【日本リーグ】男女ともに日本ユニシスが勝利! 男子は優勝に王手をかける! <深谷大会>

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2月7日に国内最高峰のリーグ戦『日本リーグ2015』第10日が、青森県黒石市・埼玉県深谷市で行なわれた。男女ともに優勝をねらう上位チームが登場し、男子は日本ユニシスがトナミ運輸を破ってリーグ優勝に王手をかけた。

女子は日本ユニシスと再春館製薬所(以下、再春館)がともに白星をつかみ、5連勝をキープ。日本ユニシスと再春館の直接対決は、13日に東京・代々木第二体育館で行なわれる。全勝同士の大一番は、大いに盛り上がりそうだ。

ここでは深谷大会の試合結果を紹介しよう。

 

【深谷大会】

男子はともに優勝をめざす日本ユニシスとトナミ運輸が激突。4連勝の日本ユニシスに対し、トナミ運輸は開幕戦の黒星が尾を引き3勝1敗。トナミ運輸が勝てば男子のV戦線が混迷し、日本ユニシスが勝てば優勝を一気に手繰り寄せる状況で、2チームが対峙した。

先に白星を挙げたのは日本ユニシスだ。早川賢一/遠藤大由VS園田啓悟/嘉村健士の日本A代表対決を、早川/遠藤がファイナル勝負の末に勝利し先制パンチ。シングルスの坂井一将につないだ。

が、ここで待ったをかけたのはトナミ運輸の武下利一。第1ゲームは坂井が21−19で奪うも、第2・3ゲームは武下が終始ペースを掌握。クロスドロップなどが要所で決まり、そのまま押しきって逆転に成功した。

第2ダブルスにつなぐ白星を手にしたトナミ運輸の武下利一
第2ダブルスにつなぐ白星を手にしたトナミ運輸の武下利一

 

第2ダブルスは15年全日本総合準Vの保木卓朗/小林優吾を起用したトナミ運輸に対し、日本ユニシスは内定選手の渡辺勇大(富岡高3年)とベテラン・数野健太のペアが登場。意表を突くオーダーとなったが、この2人が劣勢に追い込まれたチームを救うことに。

第1ゲーム、数野/渡辺が19−20から3連続得点で先制すると、第2ゲームは保木/小林が、18−19からこちらも3連続得点で奪い返して1−1のタイに戻した。だが、第3ゲームに輝きを放ったのは数野/渡辺。「数野さんに『好きなようにやっていい』といわれていた」という渡辺が、数野のサポートを受けながら思いきりのよいプレーで保木/小林にプレッシャーをかける。すると、トナミ運輸ペアにミスが目立ち始め、日本ユニシスペアが大きくリード。最後は13本に封じた数野/渡辺が勝利し、優勝につながる大きな1勝を手にした。

勝利ポイントをつかんだ数野健太(左)/渡辺勇大
勝利ポイントをつかんだ数野健太(左)/渡辺勇大

 

これで日本ユニシスは6戦6勝でリーグVに王手。14日に行なわれる金沢学院クラブとの最終戦に勝てば、文句なしで優勝が決まる。仮に敗れても、すでに1敗を喫しているNTT東日本がトリッキーパンダース(13日)・トナミ運輸(14日)のどちらかに負けると、日本ユニシスの優勝が決定する。

 

女子は2年ぶりのV奪還をめざす日本ユニシスがヨネックスを2−1で下し、連勝を“5”に伸ばした。

第1ダブルスは、日本のエースペア・髙橋礼華/松友美佐紀が相手ペアを圧倒。14本、11本で勝利を収め、シングルスエースである奥原希望につなぐ必勝パターンに持ち込んだ。

エースとしての役割を果たした髙橋礼華(右)/松友美佐紀
エースとしての役割を果たした髙橋礼華(右)/松友美佐紀

一方のヨネックスは、海外遠征で疲れが見える佐藤冴香ではなく、今季3戦2勝の今別府香里を起用。すると、この采配が見事に決まった。第1ゲーム、18本で今別府が奪うと、第2ゲームも流れを渡さない気迫のラリーを展開。強気な姿勢でポイントを奪いにいく今別府に対し、奥原は持ち前の上質なラリーを展開できず。最後は今別府が17本で奥原を抑え、貴重な白星をつかんだ。

「海外選手との対戦で意識している低い展開にこだわってしまった」とは奥原。だが、1月下旬の町田大会で抱えていた肉離れも癒え、「動き自体もよかった」と振り返るなど、明るい表情も見せていた。

奥原をストレートで破ったヨネックスの今別府香里
奥原をストレートで破ったヨネックスの今別府香里は、勝利後にチームメイトとハイタッチ

 

奥原の敗戦により、勝負の行方は第2ダブルスへ。篠谷菜留/東野有紗に勝利を託す日本ユニシスに対し、ヨネックスはリーグ3勝の早田紗希/櫻本絢子で勝負をかける。

激戦となった試合は、互いに譲らぬ展開に。第1ゲームはヨネックスペアが序盤でリードを奪うも、日本ユニシスペアがじわじわと追いかけ逆転で先取。しかし、第2ゲームは早田/櫻本がお返しとばかりに、先行する篠谷/東野をつかまえて1−1のイーブンに持ち込んだ。

大接戦のファイナルゲーム、先に20−19でマッチポイントをつかんだのは日本ユニシスの篠谷/東野。しかし、ここから奮起したヨネックス・早田/櫻本が連続得点で逆王手をかける。息詰まる攻防は、ここから再び逆転に成功した日本ユニシスペアが抜け出し、24−22でシーソーゲームの激闘を制した。

接戦を制した日本ユニシスの篠谷菜留(右)/東野有紗
接戦を制した日本ユニシスの篠谷菜留(右)/東野有紗

 

日本ユニシスはこの勝利で全勝をキープ。青森大会で勝利し、同じく全勝としている再春館製薬所との直接対決(13日)に臨む。

 

※訂正/記事内で男子・日本ユニシスの14日の対戦相手を日立情報通信エンジニアリングとしていましたが、14日の対戦相手は「金沢学院クラブ」です。

 

▼男子

日本ユニシス[6勝0敗] 2−1 トナミ運輸[3勝2敗]

早川賢一/遠藤大由②〔21−19、17−21、21−17〕1●園田啓悟/嘉村健士

坂井一将●1〔21−19、10−21、7−21〕②武下利一

数野健太/渡辺勇大②〔22−20、19−21、21−13〕1●保木卓朗/小林優吾

日本ユニシスのエースダブルス早川賢一(左)/遠藤大由はファイナル勝負を制した
日本ユニシスのエースダブルス早川賢一(左)/遠藤大由はファイナル勝負を制した
トナミ運輸の保木卓朗/小林優吾は、第3ゲームで失速して無念の黒星
トナミ運輸の保木卓朗/小林優吾は、第3ゲームで失速して無念の黒星

 

▼女子

日本ユニシス[5勝0敗] 2−1 ヨネックス[3勝3敗]

髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−14、21−11〕0●土井杏奈/鈴木温子

奥原希望●0〔18−21、17−21〕②今別府香里

篠谷菜留/東野有紗②〔21−19、18−21、24−22〕1●早田紗希/櫻本絢子

日本リーグ2015■男子勝敗表
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日本リーグ2015■女子勝敗表
投稿日:2016/02/07
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