くるみは温存。3人に代わって大堀彩と松尾静香/内藤真実をそれぞれ配して臨んだ。

「この試合では、インド戦に向けて自分のストロークを試したかった」というのは、トップバッターを務めた奥原だ。格下相手ということもあり、“体力温存”で試合を見送ることもできたが、自ら出場を決意。強豪インド戦に向けて調整する場とした。

圧勝を期待されたものの、この日は風に苦しんだ。思うようにシャトルをコントロールできず、白星はあげたが16本、15本と消化不良。「モヤモヤしたまま終わってしまった」と不安を残す結果に。それでも、シャトルが飛ばないこと、コートによって風が違う感覚をつかめたことを前向きにとらえ、「明日はラリーが長くなる。覚悟して挑みたい」と気持ちを切り替えた。

続いて登場したのは、チーム最年長でユーバー杯の経験豊富な松尾/内藤。動きは出だしこそ硬かったものの、ベテランらしい落ち着いたプレーで圧倒。8本、13本で白星を奪うと、続く第2シングルスの佐藤冴香も相手を1ケタに抑える完勝でチームの勝利を決めた。

オーストラリアに単複を兼ねる選手がいた影響で、残る試合は第1ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀と、第3シングルスの大堀彩の2つ。タカマツも奥原同様、インド戦に向けて出場すると、2−0のストレートできっちり勝利を挙げた。ユーバー杯初出場を果たした大堀彩は「すごく緊張した」というが、随所で得意のカットが決まるなど、のびのびとしたプレーで快勝している。

日本はこれで2戦続けて5-0で勝利を飾り、予選グループDの突破を確定。18日(水)は、日本女子が日本時間14時30分にインドと対戦。日本男子は、日本時間20時より、優勝候補の中国と対戦する。ともに予選1位通過をかけての大一番となる。

 

▼試合結果(グループD)

奥原希望②〔21−16、21−15〕0●Hsuan-Yu Wendy CHEN

奥原希望
奥原希望

奥原「昨日と違い、すごく風がありました。それが最後までつかみきれずに終わってモヤモヤしています。明日からは急に相手のレベルが上がるので、どっちが勝ってもおかしくない戦いになる。ベストを尽くしたいです」

 

松尾静香/内藤真実②〔21−8、21-13〕0●Leanne CHOO/Gronya SOMERVILLE

松尾静香/内藤真実(左)
松尾静香/内藤真実(左)

松尾「私たちにとって初戦ということで最初は動きが硬かったのですが、徐々に調子を取り戻していきました。やはり団体戦は自分たちだけの試合じゃないので、緊張しました」

内藤「私たちはユーバー杯の経験が多いので、チームをサポートできればと思っていました。経験がある人間として、『どんな相手でもしっかり団結して応援しよう』ってみんなと話しています。団体戦は流れが大事だと思うので、また出ることがあれば、いい流れを与えられたらと思っています」

 

佐藤冴香②〔21−9、21−6〕0●Joy LAI

佐藤冴香
佐藤冴香

「昨日よりいい感じにプレーできたと思います。奥原がコントロールに苦しんでいたので、風を意識してプレーしました。(明日のインド戦に向けて)2-2で回ってくることもあると思いますが、自分が最後の砦になれるようにしっかり頑張りたいです」

 

髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−8、21−6〕0●Hsuan-Yu Wendy CHEN/Tiffany HO

髙橋礼華/松友美佐紀
髙橋礼華/松友美佐紀
サインを求められる髙橋/松友
サインを求められる髙橋/松友

髙橋「インド戦のために、自分たちがやりたいことを試していました。たとえばスマッシュや、いつもなら跳びつかないような球に跳びついてみたり…などですね。インドはシングルスが強いので、ダブルスの勝利もとても大事になる。しっかり頑張りたいです」

松友「今日は対戦相手どうこうよりも、自分たちのために(インド戦につながる)プレーが崩れることなくできたと思います。まだオーダーはわかりませんが、しっかり準備して頑張りたいです」

 

大堀彩②〔21−6、21−14〕0●Jennifer TAM

大堀彩
大堀彩

「すごく緊張しましたが、楽しめました。ユーバー杯は2006年に日本で開催したときに会場で見ていたので、自分が舞台に立っていることが信じられない。オーダーに組んでいただけてすごくうれしかったです。以前よりも、もっと上をめざして頑張りたいという気持ちにいなりました」

 

※オーストラリア戦は、相手国に単複を兼ねる選手がいる関係で、1S→2D→2S→1D→3Sの順で試合が組まれた

投稿日:2016/05/18
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